12/11 日にち観測(安定のボケツッコミ)

 冬のシレア城である。執務室で茶器を横に、従者は足を組んで手にした書類を睨んでいた。侍女の淹れた熱い茶もすぐ冷めてしまうほど冷え込むのだが、茶は空中に湯気を上らせるだけで喫されずにそこにある。

「仕事熱心なのもいいが、そろそろ飲まないと冷めるのでは?」

「っであんたがそう悠々としてんでしょうかね」

 書類の上を滑る羽ペンを止めずに、奥の書見台についたこの部屋の主人が気を緩めたらどうかと労いのつもりで声をかけたが、逆効果であった。

「特に問題はなかったと思ったのだが」

「そういう発言はこの数字を見てから」

 ほざきやがれと言いたかったのだが、そこまで出なかったのはさすがプラエフェット家の人間である。

「旧来の評判さっぱりじゃないですか」

「新商品の方が売れるのは世の常では?」

「あんたがそう呑気に構えていられる気が知れないですよ。王族の注目度にかかっているというのに」

「悪いがこちらはなるべく目立たずに過ごしたいが」

「その顔でその口が仰っても微粒子単位の信用もありません」

「たまにロスの怒りの基準が分からない……」


 さて、今回はお二人がやってきたみたいです。勝手に。僕を差し置いて勝手に。ええ、旧作も可能性が高まったとの噂のカクヨムコンですが、数を見ると歴然としています。サンプルとして定期的に数字統計を取ってみたいと思います。数字が熊にわかるか? 馬鹿にするとは片腹痛い! 美冬ちゃんが宿題をする時間だって僕はきっちり計算していますよ。

 今月に入ってからのPVの統計です。


新作長編(月色):395

旧作長編(天空):63


 宣伝の過多とは関わりなく、新規フォロワー様(普段、交流のあまりない方)も旧作ではなく新作にいらっしゃいます。自動でトップページや検索ページに表示される際に新作優先になるのでしょうか……? (どちらも毎日更新です)


 短編の方は、旧作の参加が昨日ですからまだまだ統計は取れませんね。しばらく経ってからみてみましょう。今回はゆるゆる体験記ですが、こうしてサンプルの記録をつけていたら具体的な傾向がわかるかもしれませんね。

 今の所、旧作短編は+1のPV。しかしこのお二人、いつもの茶番をいつまで続ける気なんでしょうね。大臣さんが聞いていたら書類束が飛んできそうです。


>件の旧作短編、王子殿下が従者に怒り心頭なお話です。

 https://kakuyomu.jp/works/16816452221444809835


 それでは皆さん、またしばらく。

(昨日のエッセイ後、本日の更新にコメントをいただきとても感謝しています。ぐだぐだと弱音を書いてしまいましたが、どうぞご無理なさらず……いつも応援ハートもありがとうございます)


 ティート・チェーザレ・アレクサンドル・コリオラヌス・ヴィットーリオ=マクシミリアン・リチャード・ルイ・フィリップ八世拝🧸



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