第5話シァハウスの住人たち

さて、ライブバー「ボレロ」の上の階は、シェアハウスになっている。

現在、住人は8名(今日から玲奈が加わった)10部屋あって、2部屋が空き部屋。

構成としては、

①杉田俊:音楽家。26歳。

オーナー(杉田弘文の孫)(このライブバー「ボレロ」とシェアハウスの相続人)

②黒田良子:ライブバー「ボレロ」のママ。35歳。元AV女優。シェアハウスの管理人。

③桜:21歳。現役AV女優。仕事がない時は、ライブバー「ボレロ」でウェイトレス。

④奥村達夫:弁護士。29歳。杉田哲夫の従兄。近くの弁護士事務所勤務。人権派弁護士。

⑤川田美紀:23歳。警察官。中野警察署勤務。

⑥宮下洋子:26歳。画家。哲夫と上野の大学の同級生。

⑦森本道也:35歳。イタリアンシェフ。

⑧玲奈:20歳。大学生。(SNSとストーカー被害中のため、今日から、住人)


午後11時、ライブバーの営業が(掃除を含めて)終了した。

桜は、住人の説明を終え、玲奈を空き部屋に案内した。(他の住人への紹介は明日とのこと)

「玲奈さん、ここに」


玲奈は、うれしいような、ホッとしたような思い。

「薄いピンクの壁で」

「ベッドは・・・え・・・セミダブル?すごい」

「小さな冷蔵庫もあるし、テレビも大きい、40型?」

「ありがとうございます」


桜は、玲奈の背中を撫でた。

「玲奈ちゃんが手伝ってくれれば、私も助かるの」

「今まで、大忙しでね」

そんな話をしていると、ママも顏を出した。

「玲奈ちゃんの荷物を明日運んでもらう話がついたよ」

「俊君と弁護士の奥村さん、それと画家の宮下洋子さん」

「詳しくは、明日」

「とにかく、玲奈ちゃんは、今夜はゆっくり寝なさい」

「何も心配はいらないから」

玲奈は「ありがとうございます」を繰り返すばかりだった。

その夜は、ベッドに横になった途端に眠ってしまった。

今までの眠れなかった疲れと、今日いきなりのアルバイトの緊張が解けた。

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