第2話
彼に想いを寄せていることはごく一部の人のみ知っている。
極秘情報。
彼に思いを寄せ始めたのは一年前のこと、彼とは文化祭で出会った。
「よっ!そこのお二人さん寄ってかない?」
癖の強い人だなぁ。そう私は思った。
友達と回っていて、その子も面白い人だと思ったようだ。
彼のクラスの出し物は縁日らしく、彼は射的のスタッフをやっていた。
その時に、彼の人柄の良さに惚れた。一目惚れだった。
その当時私には彼氏がいた。三年以上交際していた。
彼氏は社会人で私は学生。彼氏は成人で私は未成年。
この差は埋めようにも埋まらず、心の穴は埋まりきらなかった。
どこに行っても愛を確かめ合っても、埋まることはなかった。
そんな時に、彼に出会ってドキドキした感覚を思い出した。
でも、彼に出会った頃はまだ好きという感情にまで達してなかったのだろう。
二年に上がり、彼とおんなじクラスになったときに確信した。
好きなんだと。
そこから強く意識し始めた。そして、事件は起きた。
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