第3話

「自然消滅狙ってるの?

僕のこと嫌いになったならそう言ってほしい。

嫉妬させたいのはわかるけど、流石に僕もいやだよ。

真剣に悩んだうえで聞いてるからね。今日中に返信なかったらブロックするから」

そう言われ、頭が真っ白になりました。

「え、なんで?」

そう返すしかありませんでした。

「いや、最近ラインしてくれないから、」

しまった。そう思いました。彼のことが気になりすぎて、まったくラインなどをしていなかったのです。

彼氏からしたら不安になるだろうなと思いました。彼女からのラインが急に冷たく淡泊になったのですから。そこからは色々あり好きな人ができたことを伝え、別れを告げました。


やっぱり、三年以上連れ添った人がいなくなるのは寂しいもので、そう簡単に割り切れるものではありませんでした。

そんな時、部活仲間にゲームで人が足りないということを言われ、私もそのゲームやってる。ということを伝えると、ゲーム用サーバーに招待されました。


なんとそのサーバーに彼がいたのです。ゲームをやっていたのは知っていましたが、まさかここにいるとは知りませんでした。偶然。びっくりしました。

それからというもの、そのサーバーにどっぷりはまり、毎日夜中まで通話をしたりゲームをするという日々を過ごしました。そうしていると、自然と彼のことも知っていき、一緒に遊ぶようにもなりました。

「○○さんは行くの?勉強会」

「え、彼くんは行く?私は行くけど、、」

「俺も行くよ。遅れるかもだけどね。」

ちょっとした会話でもうれしくなるものです。話しているだけど心が躍り、自然と気持ちが前向きになるのですから。いつまでもこの気持ちに浸っていたい。そう思えるほどに、彼のことが好きになっていました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る