キスって?

 授業が終わった途端麦くんは「一緒に帰る?」と聞いてきた。

私はすぐに「帰ります一緒に帰ります!」と答えていた。

麦くんは「プッ」と吹き出して笑っていた。

麦くんの手が私の手を掴んできた。

私の心臓はドキドキして体中が震えていた。

「井上さぁ~緊張してるの?可愛いね~」

私は生意気だー山下ーと思っていた。


 麦くんは帰り道の自動販売機の前で立ち止まり「井上はコーラでいい?」と聞いてきた。

私は「うん、コーラでいいよ~」と答えていた。

麦くんは私にコーラを手渡して「はい!奢り」と言っていた。

私は「山下くん私お金払うよ」と言ったら「じゃあ今度井上奢ってよ!」とスタスタと歩いて行った。

急に麦くんは振り返ってニコリと微笑んだ。

あ~やっぱり山下麦はイケメンだ~。

私はペットボトルの蓋を開けてコーラをゴクリと飲んだ。

美味しい麦くんのコーラは格別に美味しい。

麦くんが「公園に寄っていく?」と聞いてきた。

私は嬉しくてすぐに返事をした。


 公園に着くと麦くんはブランコの椅子に座った。

そして「俺のどこが好きなの?」

「私は1年生の時から山下くんの事好きなんだよね、一目惚れと言うか山下くんてさ何だかクールでミステリアスで、もう私の憧れと言うか〜」

「俺別にクールじゃないよ井上の理想壊してしまいそうだよなー」

私は「いいのーそれでも山下くんが好きなの〜」

「へぇ~それは嬉しいけど、ありがとう井上」

そして麦くんは私にキスをしてきた。

えっえ〜今キスしたよね?キスー

麦くんが「何ニヤニヤしてるんだよー今日は帰るぞ!」

麦くんも頰が真っ赤になっていた。

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