第25話
「何すんのよばか!」
カレンも青い宝石のかけらをカゲにかざした。すると、少しだけしかはだけなかった。
「あれ、どうして」
「どうも、宝石の大きさと魔法の大きさは比例するらしいな」
カレンは必死で服を着直して尋ねた。
「これって魔法なの?」
「魔法以外に説明がつかないじゃないか。宝石を持って願えばそれが叶うなんて」
反抗しようにも反抗できない。
「じゃあ、私の宝石のかけらはあんたが持ってるのよりも、かけられる魔法が小さいってことね」
カレンは完全に服を元通りにした。
「そうだよ」
カレンはカゲを睨む。なんてことをするんだ。
カゲは嫌にニヤニヤしていて、「すまん間違えた」と言うだけであった。
「それはそうとさぁ」
「何勝手に話を切り上げてんのよ、ばか」
カレンは毒づいた。しかしカゲは気にすることなく言う。
「問題は、この宝石をどうするかだよ」
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