第22話
「なんで私を裏切ったのよ」
「それに関しては本当に申し訳なかったと思ってる」
「今更、何しに帰ってきたのよ。というか、番人たちに鉢合わせなかったの?」
「ゆっくりと説明したいところだけど、ちょっと時間が足りない」
カゲは青い宝石を取り出した。カレンの手の中の宝石がジリジリと音を立てる。二つの宝石の光が交わる。カゲがその宝石を檻に押し付けた。檻が溶けだした。
「なんで、檻が……」
驚くのも束の間、カレンはカゲに手を取られた。「行くよ」二人は走りだしたのだった。
その時番人たちが皆倒れているのが見えた。カレンはカゲに、走りながら尋ねた。二人とももう息が上がっていた。
「あれもあんたがやったの!?」
カゲはうんと頷いた。
「宝石の力だ」
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