シュウウ。

檻はなんと、音を立てて解けたのだ。それと、人影が上の階段からやってきたのは同時だった。

檻が元に戻ってくれることを願った。するとなんと、檻は本当に元に戻ってしまった。

。隠し通すことはできないほど青い光は強くなっていた。誰かの靴の音がする。もうだめだ、宝石を持っていることがバレる。

　その時だった。宝石の光が、より一層激しく光だしたのだ。もうだめだ、と思った時であった。聞き馴染みのある声が地下室に響いたのである。

「お腹、すいたよな。喉も乾いただろ」

「カゲ……」

カレンの頭の中にカゲのシルエットが浮かび上がる。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい