第18話
「食べてるものが違うのよ」
心臓はずっとバクバクいっている。もしバレたら、この街ごと破壊されてしまうかもしれない。
「おかしいと思わない?」
「何が?」
「なんで街ごと、破壊されなきゃならないんだろう、考えたことはなかったのか?その、青い宝石にどれほどの価値があるのかさ」
「……ないよ、そんなこと」
考えたことないと嘘をついて、カレンはまた貴族たちの間をすり抜けていく。
その時だった。誰かの足に転んでしまった。なんと、カゲの足が自分を転ばせたのだ。
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