第17話
「あんたも否定してよ。なんで何にも言わなかったのよ。わかってんの?貴族たちがうようよいるバラルでも、私たちは青い宝石をバレずに通り過ぎなきゃならないのよ?」
宝石は光を放つ。青い光がわずかでも漏れたら、きっとすぐに貴族たちに見つかってしまうだろう。見つかったら、自分一人の死刑どころでは済まない。
2、3日がたって、次第にカレンも、旅を楽しむ余裕を持ち始めていた。そして4日目の晩。二人はとうとう首都バラルの入り口にたどり着いたのだった。なんとか、警備員の目を盗んでバラルの入国は許可される。
二人は細心の注意を払い、バラルを歩いていく。貴族たちは2mも背丈がある。その人間たちが、街中をゆったりとした足取りで行き交っている様は、二人を緊張させた。
「なんでこんなに背が高いのかな」
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