第15話
これには流石のカゲも驚いて、カレンの肩に触れる。
「悪かったよ。わかった、返してくるよ」
計画は入念に、カレンの手で寝られた。まずこの施設を出て、右方の立ち入り禁止の高山へと向かう。それまでには貴族たちが入りかう首都の街バラルを通らなければならなかった。旅は1、2日では終わりそうもなかった。そしてそれほど長い旅をするということは、館長にその理由を言って説得しなければならないということでもあった。館長は、ただ一言
「いいよ」
と言った。カレンの必死の説明に、にっこりとした笑顔が返される。
あまりに簡単な返事で、カレンは思わず拍子抜けした。
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