第4話

六月九日、天気は雨。

朝起きると、まずみんなを起こして着替えや学校の支度の手伝いをする。

朝食が終わったら施設内の掃除。

カレンは最年長ということで、誰もやりたがらないトイレ掃除を受け持っていた。それが終われば少し休んで…という間もなく次の仕事が待っている。子供達を学校に行かせて、洗濯、お使い…

カレンがいつもワクワクして本を開くのは、23時ごろだった。

しかし完全消灯が24時なので、大好きな物語は1時間しか読むことができない。

カレンはトイレのタイルを磨きながら考えていた。


私もいつか、あんな風に面白いお話が書けるかな。

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