第20話 赤い残像
ゼラに出会って
ゼラが立ち去った先を目線で追う形で出口を探してると、出口横のカウンターも持ち帰り注文受付所があった。ここはここから近隣に2時間以内圏に滞在、もしくは航行中の船舶にデリバリーしてくれる。その注文受付や配達のアルバイトの若者やロボットは忙しく動き回っていた。
実際料理を作っている出店の主人達より忙しくしていて、カウンター前では並びはしなかったものの、なかなか人が捕まらない。捕まらないので注文出来ない。その間もスックがめぼしい料理や目新しいものをチェックしに飛びまわった。注文受付の応対が数分後に自分の番までになる頃、僕らの注文伝票に3品目増えていた。スックの選んだものだ。どんなものだろう?と思いながら伝票データを受付でスキャンしてもらい。僕らの
ここは出前もしてくれるシステムがあり、つまりはこの界隈を跳ぶ時は料理を配達してくれる。屋台のウォーキングエリアを退場した後も追加注文した料理で
ただ同じ他の参加者には内緒にしていた。探索ルートがかぶったり、準備段階でコンテスト計画にお互いの干渉を避けたかった。コンテストは個人戦だし、
注文受付を済ませお金を前払いし、僕らは
「ゼラのこと考えているのか? 」と話しかけてきた。
「あ、うん…」と僕が生返事になると、彼は、
「去年だってここに途中寄ったろ?去年の評価だって特に影響なかったぞ。僕らの行動は常にトラックされてるし、今ここを歩いているのだって、学園側には分かる様になってる。ましてや去年より大分早々と切り上げて
「もちろん分かってる。けど、何故かひっかかるんだ、太陽系エリアに彼女がいる自体が不思議な印象なんだ。彼女ほどの腕前ならもっと別星系でひっぱりだこだろうに…。と考えてしまうんだ」
「このコンテストに関係があるかどうかも分からないだろ?今の彼女の案件は。それに俺らコンテストに違反はしてないぜ」帰りの下降エレベーターの扉が開いてパーキングフロアに到着すると指の鍵の反応で自分達のパーキング場所まで誘導灯が点灯し、スックは僕より先に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます