第2章 スイスの数学者

第1節 ニュートンだ!

(なぜ、彼がここに?)

 バルト青年は、西アカの会長、蛍壁の助手を務めていた。ということは、彼は関西を中心に活動しているのではないかと新屯は思っていた。だが、ここにいるという事は、そういう事だと理解するしかない。材料のない仮説を作るのは嫌いだ。

 そっと耳を澄ませる。

「そうですね。僕は大学時代に賞を五つほど取りました。卒業は主席だったので、スイスに残って教授をしてくれと言われたんですが、僕は広い世界を知りたかったのでスイスを出ることにしたのです。幸い、僕は前からお世話になっていた天文学者がフランスにいて……」

 青年は自慢話をしていた。そこに何の科学的知識もない事から、新屯はすぐに興味をなくした。

「お、あの青年は、あの時の」

 たった今来て、新屯の隣に座った馬廊教授も気づいたようだ。

「集まったかー! 始めるぞー!」

 稽古場のような勢いで入ってきた会長の声で、会員たちは席に着き始める。バルト青年が座ったのは新屯の四つ前。新屯よりも若い会員に誘われて席に着いていた。




「……ですから、独自の理論を展開しないでいただきたい。説明する気もないくせに、共通公式で話さないのは不親切です」

 話し合いという名の口論が始まる。いつもの、服部からの意見だ。新屯にとっては底辺の文句でしかないが。

「公式のための公式を作っていたのでは時間の無駄です。理解しようとなさらないなら、あなたとの話はそれまでです」

 新屯は気丈に振る舞うが、頭に上る血液は爆発しそうだった。その議論の様子を、新入りの青年は黙って眺めていた。その目は、新屯をしっかりと映している。




 話し合いが休憩に入り、新屯は馬廊教授に挨拶してから席を立った。今日はこのまま帰るつもりだ。

「おお新屯! ちょっと待ってくれ!」

 会長の声に振り向くと、会長の隣にはバルト青年が立っていた。まっすぐに新屯を見ている。

「紹介したい人がいるんだ」

 会長が青年を引き連れて新屯の前へ来た。新屯は黙って見つめる。青年のアクアマリンが冷たく光る。

「こいつ。知ってるだろ? この前、蛍壁の助手をしてた」

「はい。覚えています」

 ちらりとバルトを見る。見れば見るほど若さが浮いている。

「彼はニコラオス・バルト。各国を旅する自己研鑽の旅人数学者さ」

「はじめまして、バルトです」

 柔らかく笑い、バルトが握手を求めてきた。

(会長も余計なことを。これ以上の交流は望まないと言っているのに。なぜ私に紹介する)

 新屯は人間が嫌いである。それはバルトにも適応されたようだ。

「新屯だ。お目にかかれて嬉しく思う」

(頼むから、以後話しかけてくれるなよ)

「にいなや? 珍しい苗字ですね」

 しかし、新屯の望みも虚しく、バルトは会話を続けた。

「『新しい』に、駐屯地の『屯』だよ」

「へえ……」

 会長の解説に、バルトは何やら考え始めた。若さから湧き出る発想力と、煌めきにみなぎる思考回路。無限の可能性を秘めた頭脳で若者が何を考えているのか、周りの者は興味を持って眺める。


「ニュートンだ!」


 突然、バルトは頭に豆電球を浮かべて叫んだ。

「『ニュー』『トン』だから、ニュートン! 凄い! あなたにピッタリだ! 出会えて嬉しいです!」

 ついさっきまで冷たかった彼の目の光は失せ、今は宝石のようにキラキラしている。

「僕、この後、蛍壁会長の実験に関する詳細を発表するので、ぜひご意見欲しいです」

「いや、私は……」

 帰る、と言えなかった。いつもなら言えるのに、なぜか彼の前では断れなかった。若い芽を潰さないためなのか。

「……分かった」

「ありがとうございます!」

 バルトが笑う。笑顔は年齢に比例していたのかと、新屯は初めて気づいた。


 後半の会合が始まってバルトはテキパキとした口調で自信満々に実験の内容を語った。新屯は、それに手を入れる必要はないと考えたが、何も言わないのも失礼に当たると思い、実験器具の揃え方に言及した。バルトは嬉しそうにメモを取った。服部の方は意地悪く、だが親切で言っている風を装い、彼に皮肉という名のアドバイスを送った。それも、バルトは嬉しそうにメモを取った。




 いつもより精神に疲れを感じながら、新屯は会場を出る。駅に向かって歩こうとしていると若い声に止められた。

「ニュートン先生!」

 声は、やはりバルトだった。立ち止まると、彼はスッと歩いて来る。ブラウンの髪をまとめているアイボリーのリボンがはためいた。

「ニュートン先生も帰りはこちらですか?」

「ああ」

「僕もです。途中までご一緒してもいいですか? いいですよね? ありがとうございます!」

 新屯はまだ何も言っていない。しかし、歩き出すとバルトも付いてくる。そのまま二人で駅へ向かうことになった。

「僕、新たな数学で宇宙を冒険している人たちの話を聞いて、こちらの世界に足を踏み入れたんです。その中の一人がニュートン先生なんですね。お話しできて嬉しいです! 先程、あなたのことを調べさせていただいたんですけど、特に、僕が気になっている理論がありまして……」

 バルトは、新屯が解き明かしに協力してきた定理や現在模索中の理論がどれだけ素晴らしいかを解説し出した。そして、自分が出会ってきたどの科学者よりも新屯が一番なのだとまで言い張った。

「君は、自分自慢が好きな若者なのではないのかね」

 一唱三嘆の誉め言葉はいつまでも続きそうに思えたため、新屯は言葉をねじ込んだ。

「え? なぜです?」

「先程、会議室での君の言動が目に入ったんだ。君は会合が始まるまで自分の話をしていた印象がある」

「僕のこと見ていてくれたんですか!? 嬉しいです!」

 なぜバルトが喜んでいるのか新屯には不明だった。彼からしたら、褒めた言葉は一つも言っていない。

「でも、そうでしたか。言われてみれば自分の話を多くしていたかもしれません」

(多くというか、それしかしていなかった)

「今度から意識してみます」

「どうでもいいが、話がずれている。君は自慢話が好きなのに、どうして私の話をした?」

「どうして? どうしても何も、僕が話したいから話しただけですよ。ニュートン先生は僕の憧れの人になりました。憧れの人の話って、飽きずに話し続けられません? 僕はそうです。あ、また自分の話しちゃいました」

 バルトは小さく笑いをこぼす。

「そうだ、連絡先を交換しませんか。あなたとお近づきになりたいです」

 今度こそと、新屯は思っていた。

「私は、不必要に人と関わる趣味がないので。失礼」

 そう言い残すと、新屯は彼を置いて改札をくぐっていった。後には、残された若者が人混みに紛れていくのみだった。




(褒め過ぎたかな)

 人混みの中、若者は自分の行動を省みた。日本人は過度に褒められると警戒を強めてしまうと、いつかどこかの文章で読んだ気がする。

(でも、科学者はプライドが高いから、褒めても褒め過ぎることはないとも読んだのに)

 そこでバルトは、違うジャンルの方程式を一つの式にまとめようとしていた誤りに気づいた。

(あの人は四次方程式なんだ。普通の解法じゃ解けないんだ)

 空いている場所に腰かける。待ち合わせで人は多いが、容姿端麗な外人が座る場所を探していれば、面食いの誰かしらが場所を開けてくれるのは知っていた。

(面倒臭いな。でもあの人、優秀っぽいし。一緒にいれば、僕も有名人になれるはず)

(それにしても。才能はあるのに、それを表にしないのは何でだ? 僕が見るに、あの人の才能は本物だ。天才の僕がそう感じるんだから間違いない)

 シャッター音にも気づかないほど、バルトは考えに耽っていた。

 じっと考える姿が美しい彫刻に見えることから、自分が「考える人」とハッシュタグを付けられてプチバズりしたことをバルトは知らなかった。




 新屯はバルトの提案を断る中で、初めての感覚を経験した。人の好意を突っぱねることには慣れっこだったのだが、じわじわと罪悪感に胸を痛めた。

(こうやって考えている時間が無駄なのだ。これだから人間関係は。百害あって一利なし)


『ニュートン先生!』


 思い出すのは、青い瞳、ブラウンの髪、髪を束ねるアイボリーのリボン。16/3の割り切れない笑顔。

(そんな大逸れた名で、私を呼ぶな)

 その夜は数字を書き出すことに集中できず、早めに眠る事にした。




「兄ちゃん、聞いて」

 家に帰ったバルトは、尊敬する兄に電話をしていた。バルトの兄もまた、科学者だ。

「新屯環って人、知ってる? 日本人なんだけど」

『知らないな。凄い人? 論文は?』

「それが、これといった論文は書いてないんだよ。チームで取り組んだ論文には、ちょこっと名前が記載されてる程度で」

『へえ。でも、バルトが目を付けたってことは、そういうことなんだろうね』

「うん。調べてみたら、色んな人の論文に関わっているのに、自分の名前を出さないようにさせてるみたい」

『どうして? 普通、自分の名前が世に出るのは、功績を残したことと同一視されるのに』

「分かんない。もうちょい探ってみる。あの人、何かありそうなんだよね」

『オッケー、俺にも進捗報告よろしく』

「了解」


 電話を切ると、蛍壁から連絡が入っている事に気づいた。

『本日、東アカの会長に、新屯さんを紹介されたと思います。私が取り計らったのですよ。それで、彼はどのような人だと思いますか』

(蛍壁会長が紹介させたのか。道理で、急に引き合わされたわけだ)

 返信に指を集中させる。

『才能があることは間違いないです。しかし、期待するほどではないかと。僕は、蛍壁会長の方が一つ、いや、三つ上にいらっしゃると考えています。ですが、あなたが紹介してくださったということは、研究内容も、相性的にもよいと判断されたからだと思いますので、もう少し関わらせていただいてから判断したい所存です』

 相手を喜ばせるにはどうすればよいか、よく心得ているバルトは無心で文章を送ることができた。







 ある日の朝。新屯は馬廊教授と、最新の情報を交換していた。内容は、軌道から逸れていた衛星が、徐々に元いた軌道に戻りつつあるという報告だった。

「誰かが遠隔で衛星を操作したのでは?」

 新屯は、一度離れた衛星が見えざる手によって動かされたことがにわかには信じられなかった。

「NASAの報告書によると、操作の事実はないそうだ」

 馬廊教授も難しい顔をする。この報告書が出されてから、様々な予想が科学者たちの間で展開されていた。小惑星の磁場説、軌道計算が狂っていた説、真反対に異なる天体が生まれた説、宇宙に風が吹いた説。

「巨大天体が消えた説……」

「なくなった? そのような、誕生してからすぐになくなる惑星があると? 人間の単位で?」

 新屯は信じない。衛星を引き付けたほど大きな星が、瞬きの間で消えることなど。

「なくなったのか、元々、そんな物体は存在していなかったか。まだ判明していないし、気長に考えるしかないな」

 新屯は頷かずに、既に思考の海へ潜っていた。長年、新屯と付き合ってきた馬廊教授はその対応に慣れている。新屯が馬廊教授の生徒だった頃から、彼はこのような人間だったのだ。




 二十七年前のこと。

『……こうして、光速は求められたのです』

 チャイムが鳴る。今回は内容が濃い授業だったため、時間までに終わるか心配だった馬廊は胸を撫で下ろす。

『先生、ありがとうございましたー』

『先生、授業で分からなかった式が……』

 学生たちは馬廊の講義によく付いてきてくれた。馬廊は、自分が面倒見の良い先生だと扱われていることを知っている。いつかこの中から偉大な科学者が出るかもしれないと、彼の方も学生の育成に力を入れていた。自分にできる範囲でなら何でも教えたし、協力もした。

『なるほど、やっと分かりました。ありがとうございます!』

『テスト、頑張って』

『はい! さようなら!』

(よしよし、これで質問は全員かな)

 静かになった教室を見渡す。


(あれ)

 人はいなくなったと思ったのだが、中央の席に、いかにもシャキッとしない見た目の男子学生が座っていた。髪の手入れもされていない男子学生は、黙って宙を見つめている。

『君、もしかして質問がある?』

 近づいて尋ねるも、学生は答えない。彼にしか見えない何かをじっと睨んでいるようだ。

『大丈夫? 生きてる?』

『……あ』

 やっと彼は声を出した。力の強い眼差しが動き、馬廊を捉える。

『生きてた。よかった。君、残ってるけど、分からないとこがあったの?』

 鋭い光を持った黒い目は、馬廊を視界に入れてはいる。だが、馬廊を見ているというより、馬廊の中身の選別をしているように思える。

『……なぜ、光の正体を説明するのに、都合のいい回答が場合によるのだろうと思っていました』

『そうか。確かに、俺も研究しているところではある』

『波と、粒子、その他は何というのでしょう』

『他?』

『光によって見えなくなる光。その名前は、誰も付けないのですか』

 質問は説明を欠いており、全く不親切だった。しかし、何を聞かれているのか分からない馬廊には分かった。

(彼は、本物かもしれない!)

『研究室で話を聞こう!』

『この後、違う授業が入っていますので』

『じゃあここでいいから!』

『えぇ……』

『君の名前は!?』

『……新屯です』

 ため息まじりに聞こえた名前は、新たな色を持った風を馬廊に運んできたのだった。




 馬廊は、新屯から意見を聞く事を好んだ。子供のような好奇心に、悪役のような身勝手な思考回路を持ち合わせた新屯という男の回答を分析するのが楽しいと知ってから。

「今回の意見、聞かせてもらってもいい?」

 思考の海に潜っている弟子の膝を叩いて、頭だけ浮上させる。

「これだけでは何とも。しかし、光と、そうですね、言葉にするなら、何らかの強い力が関係しているように思えます」

「途中式は?」

 しかし、有能な男は再び数字の海へ飛び込んでしまっていた。




 飯振は、大学で新屯に呼び出された。学内で呼び出されるのは初めてだ。

「どうされました?」

 研究室に入って、コーヒーメーカーをひたすら睨んでいる新屯に声を掛ける。

「新屯さん?」

 新屯はコーヒーメーカーを前に突っ立っている。空のカップはコーヒーを今か今かと待ち構えている。

「新屯さーん?」

「あ」

 やっと飯振に気づいた新屯は、不思議そうな顔で飯振を見た。

「あ、私が呼んだのか。失礼」

「いえ。何してるんですか。そんなにコーヒーメーカー眺めて」

「眺めていたのではない。コーヒーを入れていたのだ」

「……入ってませんけど」

 飯振に言われて新屯がカップの中を覗くと、確かに空気しか入っていないと気づいたらしい。黙り込んでしまった。

「考え事してたんですよね」

「なぜ知っている」

(だって、いつもそうだから)

 新屯は考え出すと周りが見えなくなることに、飯振は出会って序盤で悟っていた。そして、もう慣れた。

「いつものことですから。で、僕は何をすればいいですか」

 気を取り直して話を戻す。

「これらの器具を研究館に運んで欲しい。私一人では二往復することになるから」

 新屯が指を差して示した場所には、大きな荷物が座っていた。どっしりとして重厚感がある。

「分かりました」

 頭を使う仕事を任されるより、身体を使う仕事の方が飯振にとっては楽だった。頭を使う任務を要求されると、それが新屯の期待値より低かった場合、怒鳴られるからだ。

「よいしょ」

 見た目通りに重量はあるが、持てないほどではない。研究館は電車一本で行ける距離にあるため、さほどの苦労はないだろうと想像した。

「じゃあ行きますよー……」

 振り返ると、新屯も荷物を背負っていたのだが、足がプルプルと震えている。

(この人、体力ないのか)

 新屯は骨格がしっかりとしており、見た目では華奢に見えない。しかし、日頃の運動習慣はないため、若い飯振が持ち運び可能な荷物を新屯は限界ギリギリで抱えていた。

「……僕が片方、持ちます」

「すまない」

 これはちょっと辛いかもしれないぞ、と覚悟した瞬間だった。




 電車から降り、飯振はひいひいと息をしながら大荷物を運んでいた。

「遅いぞ」

 飯振のおかげで少ない荷物を背負っている新屯は、自分のペースで歩いていってしまう。

(なんのこれしき、なんのこれしき……!)

 飯振は心で己を鼓舞する。

(これは五キロ、これは五キロ……!)

 汗を拭きながら前を見ると、新屯の足が止まっていた。彼の目の前には若い女性が立っている。

「もしかして、新屯さんですか」

 女性が話し掛けた。

「そうだが」

「ご活躍は聞いております。私、あなたが関わった論文を読み込んで研究させていただいております、波林と申します」

 飯振は彼女を見て、賢そうな人だと思った。また、三十代くらいに見える彼女は新屯と並んでもおかしくは見えないことから、二人の何かしらの発展を妄想した。

「はあ。生憎だが、これから行く所があるので失礼する」

「え、あ……はい」

 新屯は冷たく、いつものように彼女を突っぱねてしまった。飯振は彼の態度に少しだけ怒りを持ち、同時に諦めを思い出す。

「愛想笑いぐらい、したらどうですか」

 追いついて後ろから声を掛ける。飯振にしては勇気ある発言だった。

「笑顔は無理やり作るものではない」

(せっかく、あっちは興味を持って近づいてきてくれてるのに)

 これからの未来を担っていく若者ですよ。大事にしなきゃ。それも仕事ですよ。

 という言葉はさすがに飲み込んだ。




 荷物を全て下ろしてしまうと、飯振は羽でも生えたかのように身体が軽くなった。しかし、新屯は相変わらずしかめ面をしている。

「新屯さん、今日、体調悪いですか」

 機嫌が悪いのですか、と聞くと、余計に機嫌が悪くなるのでそう聞いた。

「悪くない」

 相当酷い時以外は否定するため、今は大丈夫だと飯振は分かった。

「じゃあ、難しい仕事を任されたとか」

「確かに難しい仕事ではある」

 珍しく新屯が答えた。これは新たな新屯を知ることができるのではと期待し、飯振は更に続ける。

「誰からですか。馬廊先生? 会長さん?」

 様々な科学者から声を掛けられる新屯の、今のパートナーは誰なのかを想像する。だが、誰であろうと、その人が新屯に苦労させられているのが目に見える。

「宇宙からだ」

 そう答える新屯の横顔は空を向いていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る