可哀想、そんな言葉よりも頑張ったねっていう言葉が欲しい。
橘カガリ
第1話
私は、障害者だ。生まれつきから。自由に歩けないから車椅子。なんでかな?私が何をしたっていうの?神様は理不尽だ。不公平だ。勉強は、出来てもこの世の中では、通用しない。今、私は、高校生。青春をしたい。恋愛をしたい。自由になりたい。でも、私には、無理だ。一生叶わない夢。小さい頃「ねぇ。歩けないのって大変だよね。可哀想。大丈夫!私、手伝うから!何でもするよ!」私の心は、壊れていく音がした。可哀想。可哀想って何?私の気持ちなんて、分からないくせに。私は、その子を…。私の頭の中は真っ黒だ。もう昔の話。それを、母さんに言った。私が想像してた、お説教とは違う。母さんは、「…大丈夫。大丈夫。貴方が生まれてきてくれてありがとう。いつも思ってるよ。私は、一度も後悔した事無いよ。最初、産んだ時は、医者から一週間も無い内に死んでしまうかもしれないって言われたの。だから神様に願ったの。どうか、どうか、この子を愛し続けるから。どんな事になっても。愛し続けるから。毎日そう願っていたの。そうしたら、どうなったと思う?医者は、奇跡って。でも、普通の子とは、違う。きっと、貴方に辛い思いをさせちゃうって思っても、きっと私は…ごめんね。辛い思いをさせちゃったし、貴方の力にもなれなかった。でも、貴方は、私の子。誇りに思ってる。だから、今まで頑張ったね。長い話しちゃった。夜ご飯何にする?やっぱり今日は、貴方が今まで頑張った日だから、ハンバーグと、オムライスにしよっか。」母は、私にとって、光だ。今までの暗い思いが嘘のように無くなった。母さんは、凄いなぁ。これが、母は強しか。そう言えば、父さんの話してなかったね。父さんは…言わなくても分かるでしょ?つまり、そういう事。私は、自由じゃ無くても良い。母を守れるなら。頑張ったか…。可哀想。そんなに言葉よりも暖かい気持ちになる。魔法の言葉。今日は、同じクラスの隣の子と話した。緊張したなぁ〜。すぐ仲良くなれたよ。あと、体育の時は、見学ばかりだから一緒にサボちやった。嗚呼。これが青春か。こんなにも、楽しい初めてばかり。
でも不安もあるんだ。可哀想って言われるのかもしれない。きっと自分の気持ちを分かって貰えない。
だって私は、違うから。でも大丈夫。母が言ってくれた頑張ったねが、希望に変わるの。だから、可哀想って言われたら、自分の気持ちをぶつけるつもり。
話の続きは、また今度。
あとがき
どうも皆さん。カガリです。たまにもこういうのって良いよね?これからバンバン出す気なので!よろしく(∩´∀`@)⊃第1話完結です。2話は、少しお話します。可哀想って言われたらぶつける話を出そうと思いますので。
可哀想、そんな言葉よりも頑張ったねっていう言葉が欲しい。 橘カガリ @TachibanaKagari1212S
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