第13話 ビックリするほど高額落札
突然の高額入札にコメント欄は大きく荒れる。
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50万ってヤバくねwww
これは情弱
いやでも入札者のイグニスってあのイグニスだよな?
もしかして現時点でレベル最高のイグニス!?
あいつ初日でレベル50突破したらしいぜ。今は80だかなんだか
イグニスが入札するってことはこれホンモノだったりする?
ちょまって俺も入れてくる
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どうやらさっき入札した「イグニス」というプレイヤーは、有名人だったらしい。お陰でユグドラシルの枝の価値がどんどん上がっていく。
それにしてもレベル80ねぇ……。相当暇なんだろうなぁ。
ともあれ本物だと信じる人が多くなるならラッキーだ。
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月曜日の覇者さんが入札しました:600,000リベラル
きりしょーさんが入札しました:605,000リベラル
ああああさんが入札しました:960,000リベラル
イグニスさんが入札しました:1,250,0000リベラル
配信者テムさんが入札しました:1,600,000リベラル
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うぉ……。すっげえ上がってく。
イグニスの高額入札を皮切りに、色んなプレイヤーがどんどん価格が上がっていく。俺もアクションひとつで周りのプレイヤーに影響が与えられるくらい有名人になりたいぜ……。
そして最終的には……。
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イグニスさんが4,638,000リベラルで落札しました
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4,000,000……400万……よんひゃくまん……。
ゲーム内通貨でも果てしない金額である。
常時HP回復アイテムとかいう唯一無二だからそうなるものなのか……?
落札者が決まるとユグドラシルの枝は俺のところから消えてなくなり、所持金には468万と8千リベラルが追加された。
グッバイ死闘の証。お前の犠牲は無駄にしないよ。
早速武具屋で剣や鎧などを購入してきた。
「さてと……装備はここから装着か」
メニュー画面から購入したものを装備すると、ガチャンという音と共に自分の身体に黒光りの鎧が装着される。重さは特に感じない。不思議な感覚だなぁ。
一緒に高そうな剣を右手に持つと、なんだか強くなった気分。
さてさてステータスはどうなってるいか。ステータス・オープン。
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【ゼロ】 Lv0 NEXT:14756
HP ■■■■■ 1/1
MP ■■■■■ 65429/65535
◇STR:1 ◇VIT:1 ◇AGI:1
◇DEX:1 ◇INT:1
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……全く変わってねえ……。
次のレベルまでと現在のMP以外、初日に見たものと全く同じだ。武器と防具を装備したんだから、
他の武器や防具を買ってつけてみても結果は同じだった。
つまり、俺のステータスはどうあがいても1固定というわけか。ざんねん。
くそう。装備品に頼ればステータスくらいどうにでもなると思っていたのに、上がらないならダメじゃないか。
……何をつけてもステータスが変わらないなら……!
「ハーハッハッハ! これはいいッ! 超カッコいい!」
非戦闘用の服屋にて、厨二心前回な服を買うことにした。
全身黒を基調としたコーデ、皮風なコート、胸には銀の十字架ネックレス!
「ゼロ」なんて名前を使っているんだ。もちろん心は厨二!!
鏡の前で色んなポージングを決める。うん、カッコいい。俺は案外イケてる男なのかもしれない。
自分に酔いしれ、堪能した後は、次のステージへと走り出し……走り……
「だせねぇ!」
俺の
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