8話 斜陽は沈み、狼よ牙を剝け1

 現神降あらがみおろしで底上げされた脚力が夜気を捲き、蹴り上げた石段を後方へと置き去りにしていく。

 その先に遠く見えるのは、源南寺げんなじへと続く山門。


――現神降あらがみおろしを持続させながら疾走ること半刻の後。


 群れるいぬのただ中を突っ切ったあきらたちの姿は、山の中腹に在るという源南寺げんなじへ向けて駆け抜けていた。


「くそっ。回気符を使い切った!」


「気にしないで。

 戦闘中に使用する隙なんて無いでしょうし、荷物が減ったくらいに考えましょ」


 燃え尽きた呪符が夜闇に溶け散り、符の白い輝きに癒されながら諒太りょうたの悪態が山中に響く。


 慰めるさきの声も疲労の気配いろに濃く浸されていたが、石段の先を見据える視線は鋭く警戒に満ちていた。


――夜闇に沈んでいるはずの山稜の狭間が、仄かな明るみで彫り出されている。

 橙色に揺れる松明の明かりだ。


源南寺げんなじだっけ? お坊さんは?」


「結構な人数が詰めていたはずだが、祭事でもないのにまきを贅沢に焚く理由が無ぇ。

――認めるのはしゃくだが、間違いなく誰かが何かをしているな」


「じゃあ予定は変わらないわね、先刻の打ち合わせ通りに攻めましょう!」


「「「応っ!!」」」




「……………………来た」


 迫りくる戦意に、ベネデッタは視線を上げた。

 彼女の呟きを契機に護衛に立つ2人が臨戦態勢に移った刹那、山門の向こうからおびただしいまでの朱金の輝きが噴き上がる。


 捲き上がる精霊力をも切り裂いて、山門の向こうから晶の放った燕牙えんがが襲来した。

 狙いは左に立つ偉丈夫、サルヴァトーレ・トルリアーニ。


「飛び道具で陥落せると思われたなら、心外だ、なぁっ!」


 野太い哄笑を上げて、気合一閃。サルヴァトーレが持つ大剣が、燃え盛る斬撃を縦に斬り裂く。

 所詮は牽制程度の一撃だ。容易く吹き散らされた事実に怖気ることなく山門から源南寺げんなじに踏み込んだ晶は、サルヴァトーレに肉薄するべく更に一歩と石畳を踏み締めた。


――速度はやさが欲しい。高天を駆ける隼の如き速さが。


 咲が行使しつかった刹那を刻むあの速さが、晶の記憶を去来する。

 既に2度見た。可能なできるはずだ、晶は確信の下に精霊力を練り上げた。


 奇鳳院流くほういんりゅう精霊技せいれいぎ中伝・・――


「――隼駆はやぶさがけっっ!!」


 駆け抜けるは刹那のうちに、踏み締めた石畳が一拍置いて足跡代わりに砕け散る。

 残響の如く炎を棚引かせながら、晶はサルヴァトーレの懐深くに八相の構えから斬り込んだ。


「ちぃいぃぃっ!!」


 激突。せめぎ合う精霊力が互いを喰い合い、衝撃波がすされ躍る。

 持ち上げた大剣の柄で辛うじて落陽らくよう柘榴ざくろの刃を受け止めて、サルヴァトーレは舌打ちに耐えた。


 晶の動きが追えなかった訳ではない。巧拙を問うならば、未だ粗さを残した一撃。

 だが小兵の体躯から繰り出されたものとは思えない重い・・斬撃に、サルヴァトーレの表情が歪んだ。


「晶と云ったか? 認めてやる。

 成り上がりの小僧ガキにしては、良い剣筋だ」


――だが、耐えられないほどではない。


「ぬ、ぐ、お雄、オォォォッ!!」


 剣勢任せにひねり出した一撃が、じりじりと優勢から拮抗に、そして劣勢へと押し返されていく。

 遂には焦りから背筋が伸び切り、脇が上がる。

 明確な隙は見逃されることなく、落陽らくよう柘榴ざくろを絡めるように大剣が巻き上がった。


 総毛立たんばかりの直感に従い、晶は自ら後ろに跳ぶ事を選び、

――刹那の後、抉じ開けられた晶の鳩尾に、サルヴァトーレの蹴りが突き刺さった。


「が、はっ!!」


 直撃は避けられたものの、充分に強化された大柄な男の蹴りを流しきれるものではない。

 踏鞴を踏みながら、揺さぶられた臓腑から這い上がるえずく気配に耐えた。


「私を眼前にして蹲るなど、随分と余裕じゃないかっ!」


「ちぃっ」


 間髪入れずに重ねられるサルヴァトーレの猛追を、急場凌ぎに防ぎつつ距離をとる。

 間合いを充分に取ったところで、晶は荒い息を整えて落陽らくよう柘榴ざくろを構えなおした。


「逃げるのはお仕舞か?」


「……元より逃げた覚えもないが?」


「減らず口の割に腰が引けているがね」


 図星を指され、奥歯を嚙み締める。

 事実、一気呵成に跳びかかったものの、ほぼ片手間に反撃を赦してしまっているからだ。


「逃げぬ決意は良し。

――とはいえ、背中に注意を払わんのは頂けないな」


 サルヴァトーレからの指摘に、背中の向こうから迫る巍々ぎぎたる気配に晶は気づく。

 アレッサンドロ・トロヴァート。サルヴァトーレ以上のおお躯を誇る寡黙な騎士が、精霊力の猛る戦槌を晶の背中めがけて振り下ろした。


「――払う必要が無いからな」


「!?」


 冷めた晶の呟きが、背中越しにアレッサンドロを迎え撃つ。

 その意味を理解するよりも早く、山門の向こう側から飛来した燕牙えんががアレッサンドロの攻撃を止めた。


 距離を取った晶に対してサルヴァトーレの追撃がなかったのは、アレッサンドロが放つ攻撃の煽りを避けるためだ。

 その瞬間、2人の意識には晶しか残らなくなる。

 晶の斬り込みに2人の意識が向き、アレッサンドロの隙を誘発。


「この程度で突破できると――!!」


「破ぁぁぁぁっ!!」


 咲が放った燕牙えんががアレッサンドロを護る精霊力に喰らいつき、空間が哭き軋む。

 その開いた脇腹目掛けて、燕牙えんがの影に紛れた埜乃香ののかが刀を振り抜いた。


 唸り猫柳身体強化の重ね掛けで底上げされた埜乃香の斬撃が、攻勢に意識を割いて薄くなったアレッサンドロの障壁を容易く斬り裂いていく。


 行ける。己が精霊器の切っ先がアレッサンドロに迫る様に、埜乃香はそう確信を得た。

 

 玻璃院流木行は身体強化、より正確に言及するなら、内功に分類される精霊技せいれいぎとの相性がずば抜けて良い。

 反面、精霊技せいれいぎの花形とされる外功の精霊技せいれいぎとの相性がずば抜けて悪いため、五行にいて永く不遇を託っていた一角であった。


 何しろ現神降ろし身体強化は、中位精霊を宿していれば誰であっても行使つか可能える精霊技せいれいぎなのだ。

 それの精度や使い勝手が多少上昇した所で、劇的な口当たりの変化はしようがない。

 目に見えて派手・・な外功に人気が集まるのは、無理なからぬことであった。


 ――但し、精霊技せいれいぎが練達すればするほど、内功の重要さが身に染みるようにもなる。

 それに加えて、玻璃院流はりいんりゅうに限らず内功は総じて発動までの時間が短い。


 極論すれば、精霊技せいれいぎとは攻撃圏の伸長だ。

 距離であれ範囲であれ、一撃が抉り出す深さであれ。何かを伸ばすという、絶対的な基礎理念が変わることは無い。


 伸ばすという思想が動かせない以上、人体と云う土台が重要になってくるのもまた事実である。

 土台そのものを強化する。それは近接戦闘にいて、絶対的な優位を独占している事実を指し示していた。

 懐に潜り込むことを赦してしまえば、木行の精霊遣いに敵うものはいない。


――退き知らずの玻璃院流はりいんりゅう


 他洲に嫁いだ身と云え、帶刀たてわき埜乃香の在りようは玻璃院流はりいんりゅうにこそ絶対の基準がある。

 残り寸毫もない彼我の距離、重ねて切っ先は回避の難しい脇腹を捉えていた。


 後、半歩、――――!


悠然とCerte在れillic――地に伏せる葦ENKI!!」


 ぎぃんっ!! アレッサンドロの号声と共に、硬質の手応えが埜乃香の突きと勝利を阻む。

 それが何かを理解するよりも早く、埜之香は精霊力を轟然と燃やし尽くしながら半歩を確かに踏み込んだ。


 玻璃院流はりいんりゅう精霊技せいれいぎ、初伝――


「――山茶花断さざんかだち!!」


 阻まれた一撃に気を残すことなく半身を入れ替え、引き上がる肩口から縦に太刀を斬り落とす。

 莫大な精霊力をまとった刀身が、衝撃波を生みながら唐竹割の軌跡を描いた。


 狙いは、霧散しちりつつある燕牙の残り香・・・・・・


 太刀の軌跡は消えゆく火行の精霊力を貪欲にむさぼり喰らい、莫大な火焔へとその身を変える。

 木生火。木行の精霊力を燃料にする事で、火行の精霊技せいれいぎは劇的にその威力を高めることを可能とするのだ。


 業火をまとった衝撃波が、その威力のままにアレッサンドロへと激突。

――轟音と共に、爆炎が両者の間に花開いた。


 この程度でアレッサンドロを倒せたとは微塵も思えない。爆炎の向こうにいる異国の男に向けて埜乃香ののかはさらに踏み込もうと、


「――其はConsuendi夜の帳をnocte縫い給うlibrum!!!」


 渦巻く炎嵐に幾条もの陥穽あなを穿ち、碧く輝く杭の群撃が、頭上から埜乃香ののかに殺到する。


 ただでさえ警戒の薄い頭上からの攻撃に埜乃香ののかの対応が完全に出遅れ、

 思わず硬直する彼女の脇をすり抜けて、燕牙えんがの残り香を棚引かせた咲がその先に立った。


「――緋襲ひがさね


 薙刀の切っ先が指向性の強い業火の奔流を描き、逆巻く爆炎諸共に法術の杭を吞み込む。

 その勢いをも超えることのできた数条は、勢い衰えず踊る薙刀に絡めとられ虚空で霧散した。


「……素晴らしいです。

 連携は即興でしょうに、よく合わせられるものですね」


 ベネデッタの口から、思わず感嘆が漏れる。

 だが咲と埜乃香ののかはその呟きに応えることなく、爆炎の向こうから姿を現したアレッサンドロに向けて斬りかかった。


「勢イィィィッッ!!」


「成る程、私とサルヴァトーレを抑える心算つもりかね? いい判断だが、

――甘いな」


 時間差でねじじり込まれた咲と埜乃香ののかの斬撃が、アレッサンドロの手にした大盾に容易くなされる。

 その光景に、咲の瞳が瞠目した。


 薄い鋼板を数枚重ねただけに見えるその盾は、見た目からしても少し歪なだけの普通の盾にしか見えない。

 しかし精霊力を宿してもいない盾が、強化された精霊器の斬撃を凌いで見せたのだ。


「精霊器の盾!?」


「いいえ、咲さま。

 あの者、自分の身体から盾を引きずり出しました。

――あれは恐らく、神器です」


「――なっっ!!」


 神器。それは神域を鍛造した武具であり、神柱そのものだ。

 つまりそれは、神柱の現身として不壊の特性を有していることを意味していた。


 絶対に壊れない盾、それだけでもアレッサンドロの厄介さは跳ね上がる。


「はい。その通りです」

 少女の細腕に一抱えほどもある書を携えて、本殿の奥から進み出たベネデッタがにこやかに咲の驚愕に応えた。

「西巴大陸に立つ119柱の神柱を下した『アリアドネ聖教』が、大陸の雄たるを宣したのは伊達ではありませんよ。

 眷属神から献じられた神器は、云わば、アリアドネに捧げられた忠義の象徴。

 教会騎士は眷属神の代行であり、その証として神器を持つことが赦されているのです」


「つまり、神器を持つことだけ・・が赦されているのね。

――埜乃香ののかさん、恐れることは無いわ。

 彼らは頑丈なだけの精霊器を持っているだけと思えばいいわ、厄介だけど隙はあるはず」


「承知致しました」


 ベネデッタの宣言に、咲は強引に突破口を推測した。

 神器を持つことが赦されていたとしても、当の神柱を奉じていないものが神器の象徴たる神域を解放できるはずもない。


 所有者として、正式な契約すら覚束ないだろう。

 精々が云って、神柱の在りようなぞらえた効果を伴わせるくらいか。

 ただ壊れないだけの精霊器であるなら、攻略法もそれなりにあるはずだ。


 咲と埜乃香ののかは示し合せるかのように頷き合って、アレッサンドロに猛然と迫った。


「ふ。若いお嬢さんたちだ。

――壊れない盾がどれだけ恐ろしいか、よく理解できていないと見える」


「充分に理解しているわ。

 神域特性を解放できないだけでも、難易度は随分と下がってくれたって!!」


 可憐な少女2人の猛攻を盾で捌き、時に戦槌で反撃を加えながらアレッサンドロが余裕に笑む。

 歯噛みしながらも、咲は負けじと云い返した。


 ちらりと視線を横に遣り、咲は晶の様子を確認する。

 サルヴァトーレとのせめぎ合いに、晶もまた打開の目を見出せずにいるようだ。


 破れぬ拮抗に焦れる中、ベネデッタが法術の詠唱を開始する。

……3人掛かりで漸く、目の前の教会騎士を押し留めていられるのだ。ここに先刻も撃ち込まれた精霊力の杭が加算されたら、成す術が無くなる。


――引っ掛かった!!


 そしてベネデッタの行動は、咲であっても容易に考え付く想定だ。

 アレッサンドロとサルヴァトーレを撃破できるとは、既に攻防を交わしている咲は考えてすらいなかった。


埜乃香ののかさん!」「はいっ!」


 咲の要請に応えて、埜乃香ののかが太刀を振り上げる。

 下野弾しもつけはずみ。

 地に繁茂する野草の如く精霊力が周囲に広がり、更に咲が精霊力を練り上げた。


「――鳩衝きゅうしょう


――轟ォォッッ!!


 地に満ちる木行の精霊力を喰らい、火行精霊技せいれいぎが爆ぜるように彼我の視界を埋め尽くす。


久我くがくん!」


「咲、よくやった!!」


 その機を窺っていた諒太が、咲の背中を追い越しながら精霊力を練り上げた。

――狙いは本殿前に陣取るベネデッタ。


 見るからに後衛、それも法術遣い。

 陰陽術もそうだが、これらの技術が高天原たかまがはらける直接戦闘の局面で廃れた理由はただ一つ。

 行使までに掛かる時間が、長大なのだ。

 一度、詠唱に入ってしまえば、別の行動に移れる余裕がなくなってしまう。


 人数かずでの優勢が1人分だけある晶たちの戦術は、前衛を支えるベネデッタを潰すくらいしか残っていなかった。


 そして諒太の得意分野は、1対1で上位殺し大物喰らい

 相手がどれだけ硬くとも、防御を貫く一撃は彼の得意分野である。


 月宮流つきのみやりゅう精霊技せいれいぎ、中伝――。


「――水無月尽みなづきじん!!」


 終わりなく螺旋を描く焔の槍が、流れる勢いでベネデッタに向けて吸い込まれる。

 詠唱に集中しているベネデッタは、諒太の攻撃への対応は追いつかない。


……はずだった。


「――護り給えdefensio


 ベネデッタの唇から一呼吸いき分その言葉が紡がれた刹那、

 幾重にも重なる輝く壁が、諒太の突きを容易く阻む。


 がぎぃ。金属質の音と共に燃え盛る切っ先が、薄平の輝きに喰い込んだ。

 そのまま、刺すも抜くも動かなくなる。


「な、にぃっっ!!」


 必勝を確信していた諒太の咽喉のどから、吃驚が漏れた。

 そして、それは咲とても同じことである。


「結界、ですって! あんな一瞬で!?」


 長大な詠唱を必要とする結界は、たった一息の詠唱で賄えるほど粗雑な構成をしていない。


 時機は完璧だった。

 攻撃を仕掛けたのは詠唱の途中だし、予想していて準備していたとしても間に合うことは無い。


 そもそも、候補であっても八家の衛士だ。

 即席に張られた結界程度、切裂くに容易いはずである。


「トロヴァート卿が神器を持っているのですよ、何故、私が持っていないと思うのですか?」

 その答えは、輝きに抵抗するその向こうからやってきた。

「アリアドネが奮う天地を刻む言葉の鑿、原典たる西方Scalpellocheconducea Dio

 それこそが、カザリーニの血統に赦された神器です」


 ベネデッタの持つ本が開かれ、頁が大きく捲れて踊る。

 口一言で呪術を行使する神器。当初に見込んでいた勝機の芽が覆された事実にも怖じることなく、障壁に抗う諒太に咲は視線を向けた。


「……久我くがくんっ、逃げて!」


「く、そっ。この、抜け、ねぇぇつ!!」


 紫電が暴れ回る中、精霊器ごと障壁に縫い付けられた諒太が苦悶に呻く。

 ここまでの防衛能力をベネデッタが保有しているとは、咲たちには想定の外にあった。


 ただでさえ実力は向こうに一歩譲っているのだ。

 数の優位という、咲たちに残された決定力が失われて、傾いた板に水を垂らしたように咲たちは劣勢を強いられることになった。


……否、そんな事より・・・・・・


 アレッサンドロの盾とベネデッタの書。本来は目にする機会のないはずの神器が、これで2つ。

 3人目が持っていないとは、誰も保証していない。


 エズカヒメが悲鳴に似た警告を上げた。

 咲の背筋を衝く悪寒が、晶が立ちまわっていた先に視線を向ける。


――その時、


「――Huitzilopochtli」


 蜂が無数に踊る騒めきに似た響きと共に、サルヴァトーレの放つ斬撃が下から上に下弦の月を描いた。


 抗いも虚しくその斬撃に絡めとられ、金属質の鈍い音を立てて落陽らくよう柘榴ざくろが虚空を舞う。


 硬直する晶に向けて、サルヴァトーレの左腕が大きくひるがえった。

 濃密なまでの精霊力の輝きが晶を護るべく大きく波打つが、追い付くことが叶わない。


 パン。ひどく呆気ない乾いた音が、寺の中庭に一瞬の静寂を生んだ。


「か、はっ……!!」


 苦悶の呼吸いきも僅かに、晶の身体が膝から崩れ落ちる。


「あ……」

 じわり。石畳に滲む鮮やかな赤色に、咲の表情から感情いろが消えた。

「晶――!!」


 悲痛さを色濃く宿し、咲の絶叫が夜空に散った。

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