4話 日々は過ぎて、眠るように謀る4

「こら、あきらくん。気が抜けているわよ」


「はい。

……も、申し訳ありません!」


 気もそぞろに眠気とは違う思考に沈み、警備とは名ばかりの置物と化していたあきらは、背中から掛けられた声で我へと返った。


 何時からあきらの様子を眺めていたのだろう。

 そこには、さきと守備隊隊長の峯松みねまつが笑いを堪える姿があった。


「初めての猩々ショウジョウだから疲労は理解できるけど。

 でもあきらくん、あんまり気は抜かないでね。幾ら襲撃される可能性が少なくても、最終的な相手の狙いが鴨津おうつの風穴だって事には変わりがないんだから」


「少々、防人の鍛錬に熱を入れ過ぎましたかな?

 防人たちと混じっても、問題なくついて来れていたようですが」


 朝からの鍛錬は、気は張っていてもどちらかといえば和やかな雰囲気で終始した。

 峯松には悪いと思うが、正直に云って鍛錬での疲労は余り残っていない。


 いや、これは阿僧祇厳次の鍛錬が厳しすぎる可能性が高いのでは。

 そこまで考えて、不毛な結論が浮かぶ前に晶は思考を止めることを決めた。


「はい。

……あの、峯松みねまつ隊長に訊きたかったんですが、鴨津おうつの風穴って護櫻神社ここの直下ですよね?」


 流石に自身の失態を、話のネタに引きずられるのはたまったものでは無い。

 強引に話題を変えるべく、あきらは心の底で覚えた引っ掛かりを形にならないままに舌に乗せた。


「ええ。鴨津おうつの土地神はこの神社に奉じられています。

――何か気になる事でも?」


「いえ、気になるって云うか……」

 後に続けようとした疑問が形にならず口籠くごもあきらの様子を、さき峯松みねまつがしばらく見守るが、結局、降参とばかりに肩を竦める。

「……すみません。また今度で良いでしょうか?」


「うん。しばらくの間は鴨津おうつに逗留するんだし、焦らなくていいわ。

 交代の時間よ、帰りましょう」


 話題変更の意図には気付いていたものの言及はせずに、さきは帰路を促すべく足先を正門に向けた。

 その背中を追うべく一歩を踏み出したあきらに向けて、峯松みねまつが右手に持った紙幣を差し出す。


あきら殿、こちらが呪符の代金です。

 16円16万円を束にしていますので、お納めください」


「16、え!?……」


 常よりも高額の支払いに晶が瞠目する。

 喜びよりも困惑が先に立つ晶を余所に、何を勘違いしたのか峯松は続けた。


何方どなたの作かは知りませんが、随分と丁寧な手跡でした。

 1円1万円はその謝礼です」


「あ、ありがとうございます」


……いや、そうじゃない。

 15円それが守備隊への卸値だとすると、晶は呪符組合にどれだけ中抜きをされていたというのか。


 大人に利用されないように気を張っていたのに、相手はその上を行ってたという訳か。

 悔しさはあるが、ともあれ峯松相手に文句を云うのも筋が違うだろう。

 納得はいかないも、晶は不満を押し殺して礼を口にした。


――ともあれ、

 16円もあれば少なくとも後一週間は、高宿の生活であろうと余裕で凌げるだろう。

 手わたされた円札の確かな厚みは、晶の不安を忘れさせてくれた。




「先刻は、峯松みねまつ隊長と何を話していたの?」


 ぽつりぽつりと街灯が道を照らし出す途上、2人肩を並べるだけの静寂を破ってさきがそう切り出す。


「……野暮用です。当座の資金を捻出するために、峯松みねまつ隊長に回符回復系統を売りました」


 何という事も無い口調。しかし手の内を曝け出す事に抵抗のあったあきらは、当たり障りのない文言を探して数拍、いらえが遅れる。


 あきらが回生符を作成できる事実は、あきらの収入面に余裕をねじり出すために設けた最後の安全弁である。

 成人に満たない13の年齢よわいでしかないあきらの回生符が適正な値段で取引が許されているのは、表向き玄生という名の老人が売っているからだ。


――もし玄生という老人が、年齢も満たしていない子供ガキであるなどと露見でもすれば、後ろ盾の無かった頃のあきらなど鯉が群がるエサの如くついばまれ水面みなもに溶けて消える末路しか用意されていなかっただろう。


 呪符組合じゅふくみあいの連中を眺めていれば、その予想が確信に変わるのにそう時間が掛からなかった。


 良くはしてくれているさきの手前、嘘を述べるのに抵抗はあったが、それでも完全な虚偽ではないとうずく良心を宥める。


「ああ。あきらくん、回気符が作れたんだっけ。

 でも、当座の資金ってどうして?

 鴨津おうつにおける私たちの行動は久我くが家が保障しているわ。余程の散財をしない限りは、久我くがが財布を持ってくれるわよ」


「え?」


「当たり前じゃない。

 久我くが家はかなりの無理を云って私たちを鴨津おうつに呼びよせたの。

 財布は私たち持ちなんて隙を見せてしまったら、久我くが家の面子が侮られかねなくなっちゃうわ。

 呼び寄せた相手が手元不如意無一文なんて意外とザラにあるから、お互いの面子を護るためにも基本的にこう云った場面は領主持ちが原則よ。

 大抵の支払いじゃ文句も云わないから、遠慮なく甘えて良いわよ」


 平然と告げられたその言葉に、暫し呆然と足をとどめる。

 だが、思い返してみればそれもそうだ。


 前払いが原則であるはずの旅籠で、さきは財布の口を緩めた様子も無かった。

 代わりに見せていたのは、小さな木札。


「じゃあ、あの木の札って……」


「監察札の事?

 あれを見せておけば、支払いは依頼を出した領主に回るようになっているの。

 実質、私たちが支払う必要があるのは洲鉄で購入する駅弁くらいね」


「……初めて知りました。

 阿僧祇あそうぎ隊長からは、掛かった経費は後で補填としか聞かされていなかったので」


 余りと云えば余りの事実。

 だが、考えてみれば当然の話でもあった。

 そもそも一ヶ月ひとつき前までは、あきらが平民であった事は周知の事実である。


 長屋住まいのあきらに財産が無い事は容易に推測が立つだろうし、懐に木枯こがらしが吹く事情など、烏が黒いという程度には当たり前に得られている帰結のはずだ。

 それなのに厳次げんじさきも、あきらの懐事情をおもんぱかる仕草さえ見せなかった。


 洲鉄の切符は出掛けにわたされた限りだし、そう考えてみれば、あきらの持ち合わせで充分だと判断されたのも納得がいく。


「……阿僧祇あそうぎの叔父さまも私も、あきらくんの生活に余裕が無いって分かっているし、そこまで危惧する事でも無いわ。

 まあ、回気符を売って少しお金に余裕ができたって思っておけばいいんじゃない。

――それよりも、この先なのよね?」


「……はい」


 道行に橙色の灯りが満ち始め、さきの声音が少し沈む。

 深夜にも差し掛かっているはずの往来に何時の間にか、三々五々、人の歩みが散見られるようにもなっている。

 あきらが食事をするために寄る繁華街の入り口で、2人は足を止めた。


 道行く人の姿は、圧倒的に男性のものが多い。

 女性は店住まいの従業員か、見るからに夫婦連れの相手くらいか。


 夜も深まった頃に未婚の女性が出歩くのに外聞が悪い事は、あきらとて常識の範疇で知っている。

 それもこんな繁華街の入り口で彷徨うろつくのは、阿婆擦あばずれと後ろ指を指されても文句は云えない。

 特にさきは、久我くが家から目を付けられていて身動きがあまりとれない状況でもある。

 下手に重箱の隅を突いてくるような隙を、久我くが法理ほうり相手に見せる訳にはいかない。


 それでも、あきらとベネデッタの邂逅を報告で耳にして、さきはここまで足を運ぶ決心をした。


 実はあれから1度、あきらはベネデッタと蕎麦屋で顔を合わせている。

 交わした会話は他愛もない世間話の類であるが、だからと云ってあきらの警戒が然程に薄まる事も無く、強くなる一方であった。


 1度2度なら兎も角、3度今日も続けば必然だ。

 そうであるなら間違いなく、あきらは会話の相手として狙いを定められているのだろう。


「こんな時間に繁華街に入る訳にはいかないし、今日のところ私は様子見ね。

 今日も会うようなら、用件を訊いておいて。私の名前を出す事に遠慮は要らないわ」


「はい。

……じゃあやっぱり、向こうの意図はお嬢さまとの会談・・・・・・・・でしょうか?」


 硬い声色で確認を重ねるあきらに、さきも首肯で返す。

 ベネデッタは顔を合わせた事に対して沈黙を守るようあきらに依頼したと聴いたが、実際のところ、あまり沈黙を守ってもらうのに拘泥すこだわる様子は見せていなかった。


 意図は明白。何方どちらでも良かったのだ。

 あきらが沈黙を守れば、それを切っ掛けに会話を掘り下げていけば良い。

 さきが報告を受ける前にあきらとベネデッタが顔を合わせていた。その事実をさきが知れば、明確にベネデッタとさきが会談を持つ際の貸し・・となり得る。


 仮にあきらさきに報告を上げたとしても、さき自身は間違いなく迷うであろう。

 さきの身分が久我くが家と縁づいている訳では無い事は、屋敷前ですれ違った時点で予想が付いていたのだろう。

 そうであるなら久我くが家に報告を入れるよりも先に、第三者を交えない状況下でのベネデッタとの個別会談を模索するはずだ。


――つまりあきらに口止めを頼むという事は、間違いなくベネデッタは久我くが家が関与し得ない交渉の窓口を探しているのだ。


「『アリアドネ聖教』が私なんかに何を求めているのかよく分からないけど、ここまで手間を掛けられた以上、余計に話がこじれる前に会談を持つ必要はあるわね。

 相手も騒ぎを起こしたくないだろうから心配はないと思うけれど、荒事になりそうだったら精霊器を振るう事を遠慮しないで」


「……分かりました」


 ♢


「――らっしゃい!!」


 ガラリ。やや建付けの悪い引き戸を引いて暖簾を潜ると、すっかり慣れた喧騒があきらを出迎えた。


 防人の入店に客の好奇心が集まりかけるが、その機会も3度目となると慣れるのも早くなる。

 すっかり定席となった壁際の椅子に腰を下ろし、変わらず掛け蕎麦の注文を店主に通す。


 席に腰を下ろして、幾ばくも間を置かず供された蕎麦に手を付けるが、どうにも気持ちが動かず箸が進まない。

 蕎麦の泳ぐ椀を混ぜるでもなく、あきらは手にした箸を椀の中に無意味に抜いて刺してを繰り返した。


「相席、よろしいですか?」


ええ・・、どうぞ」


 そして、こちらも慣れ始めた柔らかい声色が、あきらの耳朶を揺らした。


 視線を僅かに上げると、いつも通り・・・・・優しく微笑むベネデッタの姿。

 あきらうべないを受けて、柔和な物腰であきらの対席に腰を下ろす。


 やはり、店内の喧騒はそよとも揺るがない。

 異国の女性明らかな異物を孕んでしまった店の中は、それでも日常を糊塗して塗り潰しくるくると回転する。


「お嬢さまは来られなかったのですね」


「流石に、こんな場末に気軽に足を運べる身分ではないので」


 繁華街の前まで、さきあきらが肩を並べていた姿を見られていたのだろうか。

 見られていたという事さえ、指摘されるまで気付きもしなかった。


 反駁から言外に異国の華族であろうベネデッタの酔狂を野次るが、あきらの拙い交渉では意図の読めない微笑みを崩す事は出来ない。


 その事実に妙な敗北感を覚えつつ、目の前に置かれた掛け蕎麦をすする。

 そのいつも通りの優しい鰹節の風味だけが、ささくれたあきらの内心を慰めた。


「それは残念です。

……ですが、助かりました。私の意図を読んで下さったのですね」


「ええ。さきお嬢さまから、用件を訊いておくようことづかっています」


「では、こうお伝え下さい。

――波国ヴァンスイール審問官ベネデッタ・カザリーニが、お嬢さまとの会談を希望いたします。

 日時と場所はそちらの都合に合わせます、と」


「……分かりました、確かにさきお嬢さまに伝えましょう。

 用件は以上ですか?」


「いいえ。もう一つ、あきらさまにお話が」


「俺に?」


 てっきり、さきとの仲介役の役割しか期待されていなかったと思っていたあきらは、突然の話題転換に目を瞬かせた。

 何の用かと相手の目を探るが、真剣な眼差しが跳ね返るばかりで真意が見えてこない。


「随分と深く何かを考えておられるようなので、不躾かとは思いましたがお声がけを。

 よろしければ、話を聴く事くらいなら私がいたしますが」


「酔狂ですね。他国の者の悩み事を聴くのも仕事なんですか?」


「これでも聖職に就く身であります。異郷の子らといえど、迷える子羊の曇りを晴らすのは羊飼いたる私たちの務め。

……告解というにも場所がそぐいませんが、相談事の体裁なら問題ないでしょう」


 痛いところを突かれて、確かにと唸る。

さきとの用件も、何処か他人事に伝言の受け渡しをするだけで、あきらの関心事は他に在った。

 異国のものに聴いて貰うようなことではない。だが、相談する相手に困っていたのも事実。


 物は試しと、あきらは居住まいを正してベネデッタに視線を向けた。


「……つい先刻、平民の練兵から防人になりたいからどうすればいいのか訊かれましてね。

 まぁ、彼が防人になるのは不可能である事は判っているんですが」


「なら、未練を断ち切ってやれば宜しいのでは?

 下手に希望を持たせるのも、それはそれで残酷なものですよ」


「ええ。そこに悩んでいる訳ではありません。

 問題は、彼が持っていて俺が持っていないもの・・に気付いた事です」

 眩しく将来を見据える陸斗りくとの姿。全てを賭けて故郷を、祖国を護らんと叫ぶ確固とした意志。

 その全てが、あきらには持ちえないものばかりであった。


「俺は平民です。故郷から放逐された三年前から、一人で生きてきました。

――日々を生きるために、精一杯に足掻いてきた。

 そこに不満がある訳じゃない。寧ろ、胸を張って云ってやっても良いくらいだ」

 それはあきらの本音である。

 何も無いからこそ、あきらの得た全ては自分自身のために後腐れもせず蕩尽とうじんできたのだ。

 だからこそ、

「防人に偶然なれて、俺が欲しかったものが全て与えられていた事に気付いて、

――俺は、俺には何も残っていないことに気付いた」


 氏子になって華蓮かれんに住むことを赦されて、日々の心配は露と消えた。

 守備隊に居座り続けている意味は、その全てを手に入れる為であったというのに。

 すべてが満たされた今だからこそ、あきらは戦う理由すら喪っていた事に、今更の如く気付かされたのだろう。


――立ち上がれ! 戦え! 喰らいつけ!


 それでも尚、心の中で仔狼が吼え立てている。

 だが、その眼差しは、何処か路頭に彷徨う鈍い輝きを宿していた。


「生きているだけで充分、とは考えないんですか?」


「以前のままなら、それでも良かったかも。

 だけど、現在いまの俺は防人だ。戦わされているだけの練兵じゃあ、もう許されない。

……俺にはこの先、剣を掴むための理由が無いんです。」


 周囲の喧騒を余所に、吐き出されるあきらの本音は二人の間に沈黙がわだかまる。


「――私は過去に2度、聖伐の従軍を経験しています」


「聖伐?」


「唯一神たる我らがアリアドネにまつろわぬ蛮神を降し・・、眷属神に戻す行為。アリアドネの威光で地を遍く照らし出す、聖なる戦いです」


――他の神柱はアリアドネの下にこそいるべき存在であり、それらを支配し管理してやる・・・・事は義務であり権利だ・・・と、彼らは本気で考えているんです。


 その言葉に、出立前に朱華はねずたちと交わした会話が記憶に蘇った。


 他の神柱を踏みにじる事を良しとする傲慢さは、微笑みに塗り潰されて毛ほども見えない。それが当然とばかりに慈愛を以てベネデッタはあきらを説く。


流石に、彼女の理想に賛同の意思を抱くことは無い。

それでもあきらは、ベネデッタが戦う理由を知りたいと願った。

……それは、あきらが未だ心に持ちえないものであったからだ。


「それは、波国ヴァンスイールが繁栄するための行為おこないですよね?

貴女自身が剣を取る理由ではない」


「いいえ。いいえ。同じですよ、あきらさま。

 私の生命は、アリアドネ聖教に捧げています。

 そうであるが故に、聖アリアドネを奉じる羊飼いとして、その下に跪く数百万の民草を守護し率いる義務があるのですから」

 苦しくあきらが切り返す声を、そよとも揺るがぬ微笑みが迎え撃つ。

 蕎麦屋の喧騒は何時の間にか遠く、二人の間を奇妙な静寂が支配した。

「私が剣を取る理由を聞いたところで、貴方の参考にはならないでしょう。

 理解する事も不可能なはずです。

 何故ならば、それは私の理由であって、あきらさまの理由ではないからです」


「……」


 どうあれ、ベネデッタを前にしてあきらは論じるために舌を動かせない。

 懊悩おうのうに沈むしかないあきらには、ベネデッタに沈黙を返すしか術はなかった。


ただ・・人は皆、剣を取る理由を持っています。

 あきらさまはそれが見えていないだけで、剣を取る意味を既にお持ちのはずです」

 あきらの苦悶には気付いてはいるのだろう。気遣う様子はあれど、ベネデッタはよろこびに頬を綻ばせそう告げる。

「嗚呼、託宣にはすべからくの意味が在る。

 私が此処に遣わされた意味は、貴方に在ったのですね。

――あきらさま。何時か戦う意味を見出みいだしたら、是非、このベネデッタ・カザリーニに教えてくださいませ。

 それが、我が神柱聖アリアドネ希望ねがいなのですから」


 ♢


TIPS:監察札について

 元は、奇鳳院や央洲からの使者である事の証明として発行された札。

 現在は客人の身分を領主が一時的に保証する、身分証の代わりに使用されている。

 領に滞在する間、必要経費はここから領主に回るようになっている。


 これを当てにして、手元不如意で贅沢を楽しむ貧乏華族もいたりする。

……乱用は駄目ですよ。

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