第23話 とんでもクリスマス
クリスマス~イエーイ\(^^)/
クリスマスと言えばフライドチキンだよ~
恵は食べたくないんだよな~親父、お袋、俺、要るのは3本かな?
3本だよ~3本!恵は嫌な顔しちゃうもんな。
矢島はジンジャーエールとフライドチキンを購入し帰路に着こうとしたが····
う~ん····恵にはプレゼントで買ってあるアーモンドでクリスマスを楽しむの?
それだけじゃ俺の気が済まない!
矢島は電車に乗ってデパートへ向かった。
奮発して蟹を買おう~恵は蟹が好きなんだよね。生で食べられるプリプリの蟹。
買っちゃえ買っちゃえ~!
フライドチキンと飲み物を抱えデパートへw (喜ぶだろうな····)
矢島はウキウキしながら生食用の蟹の足を買って帰宅た。
カースペースに恵の車を見て、さらにウキウキする矢島は一際大きな声で
「ただいま~」と自己主張。
「おかえり~聡、今日ちょっと遅かったわね~何かあった?」
「クリスマスだからデパート寄ってきた~ちょっと奮発ししちゃった」
「そうなの? 電話してくれれば良かったのに~ノン! 聡、帰ってきたわよ~」
何! ノンがクリスマスにきてるの? フライドチキン3本じゃなかった~(泣) 思いながらしょぼくれて食卓に行く矢島。
「メリークリスマス! お兄ちゃん、おかえり~ちょっと報告~」
「聡兄さん、おかえりなさいクリスマスに夫婦で来ちゃいました」健(たけし)は望の肩を抱き寄せ笑顔で挨拶する。
食卓には恵が用意したフライドチキンと親父の好きそうなツマミ、お袋が好きそうなケーキもテーブルに並んでいた。
(えっ、もしかして恵、用意してたの?)
「私ね····」
「ご懐妊だよ」先に聞いていた恵がノンより先に言った。
「そうなのよ~赤ちゃん出来たのよ~嬉し~」ほくほく笑顔の矢島母。
「めでたいな~」矢島父はビールを飲みながら満面の笑み(^-^)
「良いクリスマスプレゼントですね」 自分の子が授かったわけでもないのに喜ぶ恵。
「恵兄さん何度でも言います 。ありがとうございます」 健は何度目のありがとうございますなのかな。
(フライドチキンとか蟹を買いに行かなければ皆と一緒にノンのめでたい報告、聞けたのかな~)
「ノン 、おめでとう····双子ちゃんだったら第2子ちょうだい」
「なにそれ? お兄ちゃんと恵さんの子どもにしようってこと? ちょっと~健と真面目に相談させて」
そりゃ~そうだ。
恵が用意したフライドチキンに矢島が買ったチキンもさりげなく追加し恵に蟹をプレゼント 「健くん····変な事いきなり聞いてごめん。イタズラじゃないょ。 俺ら自然に子は授からないからさ」矢島はしょんぼりして謝った。
「私が何気ない話でそう言う話題になってしまったんだ。気にさわったらすまない」
楽しいクリスマスのはずが、お通夜のように重たい沈黙が場を包み込んだ。
「そんな顔してねぇ~でよ、クリスマスだろ~もういくつ寝るとお正月~ってなことで年末は楽しく~来年は良い年にしようぜ! ほ~れ、ほれ、皆の元気を願って乾杯だ」 矢島父の軽いノリでクリスマスは平穏無事に過ごせた。
いろいろ小さな問題に直面する矢島と恵だが2人の愛があれば乗りきっていけるだろう~たぶんw
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