第17話 大雪
夕方から、ぼた雪が降って夜中に何cmも積もった。
「恵、明日は電車で行けよ!」矢島の真面目なお願いだった。
「スタッドレス履いてるけど何か問題でも?」 まるで何の問題なんか無い様にサラリと矢島のお願いを却下する恵。 矢島は恵を抱きしめながら
「大問題だよ!! お前がスリップしたり対向車に突っ込まれたら····恵が事故にあった時を思い出しちゃうじゃん! 嫌だよ」
「····あのな、こんなオジサンになっても痴漢には合うんだよ。未明くんみたいな輩が居るから電車は嫌いなんだ。解るか?」恵の真面目なボヤキを聞いた矢島は黙り込んでしまった。
「解った! 俺も一緒に電車通勤付き合うよ、俺のほうが出勤時間遅いし、恵が到着したらトンボ帰りするよ! 良いだろ?」 恵は少し呆れたが矢島の真剣さが伝わり了解した。
「私も事故るのはゴメンだな····矢島、宜しく頼むよ」
「うん、一緒に行こう、帰りも一緒に帰ろうな、仕事が終わったら直行するから絶対待ってろよ」
「解った、解った」頷きながら恵は笑った。
朝になると一面銀世界。畑を目指して恵は足早に歩いていく。
「ちょっと〜早いよ、恵! 転ぶだろ〜!」 矢島が声を掛けると同時に恵は畑に突っ込んだ。 「あぁ〜😓やっぱり転んだよ」
「魚拓ならず人拓完成〜w」仰向けになりながら恵は乾いた笑い声を上げた。 矢島は手を差出し恵が立つのを手伝いそのまま手を繋いで駅へ····。
電車は満員で2人共、隅っこに追いやられた。
(キ、ツ、イ〜苦しいかも😓ってか恵は大丈夫かな)
矢島は辺を見回すと恵は真後ろに居て背後から矢島の尻を撫でて笑っていた。
(ギャー! 痴漢に合うのが嫌だって言ってたお前が痴漢になってどうすんだよ!😱 )
「お前にも同じ思いを味合わせたかったw お前興奮するか? 」
「興奮するわけ無いだろ! 言ってることが 既に変態! 公然わいせつ罪で捕まる😱やめろ〜」 駅に到着して2人は降りた。
「じゃ、また帰りな」恵は手を振り何喰わぬ顔で改札を出て行った。 矢島は下り電車に乗り込み (何かいい方法考えなきゃな〜😓 ) 思いながらスイミングに向かった矢島。
恵はほどほど満足。
(人拓取れた〜朝っぱらから矢島の尻撫で放題😆)
矢島はほどほど不満。
(あの変態行為どうにかしなきゃ😓)
どうする矢島! 恵の変態は止まらないw
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