第13話 寒い、寒い
陽射しは有るのだけれど空気が冷たい。
本当に秋は足早に過ぎていき
本格的に冬が到来した。
さみぃ~さみぃ~さみぃ~よ〜。
鼻を啜りながら会社に歩いていく矢島。
恵は車で良いな〜羨ましい〜····
けど事故に合わないことを祈るよ(泣)
あんな思いは嫌なんだよ〜(泣)
帰宅して恵がいる事に安堵して直ぐに抱きしめた。
「どうした? 」
いきなり抱きつく矢島を抱きしめ返しながら
「どうした? 」
問いかけながら恵は頭を撫で続けた。
「寒かったんだよ····お前が居てくれて温かいんだよ」
····矢島、情緒不安定だな。お前が珍しい。
「安心しろ、私は生きている。お前を温める事は何時だってできる。お前は私の安定剤なんだ落ち込みそうになったら直ぐに来い、私がお前を温めて元気にしてやる」
泣きそうになる矢島だが此処で泣いたところでどうしようもない。
「好きなんだよ、お前が好きだよ。ずっと一緒にいよう。どんな姿でも生きているお前が」 「泣くな。お前が泣いたら私まで悲しくなるぞ。良いんだ辛くなったら愚痴れ、不平不満は吐き出せ····嬉しい時は一緒に笑おう」 世界の何処かで戦争があって著名人が沢山亡くなって暗いニュースが続いていた。 そんな心が病むような事を真っ直ぐ受け止めてしまう矢島を宥める恵だった。
「私も矢島が好きだよ、だから笑って過ごそう」恵は囁きながら頬にキスをする。
大好きだよ〜恵! 大好きが爆裂する矢島だった。
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