第11話 潔癖

ディープキス····ちょっと苦手なんだよね。

口の中にナメクジでも入ってるみたいで気持ち悪い。 言えないな〜。

軽いキスは好きだけど口の中に舌が動き回るんだよ、ベチョベチョ音がするんだよ、口の端から涎も出るんだよ。ナメクジの音と涎の豪雨····う〜ん俺はちょっと無理。どうしよう。矢島は思っているが恵はお構いなしだった。

「何しょぼくれた顔をしてるんだ、そんなに嫌なのか、口の中で舌が絡み合うのは気持ちいいじゃないか、私は好きだよ」

「恵はそうなのかもそれないけど俺はやっぱり苦手かな」 そうかい、そうかい恵は無言で納得したように見えたがどうやら違ったらしい。

「じゃぁ〜しゃぶり合いっこしよう」 何で! 「オシッコ出るところを口に入れちゃだめでしょ」

「出るのはオシッコじゃないだろ、カルピスの原液だと思えばいいじゃないかw」 やっぱり、こいつは変態だ

「しゃぶり合いっこが嫌ならベロチューで良いじゃないか。お返事は」

「無理矢理は嫌だよ」

「お前が慣れれば良いんだよ、何回もやり続ければ否応無しで慣れるもんだ。安心しなさい」 苦手だったベロチューは否応無しで毎日、朝晩暇さえあればやっていた。

····あれ? いつの間にか大丈夫になってきていた。恵のマジック? 慣らされた? まさかこの調子でフェ○チオに発展しそうでちょっと怖かった矢島であった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る