現状把握
「元の世界では戦いなどした事無いのだろう?」
「まず一般兵たちに交じって訓練だな」
槍を振る一般兵の人達に交じって訓練を始めるもし本当に計算式は不明だが千倍以上の戦力があるなら兵士さんたちを怪我させないように気を付けないと。
渡された模擬剣を槍と合わせる。
少し強く打ち合わせただけで、兵士さんの槍を弾き飛ばしてしまう。
「さて、スキルはどうなってるのかなゲームだったらコマンド確認できたのになぁ」
人形の的に向けて何気なく手を向けてみる。
他の勇者が居たらスキルの使い方なんかもわかるのかもしれないが。
折角の異世界楽しまないと損だろう、それに俺が知っている通りなら、帝国を裏から支配する
「ちょっといいか」
「陛下、どうなさいました?」
「早急に聞きたい事がいくつかあってな」
エルメリッヒ王とともに移動し、執務室へと通される。
「早急に聞きたい事の一つはなぜ協力してくれるのかと言う事だ」
「そうですね、まず陛下は帝国が敵だと思っているでしょうが、そこが違います」」
「私の知識が確かならば帝国を操る魔族の王、魔皇です、世界の均衡を崩す力をもっていてそのその均衡を守る為に勇者召喚が世界によって許可されています、平時ならば何も起こらない儀式です、平時に居るには勇者の力は膨大すぎますからね、そして魔皇がいる限り送還儀式は機能しません、なので帰りたくても帰れないんですよ。それにせっかくの自分の持つ知識が活かせる異世界なんです、楽しまないと損でしょう」
「なるほど、後で帝国側で信頼できるものなどもきいた方が良さそうだ」
「あ、今なら大丈夫だと思いますよ帝国の四天王と呼ばれる将軍の内、鉄壁ノグランヴェイン将軍と焔将グレンなら大丈夫ですね、それと皇帝自身はまだ大丈夫です」
「今なら大丈夫と言う事は側近の内に敵側についてるものがいるのだな」
「えぇ今のうちに伝えておきますが、軍師ちゃん……軍師どのは今の段階では恐らく魔族でもある帝国の魔導将軍の術で傀儡にされています」
「解く方法は?」
「魔導将軍の殺害か、東の隠れ里にいる呪術師の一族か、呪術師の高位の勇者を召喚するかですね」
「戦力の拡充も必要な事だ、国庫の余裕もそんなにないが二度目の召喚を行うとしよう」
「そうですね」
しばらくは隠しておこうと思ったのに知っておいた方がこの先楽だから教えちゃったよ。
公式カップリングだからな王と軍師ちゃん。
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