さざめき
I'me
さざめき
忘れようと思い出して忘れられなくて、思い出したくならないように嫌いになっても好きが消える訳にもならないのに、思い出して思い出を巡っても好きが増えることも無い。忘れたい訳でも無く嫌いたい訳でも無く好きでいたい訳でも無い。でも薄れない気持ちが君を温めようと探してしまう。思い出を彷徨って腰掛けた君が来ないと知っているベンチの片隅に居る僕へ差す陽は、底抜けに明るく温もりに満ちていたけれども、柔い視界の片隅に君の足元が立ち止まる事以外は、白々しく薄情な約束事。ここは墓場、僕は運命に負けたんだ。
さざめき I'me @ime39
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