第136話 俺の住むマンションには(2)
「実は冴子、俺の今住んでいる賃貸マンションは、世に言う事故物件と言うやつでさ」と、俺がここまで冴子に言えば。
こいつは直ぐに自身の両目を大きく開け。
「もしかして、新作が住んでいるマンションって、お化けが、『恨めしや~』ッてでるの?」
冴子は自身の両手を前へと突き出し、お化けのポーズ! ジェスチャーをしながら。
お化け! 恨めしやが出るのか? と、俺に苦笑いを浮かべつつ尋ねてきたから。
俺は冴子に「うん」と頷き。
「そうなんだよ」と告げ。
「冴子、お前! 俺の家に泊まると言っているけれど。もしかすると? 冴子が泊まりにきた日もでるかもお化けが?」と。
俺は冴子に、にへらと笑いつつ告げれば。
「ふぅ~ん、お化けが出るんだ?」
冴子は女性なのに、俺の意に反して、部屋にお化けが出ると言った恐ろしい話を聞いても、恐れ慄く様子も見せないで。
「新作の部屋には、どんな幽霊さんがでるのかな?」
冴子は微笑みながら、興味津々に俺へと尋ねてくるから。
「女のお化けが出る」
俺は冴子へと素直に、家の部屋に出るお化けは、女性なのだと説明をした。
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