第51話 常連のお客様との何気ない日常(6)
それ以上は、他人の物の感情に踏み込まない。
いくら彼女が、俺に好意を抱いている可能性があるとしてもだ。
他人の大事な物に手を出し、摘まみ、攫ってはいけない。
自分が同じ仕打ちに遭えば、と言うか?
俺は遭って、自害も考えたぐらい落ち込んだ。
そう、俺の両親や友人の言う通りだ。
俺は婚約者を会社の上司に寝取られた、と言うか?
俺と付き合い、婚約までしていたのにアイツは……。
本人は否定していた。
ちゃんと別れていたと、俺に誤魔化し、良い訳をしてきたけれど。
アイツ! 俺の大事な物だった奴は、会社の上司不倫を続けていたようだ。
それを偶々、偶然に、アイツの部屋で発見──見てしまったから。
それが原因なのだろう思う?
みなの言う通り、俺の重度の女性恐怖症と女性アレルギーはね。
だから山下のお姉さまの彼氏、婚約者の人にも、俺と同じような悲しく、辛い思いをさせたくはないから。
いくら彼女が俺に好意がある可能性があるとしても絶対に、それ以上の流域には足を踏み込まないように心がけていた。
でも今日の俺は何故か?
と、言うか?
他人に婚約者を寝取られた苦い経験を持つ俺が何故か?
これ以上踏み込んではいけない、彼女の領内、プライベートへと侵入して、あることを尋ねてしまう。
◇◇◇
(お願い)
レヴュー・星・感想・ハート等を軽い気持ちで頂けると励みになりますのでよろしくお願いしますm(_ _"m)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます