第50話 常連のお客様との何気ない日常(5)
そのことを、俺の目の前で、ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべつつ、揶揄してくる。
黒髪の長い、美しい髪を持つ、麗しいお姉さまに、俺の不眠症の原因を説明をする訳にはいかないから。
俺は山下のお姉さまに揶揄されても笑って誤魔化しつつ。
『はい、はい。わかりました』と。
山下のお姉さまに告げ。
『じゃ、お姉さんの言う通りで。俺は、自分が、気がついていないだけで。お姉さんのことを好き、愛しているのかも知れないね?』と。
俺は、こう言った台詞を冗談交じりで彼女に言えば、山下さんは真っ赤な顔へと変貌……。
俺のことを揶揄する行為を辞め、慌てて視線を変え。
『えと……』、
『あの……』と。
彼女の物言いがしどろもどろの状態……。
まあ、困惑して、女性らしい仕草を俺に魅せてくれるから。
俺も山下のお姉さまのことが可愛いと思うから。
俺自身もついついと若い頃! ガキの頃のように!
俺が逆に山下のお姉さまを言葉で色々と揶揄しながら、彼女の羞恥心を破壊、砕き。
最後には、『俺はお姉さんと付き合えば、上手くいくかもね?』と止めをさせば。
山下のお姉さまは、真っ赤な顔──。
乙女のようにモジモジと可愛い仕草をする、山下のお姉さまへと、俺は最後に笑い誤魔化しつつ止めをさしたのだが。
俺はそれでも、彼女との会話をそこで。
はい、終了! と。
自分自身の言い聞かせて終わらせるのだ。
山下さんの彼氏、婚約者の男性に悪いからね。
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