第49話 常連のお客様との何気ない日常(4)
でも、俺の部屋の玄関で嗚咽、啜り泣くお化けさまなのだが。
彼女のことを【お化け】、【幽霊】だと、俺に説明をした松原自身も、彼女、お化けさまの様子……。
そう、松原自身も俺にどう説明をしたらよいかわからない、らしのだが。
俺の部屋の玄関で嗚咽、啜り泣く彼女は普通の地縛霊……霊魂達とは異種的な者だから。
普通の人だと、彼女のことを、俺のように【幽霊】だと、シネマの主人公達のように認識しないで、添い寝……。
まあ、彼女と一緒に寝るだけならばよいかもしれないが、交わる。
そう、SEXをしてしまう可能性もある。
また、そうなれば、映画の主人公達みたいに、彼女の躯……。
そう、何処かにあるであろう、彼女の白骨化した死体を抱いて寝て、死んでいるか?
彼女の骨が安置されている墓場で俺がやはり真っ裸で、彼女の墓を枕に凍死しているといった事態になりかねないから。
髪の長い女には気をつけるようにと、俺は霊感の強い松原から諫めも受けている訳だから。
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