第46話 常連のお客様との何気ない日常(1)

「はぁ~、眠い……。眠いなぁ」と。


 相変わらず毎夜のように玄関の外、中で体操座りをしながら嗚咽を漏らしつつ、啜り泣く、お化けさまの悪戯行為? 悪態に対して睡眠不足の俺……。


 まあ、大きな口を開けている俺に。


 今日も常連の御姉さまは、仕事の最中の移動──。


 と、言っても?


 兵庫県は赤穂市から広島市への帰宅の最中らしい?


 商品の納品と営業の帰りの最中に、今日も何故か彼女は、お時間がある。


 それも大変に長くあるからとトイレ休憩のために、この岡山県は備前市、日生町にある五味の市……。


 そう、俺が道の駅の店頭──。


 駐車場スペースを利用させてもらい、キッチンカーによる、ソフトワッフルの販売をさせて頂いている道の駅へと。


 常連の御姉さまはトイレのために立ち寄った訳ではなく。


 俺にお昼のランチとおやつ、コーヒーを集るために彼女は、今日も寄ったらしいから。


 只今、家のお店の、麗しい常連の御姉さまは、御当地グルメであるを。


 パクパク、ムシャムシャと食べながら。


「お兄さん、大欠伸をしてどうしたの? 今日も、これまた眠たそうな顔をしているけれど。もしかしてお兄さん彼女ができた? そして遅くまで、ハッスルしているから、眠たいのかな?」と。


 自身の口にカキオコを箸入れする行為を辞め、ニヤリ! と意味深に微笑みながら尋ねてくる。


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