第14話 絵(2)
秀樹がこの場にいるメンバー達が、俺に尋ねることを躊躇う内容をズバリと。
あいつらしく、俺に尋ねてきた。
でも俺は自身は、アイツのことは過去のことであり。
俺の心傷は、交通事故にでも遭って程度のもので。
もう既に過去のことになっているから。
「ん? ああ、アイツのこと。件は。俺にとっては、もう既に過去の出来事として片付けられ、終焉を迎えているから大丈夫だよ」と。
苦笑いを浮かべつつ、秀樹へと説明をすれば。
俺は今度は、自身の周り。
秀樹や直樹、松原の顔を見渡すように見詰めながら。
「……俺自身も、もう既にアイツのことは、自身の頭から離れ、新しい恋を探そうしている最中だから。みんな、俺のことは心配しなくても大丈夫だぞ」と。
俺は三人へと微笑みながら告げた。
「そうか」
「そうなんだ」
俺の話しを聞き、松原と直樹が安堵したような言葉を漏らせば。
「新作、そうか。そうなのだな……。じゃ、俺が変な事を新作、お前に尋ねて本当に悪かった」と。
秀樹が俺に大変に申し訳なさそうに謝罪をしてきたから。
俺は、今度は秀樹に対して、自身の手を振りつつ。
「マジで気にするな」と、笑いながら告げる。
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