第4話 女性の啜り泣き(3)
だって女性が、玄関で、体操座りで啜り泣きもしくは、嗚咽を漏らしている姿を見れば。
流石に俺も『出たぁ!』、『お化けが出たぁ!』と腰を抜かしつつ、自身の身体を反転──。
自身の寝室へと。
『あわ、あッ、わわわ』と、俺は声にならない、声を漏らしつつ。
俺は四つん這いで寝室へと逃げる。
それも金縛りに遭うこともなく玄関から他の部屋へと逃げることが可能なのだ。
だから人の部屋へと勝手に、侵入をした女は。
幽霊、物の怪と言った類ではないみたいでね。
実際、四つん這いで逃げる俺を見れば。
女性は啜り泣きや嗚咽を漏らす行為を辞めてね。
女性は体操座りを辞め、立ち上がり、玄関の扉をガチャン! と鈍い音を出しつつ、開け──。
玄関の外へと出るとカチャン! と、扉を丁寧に閉め、玄関の外へと出る。
ドタッ! ドタドタ! と。
女性は荒々しく、急ぎ足で逃走していくから。
俺はどうやら幽霊や物の怪の類の女性ではなく。
ストーカーの女に付き纏われているらしい。
まあ、一体女性は、何処で俺のことを見て、魅入り、ストーカー行為に及ぶようなったのかは。
俺自身も職業柄よくわからないけれど。
今の時間は深夜零時を回っているから。
俺は本当に勘弁してくれよと、自身の心の中で嘆き終えると。
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