フェルがやっていたクソゲー紹介

・少年少女の異世界ファンタジー


フェル本人が隠しボスとして出てくるゲーム。

まごう事なきクソゲーで、クソゲーの理由はシステム説明のために出てくる心折設計の所為である。

自分が隠しボスだと分かったのは、このゲームのおかげであるが、同時に自分のことが嫌いになったゲームでもある。

EDはマルチEDで、謳い文句は「貴方の優しさは少年少女を救えますか?」

ED条件は助けた少年少女の数で決まり、一人を除いて全員を救えばグッドEDになる。


チュートリアルイベント


チュートリアルで毎回酷い目に合う主人公(プレイヤー)がお約束で、例えばHP回復のための説明(それまでに回復アイテムは買えるので、そもそもチュートリアルの必要すら無いのに)の為に最初の洞窟の最奥でボスからの最後の攻撃とかいう理由でHPを1にされたり、借金システムの為に所持金をゼロにされたり、装備修理・強化の説明のために今付けている装備品含めて全ての装備品が破損(破損すると修理するまで武器なら武器攻撃力が1になる・装備スキル使用不可)という鬼のような仕様である。回復はアイテムを所持してないとHP1のままダンジョン脱出させられるわ、武具のチュートリアルで無料で直せるのは一つだけで、残りは所持金を使わないといけないわと大変優しくない仕様である。しかも借金イベントがあった次の街で、この武具チュートリアルが始まるので、ようやく借金を返し終えた時に起こるので所持金も心許ない時に発生する。

スキップ機能があり、こんな目に合いたくなくてスキップすると、なんの説明もなしにチュートリアルでのダメージはそのまま起きる。例えば装備品なら装備は当然のように全部破損状態で、チュートリアルであった無料修理すらもない。


雑魚敵


基本的には他のRPGゲームのように強すぎず、弱すぎずで、設定で難しさを選べるという優しさも一応あるので、雑魚やボスで詰むという事はチュートリアルイベントでのうっかりが無ければ早々にない。ノーマルなら・・・

ハードになると途端に優しさは無くなり、序盤から状態異常してくる敵は当たり前。仲間が入ると今までしてこなかった全体攻撃が追加。HPが少ない・防御力が低い味方を集中攻撃してくる敵がやたらと多い等々。RPGで1,2匹は居るであろう嫌な敵がしてくる行動を普通の敵が当たり前のようにしてくる。

ノーマルでもそういう敵はいたが、そういう敵はハードだと行動が同じなので、逆に癒やしになるほど激しい。更に酷いのがRPGならほぼいる経験値がとても多いとか、お金を持っているモンスターがいるが、ハードになると経験値やお金に見合った強さになってしまい、ダンジョンのボスよりも経験値が高いモンスターの方が強くなるというクソ仕様。ノーマルなら会いたいモンスターなのに、ハードだと会ったら逃げないとヤバイと別の意味でハラハラ感を味わえる(さながらホラーゲームの敵にあったような・・・)

ランダムでは無くて、シンボルエンカウントなので、普通の敵シンボルで混じって出てくるのも恐怖要因


ボス敵


何故か・・・何故か、こちらだとノーマル・ハードでも強さは変わらない。


アイテム屋


回復アイテムや便利なアイテムを売っている店で、街ごとに値段が違う。

平和な街だと物価が安くて、街を荒られている状態だと物価が上がる。

ボスを倒すと街が平和になって物価が安くなるという仕様


武器・防具屋


こちらはアイテム屋と逆で荒れている街だと物価が安いので買いやすい。

場合によっては修理するよりも安いので買い溜めするプレイも必要になる。

とても大事な注意点があり、平和な街だと物価が高くなる・・・ではなく、店主が店を畳んでしまうので武具自体が買えなくなるという鬼仕様。

こういう事こそチュートリアルで説明して欲しいのに、そちらへの説明は一切無い


修理屋


武具ごとに耐久度があり、壊れたら修理しないといけないが、装備品が良いほどに修理代も高くなる。最初に会った時に呼び出し笛というのをくれるので、それを使えばいつでもどこでも修理屋は呼べるが・・・・これも十回使うと壊れて修理が必要になる。酷いことに笛の修理代は現在の所持金の半分も持って行く。


掘り出し君


掘り出し物を売っている別名・救済措置君で趣味は弟自慢

詰んでしまった時の為に色々な壊れない武具や装飾品を安値で売ってくれる。

回復アイテムも売っており、その額は常に一定なので財布にも優しい。

条件を満たせば必ずダンジョンの入り口で販売しており、もうコイツ一人居れば良いじゃんって思われるぐらいに優しい商人君。ちなみに褒めるとめっちゃ照れて更に安くしてくれて、ゲームではメインヒロインとまで言われるほどに優しい。

別名から分かるとおり、普通にプレイしているだけでは現われず、全滅回数毎が一定数になるとダンジョンに出現する。最初のダンジョンなら1回、次のダンジョンで全滅したら3回という感じで、奇数の全滅回数と決まっており、例えば一回も全滅せずに中盤のダンジョンで初めて全滅したら、その全滅したダンジョンの入り口に現われる仕様。ラスダン以外のダンジョンで3回以上会うとラスダンにも登場する。

だが、その時の姿は今までと違って服がボロボロになっている。なのに伝説級の武具や装飾品を販売しており、ここだけは性能相応の滅茶苦茶な高さだが・・・・

「ううぅ・・高くてゴメンな・・・弟が病気になっちゃって・・・ぐすん・・・」

との台詞で、今までお世話になったプレイヤーの中には必要ないのに買っちゃうプレイヤーもいたとか・・・

全部買うと凄い感謝してくれて、次回作の掘り出し屋君とは凄い違いである。

ちなみに服がボロボロなのは、弟のために無茶をして伝説の武具を手に入れるために無茶をした所為という裏設定もある。

実は格安で買う二つ方法もあり、一つは一個しか手に入らないラストエリクサーを売ると全ての武具が十分の一の価格になる。あくまで弟のために安くしているのであり、弟が治る薬があればという理由。

もう一つはラスダンの最後のセーブポイントの前で無料で手に入れる方法。

その方法はラストエリクサーを売らず、一個も武具を買わないと、ラスダンの最奥にあるセーブポイント手前で(何とか主人公に買ってもらおうとしたのか・・・・)で死にかけで再登場する。最後に主人公たちに「世界・・救ってくれよな・・」と恨み言を一切言わず、屈託のない笑みを言って息絶える。彼の横には弟の名前と思われる字と謝罪の言葉が書かれており、装備品と一緒に彼の日記(日記には主人公たちへの憧れや応援する内容、弟への愛情、そして最後のページには『ダメな兄ちゃんで・・ごめんな・・・』と書かれている)が手に入るという鬱イベントがある。

このイベントがあってもグッドEDは見られるが、EDの最後に変化があり、本来なら助けた少年少女のその後を写した後。打ち上がった花火がENDの文字を作って終わりだが、このイベントを見た後だと彼と弟の名前が書かれている墓の下にENDと刻まれている後味の悪いものに変わっている。

彼を頼るだけ頼って、使い捨てたプレイヤーに対するスタッフの皮肉だろうか?

まあ、そもそも全滅しないと彼が登場すること自体ないが・・・

ダンジョン毎に台詞とかに変化もあり、彼に会いたくて全滅するというプレイヤーもいるほどに人気。あまりにも人気が高すぎた所為で、無料追加DLCで彼専用のイベントや加入イベントがあるほど。

フェルもファンで、彼がやんちゃ少年を好きになった原因。

噂ではテオとの関係があるとかないとか・・・・


隠しボス


フェルが自分を嫌いになった理由は心折なほどの隠しボスの強さで、初っぱなから全体異常攻撃で猛毒にしてきて、次のターンで自分が三回行動にする能力を使うというのでターンを消費する。

これ幸いにと相手が回復したタイミングで猛毒状態でないと必中耐性無視の全体即死攻撃をしてくる。全滅するとダンジョンの入り口に戻されて、何が起こったか分からずに呆然とするプレイヤーが多いとか

ラスボス戦も猛毒にする攻撃をしてくるので、猛毒の厄介さをしっかりと前知識で与えた上でのコレである。

隠しダンジョンは雑魚も多い上にギミックも面倒くさいのが多い上、回復ポイントはあるが、セーブポイントはないので一からやり直しとなる。

他の状態異常になると、状態異常の上書きがないから猛毒じゃ無くて弱い毒状態で・・・と考えて挑むと猛毒状態でないと即死攻撃は防げないので、やっぱり全滅する。ちなみに猛毒だと一ターンごとに10%も体力が削られ、味方の行動終了で一ターン、敵の行動終了で一ターンなので、実質20%は削られることになる上に、当然だがHPが下回っていたら戦闘不能になる。

猛毒の全体異常は最初にしか使ってこないくせに、毎ターンに全体即死攻撃をしてくるので解除も出来ず、戦闘不能を回復したら状態異常も回復してしまうので、全員が一回ずつ戦闘不能になったら負け確定。そんなクソ使用にフェルも、こんなクソボスに勝てるか!!っと何回もゲームを投げているが、やることが無いので、また始めるというのを繰り返している。隠しボスはHPが無駄に高い上、攻撃でデレるという事は無いので、攻略法が分かった上でもクリアに一ヶ月以上掛かったという人もザラ。

更に酷いのは、猛毒状態で減るHPは十倍になって隠しボスの回復に還元(パーティー全体で全体の毒が1000ダメージなら一万回復され、しかも、こちらの説明は一切されない)されるので、パーティー全員が猛毒状態だとHPを削るのも容易ではなく、5ターンに一度してくる雑魚召喚で出てくる雑魚は毒の味方がいると、真っ先に必中の即死単体攻撃をしてくるという鬼畜使用(こちらは即死防止防具で防げる)

隠しボスだから強くしちゃえ~という感じの酷いありさまである。



異世界ファンタジー2


フェルが現在いる世界であり、前作のシステムがよっぽど酷かったこともあってか、色々と難易度が改善されている。前作をやった人には物足りないと言われる事もあるほどの驚きの優しさ。だが、前作に現われた掘り出し屋君はいないので、そこだけは悲しいらしい。EDは二つあって、片方のEDが有名で鬱ゲーと呼ばれることもあるらしい。



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