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あるところに、こどものクマのマモノがいました。

その子はおやにすてられてしまい、いつもおなかをすかせていました。

おなかがへって、へりすぎて、ついにクマはたおれてしまいます。

ですが、そのときにとおりかかった少年に、クマはひろわれました。

おいしいごはんをいっぱいくれて、ねむくなるまであそんでくれます。

けがわがくろいからっと、クロというなまえもあたえてくれました。

クロはおもいます。いつか少年よりもおおきくなって、少年を守ってあげよう。

だって、少年はいつも泣いていて、きっとわるいやつにいじめられているんだ。

やがてクロは、少年をじぶんのかげでおおえるぐらい、おおきくなりました。

でも、少年がだれにいじめられているのかわかりません。

だから、こぶんをいっぱいつくって、少年いがいをこぶんといっしょにぜんぶやっつけようとおもいました。

ごはんのうえでおどってる少年をまもりながら、きょうもいつものようにクロといっしょにあそんでくれました。

ただ、クロのちからがつよかったこともあって、少年はけがをしてしまいました。

なきながらそばにいくと、少年はクロのあたまをなでてくれます。

そして、クロのちからがつよくなったことをしってくれ、はじめてたすけてほしいといってくれました。

それをきいたクロはおおよろこびしました。

こぶんたちになわばりをまかせて、いわれたばしょで少年をいじめていたあいてをまちました。



第三章 #ささやかな願い(叶わぬ願い)


やっと、あの人はオレを頼ってくれた。

その期待に絶対に応えて見せるぜ!!

そうしたら、あの人の笑顔を初めて見られる気がするんだ。

だから、絶対にオレは負けたりしない!!

笑ったあの人は、きっとすごい可愛いんだろうな。

笑ったあの人と一緒に遊びたい、だから・・・だから・・・

いたい・・あつい・・・なん・・・で・・?

ごめん・・・ごめんなさい・・・オレ・・・負けちゃった・・・

オレ・・・まだ見てない・・・あの人の笑顔・・見てな・・見たい・・見たいよぉ・・・

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