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さまが息を吹いているみたい。


 前歯がかちりと触れ合うと、大きなあくびが頭蓋骨いっぱいに湧きあがる。

 がんばって口を閉じていると、鼻からあたたかい空気と、下まぶたから涙が絞りだされた。

 ごきゅりと、雲を飲み込んだ。

 余韻に浸っていると、あたまが雲になったみたいに、もあもあで、真っ白になった。

 


 すぐそばの席が空いたので、ゆっくりと腰をかける。

 雲の上にいるような心地がして、そのままぽとんと眠ってしまった。




─────────────────

物語を読み終えて


▼「積雲をたべる」では、様子を表す言葉がたくさんつかわれています。

・表面はぽこぽこしてて、まっしろで、底はちょぴっと青灰色。(2ページ4行目)

  ほかにも探して、書き出しましょう。また、書き出した言葉をつかって、短い文を作りましょう。

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積雲をたべる 武上 晴生 @haru_takeue

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