結婚相手

「えっと...中学生の時に、いっしょに運動会で走ってる男子のようですね...」

って、お姉さんは言った。


「「「えーっ?中学生の時にいっしょに運動会で走る相手なんですねー」」」

3人は同じように声をあげた。



占いの館を出て、3人でまた商店街を歩いている。


「さいご、やっぱり、ゆうなっちにしっかりバトン渡したかったな」

って、わたしはゆうなっちに言った。


「ちゃんと、もらえたよ」

って、ゆうなっち。


わたしは

「うわーん」

って、ちょっと泣いてしまった。


しおりんは

よしよし

って、わたしの頭を優しく、なでてくれた。


わたしは、しおりんのことも見ながら


「中学生になったら、こんどは、ちゃんとバシッと、ゆうなっちにバトン手渡すからーっ!」

って、ゆうなっちに言った。


「お、おうっ!待ってるからなー」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る