3、Vtuberデビューに備えて機材買い込み!
「ふわぁ〜あぁ…うん〜んぅ…もう朝かぁ…今何時〜?」
もぞもぞと動いてスマホで時間を確認すると氷華はだらだらと体を起こした。
「昼の12時か〜うーまーイーツでパスタでも頼もっと。最近はいろんなものが家で食べられて便利になったよね〜」
洗面所に行って顔を洗って、歯を磨いたりしてから、最近人気のうーまーイーツで明太クリームパスタを注文した。
「よし!届くまでの間に必要な機材をネットでポチろう!」
パソコンを立ち上げた氷華はネット通販を開いてポチポチと必要な機材を買い込んでいった。
「えーとマイクとモーションキャプチャーと、オーディオインターフェイスに、モーションキャプチャーボード、モーショントラッキングくらいが必須の機材だったっけ?これなんてよさそうだな〜よし!これにしよう!必要なのはこんなもんかな。ご飯までゆっくりしよう」
高く軽い音がして家のインターホンが鳴る。
「あっ!ご飯届いたみたい!」
「う〜ん!明太クリームパスタおいしい〜クリームと明太子がしっかり絡んで最高!久しぶりにちゃんと料理って言えるもの食べた気がするよ!」
機嫌良く食べ進める氷華であったが、ただでさえ普段から食事をめんどくさがって栄養補給だけの彼女が真っ当な食事だけで足りるわけもなく、足りない分は結局栄養補給食品で賄った。ひとまず食べ終わった彼女は空容器を流しにつけると再びパソコンの前に戻った。
ふとパソコンのディスプレイに目をやると画面端にメールが一件表示されている。
「メール?なんかあったっけ?」
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差出人:私立秀英学園
白神氷華様
私立秀英学園のスカウト部門担当の佐藤と申します。
この度私立秀英学園の推薦入試に合格されましたことをご連絡いたします。なお、入学前登校日及び入学日、学力検査の日程を付随してお知らせいたします。
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■日程
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■三月二十五日:入学前登校日
採寸、教科書類購入、身体測定、春休み課題配布
8:30〜10:30
■四月六日:入学式
クラス分け、顔合わせ、入学式、HR
8:30〜10:30
■四月十日:学力考査
一限:国語 8:30〜9:20
二限:数学 9:30〜10:20
三限:英語 10:30〜11:20
考査後、課題提出(免除)
持参物:筆記用具、雨具(必要な者)
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「あ〜忘れてた。そんなこともあったっけ。日が昇るうちから外出たくないんだけどな、日焼けしないように日焼け対策万全で行かないと」
「来週の卒業式くらいは顔出さないとダメかな…友達もいないし、そもそも学校にもろくに通ってないから思い出もないんだけどな…」
クッションベッドに寝っ転がった氷華がだらけていると再び高く軽い音がしてインターホンが鳴った。
「ん?他にも出前頼んでたっけ?」
「白神さーん!家事代行サービスの者です!」
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