第51話 恋人との登校・前編

⚠️冒頭から性的表現が含まれています!


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 チュンチュン、チュンチュン。


「あんっ♡……中で、更におっきく…なって、る♡

 もう…出そうなの、ね♡

 今、スッキリ…あんっ♡させて…んっ!あげ…んあっ♡るから…ね♡」


 小鳥の鳴き声と下半身にしょうじる生暖かい感触とあまりの気持ち良さに、俺は一気に目を覚ました。

 んでもって目を開けた俺の視界に飛び込んできたのは、頬を上気させて腰を上下に動かしながら快感声を発している最愛の彼女の姿だった。


「おいっ!それ以上は……うっ…!」


 慌てて彼女を止めようと声を出したとこで、俺はあまりの快感に耐えられずにイッてしまった。


「ふふっ♡ おはよう葵♪

 こんなに中にいっぱい葵のが広がって…♡はぁ、幸せ~♡

 朝から求めちゃってごめんね葵。

 目が覚めて早々に奥を刺激されちゃったせいで……我慢出来ずに、ね♡」


 あ~……未来の身体に流れる母方のアレのせいか。

 それなら仕方がないか……と俺はそう思うしかなかった。

 未来が話したアレのせいならどうにもならないだろうしな。


「ああ、おはよう未来。

 取り敢えずシャワーを浴びないとな。

 昨日は浴びた後にエッチしてからそのまま寝てしまったわけだしな。

 なんて言うか……俺と未来からアレの臭いが、な」


「くんくん……確かに臭うわね。

 それも今ヤッちゃったばかりだから尚更よね。

 だからシャワーを浴びる提案には賛成よ。

 あ、勿論一緒に入るわよね?」


 俺の指摘を受けて身体の匂いを嗅いだ後、あっけからんとした表情でそう提案して舌なめずりする未来。

 これはもう一回求められるんだろうなぁ……と思いつつも頷き、ベッドから立ち上がって未来と一緒に風呂場へと移動した。

 因みに起き抜けで俺が未来に果てさせられた時間は午前6時過ぎの頃だったとだけ言っておこう。



◇◆◇◆◇



 予想通りに風呂場で搾り取られてから約1時間後の午前7時過ぎ。


「葵、昨日残しちゃったチキンカレー温め終わったわよ」


「おう、温めサンキューな未来。

 俺の方はあとちょっとで味噌汁が出来上がるから、先にテーブルの上に運んで座って待っててくれ」


「ええ、分かったわ」


 色々とスッキリとした俺と未来は制服に着替えた後、昨日残してしまったチキンカレーを未来がレンジで温め俺が味噌汁を作る、といった感じで朝食の支度をしていた。

 そのついでとして俺は更に2人分の弁当作りも並行して行っていた。


「ほい、茄子の味噌汁が出来上がったぞっと」


 完成した味噌汁が入ったお椀をテーブルの上に運んで置いてから未来の隣に座る俺。


「それじゃ食べるか…の前に未来。

 流石にその……履いてるよな?」


 同棲開始してから家の中では寝る時以外は常にスカート姿でノーパンだっただけに、不安になってしまったが為に口から出てしまった問だ。


「そんなに不安そうな顔しなくともちゃんと履いてるわよ、ほら♪」


 ニコッとした未来は自らのスカートをなんの恥じらいもなく捲り上げ、ちゃんと履いてるでしょ? という感じでアピールしてきた。


「分かったから少しは恥じらいを持とうか…」


「もうお互いの裸を何度も見せ合ってるんだから、葵に対して今更恥じらう必要なんてないもの♪

 私は葵としかあんなことやこんなことをしたりしないし、ノーパン姿を見せるのも葵にだけよ♡

 あ、月のものがきてる時と家の中から出てる時だけはちゃんと履くから安心してね♪」


 俺の耳元に顔を寄せ囁くように呟いた未来。

 それを聞いた俺は”全くもって安心出来ねぇ…”と思ってしまった。


「と、取り敢えず朝食にしよう!

 ここから学校まではそれなりに時間が掛かるんだからさ」


「はいはい♪ いっただっきまーす!」


「はい、は一回でいいの!」


 指摘もなんのその…といった感じで口いっぱいにチキンカレーを頬張る未来に呆れつつ、俺も食べ始めた。



 それから約30分後の午前7時半過ぎ。


「未来、忘れ物はないよな?」


「ええ、大丈夫よ。

 葵こそ忘れ物はないわよね?」


「俺もないから大丈夫だ」


 玄関で靴を履いてから廊下に出た俺たちは互いに忘れ物がないかどうかを確認し合った後、カードキーで施錠をした俺の左腕に抱きついてきた未来と共にエレベーターホールへと向かう。

 運良く5階で止まっていたエレベーターに乗り込んで1階エントランスホールへと降りた。

 1階に着いたエレベーターから降りた俺と未来はコンシェルジュの秋山さんに朝の挨拶をした後、正面玄関から外に出る。


 外は雲一つない青空が広がっており、暖かな日差しが俺たちを照らしている。

 その日差しの中を俺たちは寄り添い合いながら清水ヶ丘高校に向けて歩道を歩き始めた。

 周囲にいる女性達からの羨ましげな視線と男性共達からの嫉妬と怒りを伴う視線に晒される中を…。


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