VTuber編
第10話 転入生
「あ…え…あっ、よろしくお願いします」
前言撤回、そんなことなかった。
「そんなにかしこまらなくていいですよ〜」
彼女は前園朋美さん。今回、僕のVTuberを担当(?)してくれる人だ
「えと…あの…コミュ障なんです。すみません…」
「落ち着いて話してくれたらいいですよ」
「あ、ありがとうございます」
ほんとにコミュ障治るのか?ちょっと瑠奈を疑ってしまう。
「じゃあ話していきますね、手元の資料を確認してください」
「はい。」
「1ページ目にあるイラストは今回のyumaさんのアバターになります」
なんというか…かっこかわいい
白髪碧眼でちょうど高校生っぽい見た目だ。
「後は名前とかどうします?」
「あぁ…それは一応決めてきました」
「じゃあおしえてもらってもいいですか?」
それは―――
「月歌 悠真です」
今まで僕を変えてきてくれた人たちを1文字ずつもらったものだ。
十六夜瑠奈、瑠奈は英語で月
姫歌の歌
vraieは英語でtrue日本語で真実
そして僕のyuma
「なるほど…いい名前ですね!」
よかった。ダメ出しはなかったみたい
「それじゃあ次は挨拶とファンネーム決めていきましょう!」
ん?
「ん?」
おっと声に出てしまった
「じゃ、じゃあ挨拶はこんゆー、ファンネーム…」
ファンネーム?ファンネームってなんだ?
「あの…ファンネームってなんですか?」
「あぁ!ファンネームっていうのは自分のファンを総称してなんて呼ぶかってことです!例えば冬野和華さんだったら「わかとも」というファンネームです」
「なるほど…」
どうしよう…
それなら、
「「ゆーまくらぶ」でどうですか?」
「なるほど!おっけーです!」
「それじゃあ次は…入る学年ですね!」
「へぇ、何年生なんですか?」
「普段なら4年生という形で入ってもらうんですが…」
へぇ普段ならそうなんだ。
ん?普段なら?僕は違うってこ…
「悠真さんには『転入生』という形で早速配信してほしいです!」
「はい?」
なんかすごいことになってきたぞ?
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