第2話、最初に提示する結論
最近の読者様は先に結論を読んでから、読むか決めるらしい。
従って、結論から先に書けば
「日本人の定義とはx軸を共同体との契約、y軸を上位者、神や仏との契約とする。そして、z軸にある座標について一定の範囲を共通認識とする集団である」
というのが俺の今現在の結論になる。
結論に使用した言葉が適切か、というとまだ少し悩ましい。
例えば「契約」と一言で示したが、これは「神との契約」と「共同体の掟」のふたつの意味がある。
ただ、ふたつの本が指し示す「座標」から映し出される「第3軸」。これは結論として変わらない。
考える中で思い出していたのは、我が師の言葉。「outcome」は何か、と。
そして、考察には必ず「第三者」の存在を忘れるな、と。
ふたつの全く属性が異なる本が、俺に指し示すのは「目に見えない共通点」。
なぜその結論に至ったのか。
そのために必要な展開としてこれから置き石をいくつか記載していく。
まあ、気が向いたら読んでみてほしい。
そして、あなたなりの考えを見つけてほしい。
「国破れて山河あり」
どこであれ、人はまた「在る」のだから。
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