日本人論

Coppélia

第1話、日本教徒、日本人

ここに二冊の本がある。


「母子の情愛」

「風姿花伝・花鏡」


片方は、日本人でありながら、外来宗教に帰依した方が暴く、日本人。


片方は、日本人でありながら、河原者として社会の底辺に追いやられた方が書く、日本人。


そう、どちらも日本人というコミュニティに属しながら、アウトサイダーが描いた「日本人」。


言語は思考の基礎である。

我々は日本語話者、少なくとも各々が描く日本人の要件のひとつは満たしているだろう。


我々は「一体誰なのか」


今、少しだけ、考えてみたいと思う。

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