第10話エンドレス

今日は蛸ん壺。昨日はお休みしたが。

店内に入ると、べらんぼー口調の客がいたが、トイレに行く際、「すいません、通ります」と、言っていたのでこの人は、いい人である。

この前、奢ってくれた名人に丁重にお礼を言った。

今日は18時で帰ろうとしてお勘定を済ませたが、色んな方からツマミをもらい、グラスにはビールが注がれる。

エンドレスで飲み続けた。

僕は瓶ビール2本で辞めたのだが、たぶん瓶ビール2本分くらい貰っている。

今日は、製鉄会社の話から、吉田茂の話しになり、白洲次郎の話しになった。

サンフランシスコ講和条約の時に、吉田茂が外務省から渡された原文を白洲次郎が読んで、三日前に、「相手側と相談して、相手側こ言葉を使う馬鹿がどこにいるかっっ!」

と、ブチ切れて、顧問として随行していた白洲次郎は原稿を英語から日本語に書き換えさせた。

その原稿は巻物で30mになった。

こういう話しをしていると、外野から、色んな話しが飛び出る。


29日の忘年会は、19時からだが、18時半から飲めるらしい。

オジサンが僕の隣の座らせてくれ!と、ママに言っていた。

僕は勉強していて良かったと思う。

自分が分からない話しをされても右から左に流れて行くが、知っていると意見が言える。

20代前半に、日本の現・近代史の勉強をしていて良かったと思う。

間違っていれば、指摘される。

これが、人を成長させるのだ。 

お年寄りばかりだが、この方々はかなりのツワモノ。

だって、名人は会長さんだし。

今夜も、美味しいビールでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学生街の酔いどれ人生 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ