13 ねこさん、隠し部屋を発見する!?
ねこさんは、あのダンジョンに三度舞い戻っていた。
既に『妖刀ねこすい』が入っていた宝箱を越え、石畳が続くエリアを探索している。
が、奇妙なことに、モンスターと一切遭遇していなかった。
げっそりとしたねこさんにとっては好都合なのだが、嫌な予感しかしない。
一歩、また一歩と歩を進めるたびに、生気を吸い取られているのがわかった。
「ぜえ……ぜえ……」
やばい。目がかすんできた。めちゃくちゃ食料を食べても、すぐに空腹が襲ってくる。
「そ……そんなー……」
ゆっくりと、スローモーションのように倒れこむねこさん。
ごちん!
壁に頭をぶつけると、その壁がガラガラと音を立てて崩れた。
「……えー……隠し部屋ー?」
その中央には、豪華な宝箱が鎮座していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます