エカジャdays3 愛=憎しみ

ジョン「はぁ はぁ クソ・・・なぜ・・・」 ジャック「ふふ 死にかけね ジョン」 ジョン「なぜだ なぜ お前は俺を殺すのだ?」 ジャック「ふふ 愛してるからだよ 私ねずっと前からあなた事が好きで好きでしかなかった そう殺したほどにな!」 ジョン「歪んだ愛だそれは・・・」 ジャック「なぁ ジョン なんでお前は私を殺せないの? ふふ 私のお腹にあなたの子供がいるから?」 ジョン「っく 全力で挑んで負けたのだ・・・」 ジャック「お前は俺にやられるほど弱くねぇだろぉ!」 ジョン「う 視界が・・・」 ジャック「ふふ あなたのね子供は私がいっぱい愛してあげる きっと子供ね私を愛してくれる そう願いたいなぁ」 ジョン「・・・」 ジャック「ふふ 死んじゃった あなたの遺体はね私が大切に保管しといてあげる 腐らないように毎日毎日あなたをずーっと見てあげるんだから 死んでも仕方ない人だって私はね そう言うんだろうね・・・ ふふ 愛してるよジョン いつまでもなあぁぁぁ!」


ジャック「ジョージ 来なさい」 ジョージ「なんだよ母さん」 ジャック「修行してたの?」 ジョージ「ああ そうだ 父さんを殺したやつを絶対に許さない だから毎日毎日修行の日々」 ジャック「お父さんそっくりで修行ばっかするんだから 少し寂しいよお母さんは」 ジョージ「ごめん もっと母さんとの時間作るよ 大切な人なんだし」 ジャック「ねぇ ジョージ 私を愛している?」 ジョージ「もちろん! 大好きな母さんだ!」 ジャック「そっかぁ・・・ ふふ そっかそっか」 ジョージ「え・・・?」 ジャック「ねぇ ジョージあなた何歳?」 ジョージ「15だ・・・なぜ今更?」 ジャック「あなたに取って都合のいい母親を演じてきたもう必要なさそうね お父さんを殺した人に心辺りあるって言ったよね そろそろ話してもいいかな」 ジョージ「え・・・? ほ 本当か? いっつも濁すくせに」 ジャック「うん 濁すよだって ジョージお前の父親を殺したのは俺だからなぁ!!」 ジョージ「う 嘘だ!」 ジャック「見ろよ この死体 お前の親父だ!」 ジョージ「あ・・・ああ・・・」 ジャック「お前は死んだ親父の上でずっと暮らしてんだよ! そしてお前の母親がお前の恨む相手なのだ!」 ジョージ「っが ひっく」 ジャック「ふふ お前のその絶望の顔見るためにお前を育ててきた もっとも愛した存在がもっとも憎しむべき存在だったんだ! お前を俺を殺せるまで育て上げた 後はお前が俺を殺せばいい! さぁ涙をふけ! 今ここでお前の復讐は始まる!」


ジャック「うう!」 エカラ「ど どうしたの? 涙流して そ そんなに嫌な夢でも見てたの?」 ジャック「最悪だ! もっとも酷い夢を見た」 エカラ「そっかそっか じゃ今日はお兄ちゃんをなぐさめてあげるよ」 ジャック「うん・・・立ち直れない とても話せるないようじゃない・・・」 エカラ「大丈夫 大丈夫だから お兄ちゃんには私がいる ずっとそばにいてあげるから」 ジャック「エカラ 今の君は母親見たいだ・・・」 エカラ「よしよし いい子いい子 お兄ちゃんがね望むのならお母さんになってあげてもいいよ」 ジャック「じゃ 今日だけはお願いしようかな・・・」 エカラ「甘えてるお兄ちゃんは珍しいね 私がね甘える事はいくらでもあっても お兄ちゃんが甘える事はないよね」 ジャック「本当に嫌な夢だったんだよ・・・」 エカラ「はい 紅茶飲んで 朝食作ろうね お兄ちゃんはずっと抱きしめてていいから」 ジャック「うん・・・」 エカラ「ごはん食べたら少しは良くなるよ」 ジャック「うん・・・」 エカラ「初めて見るなぁー よっぽどだったんだねぇー 確か私の持ち物中に気持ちが落ち着くハーブが入ってたはず ハーブティーでもいかがかな?」 ジャック「うん・・・飲む・・・」



エカラ「うーん よいっしょ 昼ごはんも食べたし そろそろ動けそう?」 ジャック「ああ なんとか・・・」 エカラ「やっぱり今日はお家帰る?」 ジャック「いや・・・君の冒険なのに俺のせいで冒険をやめるって事はしたくない いつかの君が体調が悪くても冒険を続けたように」 エカラ「ふふ そっか お兄ちゃんは強い人だから冒険は続けよう!」


エカラ「ふふ お兄ちゃん 復活してくれてよかったぁ あれ・・・狐さんがこっちに向かってくるよ コンコンだよお兄ちゃん」 ジャック「あ・・・ああ いやそれより何かに追われてるな」 エカラ「狼だ 狼に追われてるよ」 ジャック「あ・・・狐が俺の後ろに隠れた」 エカラ「ケガもしてるし怯えてる」 ジャック「狼が向かってくるぞ」 エカラ「お兄ちゃんは狐さんをよろしく 狼は私が対処する!」 人狼「邪魔だぁぁぁ! どけぇぇぇ!」 エカラ「獣人? 女性の獣人? いやでもナエコさんの世界よりなんと言うか」 ジャック「人よりだな ナエコの世界の獣人は毛深くてなんと言うか男女そろってごつい」 人狼「その狐は私の獲物だ!」 エカラ「いじめてるの?」 人狼「それがなんだ!」 エカラ「いじめてるなら見過ごせないな」 人狐「怖い 怖いのじゃ・・・」 ジャック「女性の狐の獣人か 待ってろケガ見てやる」 人狼「っが 強い」 ジャック「エカラは強いよ 俺より強くないだけで」 エカラ「そうだね たとえ私の方が強くてもお兄ちゃんが一番上じゃないとダメだからね!」 ジャック「それより なんで狐を追っていたんだ?」 人狼「私だって好きで狐追っていたわけじゃない 一族が狐族を根絶やしにしろって言われたからやってるだけだ 本望じゃない」 ジャック「種族の根絶・・・全くカレットの種族を根絶した連中を聞いてるようで腹が立つ!」 エカラ「だね 見過ごせない」 人狼「見たところあんたら強そうだな 止めてくれ一族の根絶やし 私だって見るのは嫌だ・・・」 エカラ「狐さんは動けそうにないね お兄ちゃん私が戦闘するからお兄ちゃんは狐さんのそばにいてね」 ジャック「ああ 分かった」


人狼「ここだ」 エカラ「酷い! みんなはここで待ってて! 私が全部終わらせてくる!」 人狼「一人で突っ込んでるけど大丈夫なのか?」 ジャック「言っただろ エカラは強いって」


エカラ「待ちなさい!」 人狼長「なんだこのガキどこから来やがった!? ええい! このガキも狩れ!」 エカラ「数を頼みに突っ込んでるだけの相手なら私の広範囲の炎魔法には決して敵わないよ 丸焦げになりたくなかったら逃げた方がいいね!」 人狼長「っぐ その力はなんだ・・・?」 エカラ「魔法だよ! 命までは取らない でもしばらくはおとなしくしてもらう程度には焦げてもらうよ」 人狼「長 なぜだ? なぜ狐族を根絶やしにするんだ?」 人狼長「ムカつくからだよ!」 人狼「ムカつくだけで根絶やしにするなんて長はそういう人だったんだ・・・」 ジャック「これじゃ 傷が癒えてもまた襲おうとするだろうなぁ こういうやからは」 エカラ「うん こういう時は狐族さんを私の世界に移動させちゃおうか」 人狼「移動? 出来るなら確かに移動した方がいいね  長には幻滅した 私も長の元から離れるって事で新しい長はエカラあんただ」 エカラ「え? 私? お兄ちゃんの方が頼りになるよ」 人狼「あっちは っふ 狐の方がな」 人狐「っふ」 ジャック「ええ 俺に惚れたの? 俺ただ傷直して背負ってここまで来ただけだよ・・・」 エカラ「ふふ 仕方ないねお兄ちゃんはモテるからね!」 人狼「って事でご主人よろしくな」 エカラ「ご主人って別にあなたの上に立ちたくないんだけどなぁ」 人狼「私の長なんだから仕方ないだろ」 エカラ「上になりたくないなぁ」 ジャック「そう言えばエカラって下を作ろうとしないよね」 エカラ「そりゃね 私はみんなと対等に居たいしそれに私は教員やってるから生徒さんがいっぱい慕ってくれるから上の立場はいいかなって思ってる」 ジャック「そっか じゃ狐族集めて移動させよう」


エカラの世界


人狼「ここがご主人の家か大きいな 私は狼だこういう家にはネズミとかいっぱいいそうだよな退治してやる」 エカラ「ネズミはいないけど悪さする黒猫さんはよく入ってくる だから黒猫さんを捕まえて欲しいの 殺しちゃダメだよ生け捕りにして後で私が・・・ ふふ」 人狼「分かった」 Pエカラ「ふふ モフモフ」 エカナ「わぁぁぁ 狼さんだ モフモフだ」 人狼「やめろ! 変なとこ触るな!」 ミリア「帰って来たんだね」 エカラ「でも またすぐに出るよ でもミリアちゃんの顔見れてよかった」 ミリア「今日は家で休んでいって」 エカラ「もちろん」


ジャックの世界


ナエコ「ジャックぅ・・・その獣人なんなの?」 ジャック「知らない・・・」 狐人「余の旦那さんじゃ」 ナエコ「もう! なんなの! 離れなさいジャックから!」 狐人「嫌じゃ 離れない」 ベエコ「ジャック あなたは何なの?」 ジャック「俺が聞きたい・・・ それよりジョンはどうした?」 ベエコ「ミコのとこ」 ジャック「そっか・・・」 ベエコ「ちょっと暗くなったね ふふ ジョンに思う事あるんだ」 ジャック「まあね それより二人とも離れてよ・・・」 ナエコ「ふん 狐人が離れた離れるよ!」 狐人「そっちこそ余の旦那から離れろ!」 ナエコ「っむ」 狐人「っふん」 ジャック「ハハ・・・俺はなんだろうな・・・」 ベエコ「なんなんだろうね・・・」


別の日


ジョン「うーん」 ミコ「もう魔王くっつかないでジョンに」 魔王「そっちこそジョンに触れるな」 ジャック「うるさい! ジョンは俺のものだ!」 ジョン「はぁぁぁぁ」 ジャック「なにため息ついてるんだよ 3人の女の子言い寄られて嬉しくねぇのかよ?」 ジョン「い いやお前さ・・・ え? なにか? 男のお前はもういないのか?」 ジャック「いるよ! ただこの姿だとお前に言い寄るんだよ!」 ミコ「ジャックは認めるよ ジョンとの時間は私よりも長いから でも魔王あなたは急に出てきた子でしょ! ダメ!」 魔王「なんじゃと 余は男を知らん! ならこの男に言い寄ってもよかろう!」 ジャック「俺だけを見ろ ジョン!」 ミコ「私だけ見なさい ジョン!」 魔王「余を見ろ ジョン!」 ジョン「はぁぁぁぁ」 ジャック「・・・(あれはきっとあり得る未来なんだろうな・・・)」 ミコ「ジャック今少し浮かない顔した」 ジャック「いや やっぱおかしいわ 俺はもう行くよ・・・あっ なんだよ手を握って ジョン」 ジョン「俺はお前の選択に後悔は決してない そう言い切れる お前が後悔しても俺は後悔はしないそれだけは分かって欲しい お前の全てを俺は受け入れる」 ジャック「ありがとう・・・でも でも あ」 魔王「いいのぉ抱かれて」 ジョン「もういい 喋るな 今はこれでいいんだ 今は・・・」 ジャック「ミコさん・・・」 ミコ「うん それでいいよジャック」 魔王「ジョン! 余も抱け!」 ミコ「魔王行くよ 二人っきりにしてあげましょう」 ジャック「ミコさんなんでなんだ? ジョンの事先に好きになったのはあんただろ それに俺は男だし・・・」 ミコ「ふふ 愛に性別は関係ないよ ずっと一緒にジョンといたからそういう感情きっと生まれる あなたとエカラが一緒に旅を通じてエカラがあなたに対して恋情が生まれたのと一緒で」 ジャック「違う! 違うんだ! 俺が言いたいのはなんで俺を受け入れてくれるんだミコさん!」 ミコ「っふ 分からない?」 ジャック「分からない・・・」 ミコ「朴念仁! 朴念仁の二人で一緒にいてろ! ほらささっと行くよ魔王」 魔王「放せミコ!」 ジャック「ふふ 俺も朴念仁か ハハ」 ジョン「俺もお前も変わんないって事だ」 ジャック「二人っきりだからって手を出すなよ!」 ジョン「当たり前だ!」

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