エカジャdays2

リトリ「かつて私はこう言った 常に道はあるそして選択もあると、その選択がこれなのだ 他に選択もあっただろうだが私が選んだ選択は報復なのだ 心臓ひと割きだ、これが私なりの慈悲なのだ、お前のナエコは私の大切な人を奪った、だからお前の大切な物を奪うんだ、私が悪いのか?それとも私の大切な人を奪ったお前のナエコのせいなのか?人はみな誰かのせいにしたがる 私もお前のナエコのせいだと言うのだ お前の選択も報復なのか? そうだ、私もそうなのだその選択こそが報復 我々は所詮報復連鎖を途切れさせは出来ないのだ過去の恨みは未来への報復、私の報復がお前のナエコなのだ そしてお前の報復は私なのだ 他にも道はある、だが我々の選択はこうでしかない」 ジャック「いつからだ、いつから俺達はこんな戦いになって言ったんだ」 リトリ「我々は戦い続けなければならない死んでいった者達のためにも我々が戦いをやめれば死んでいった者達が報われないからだ、死者の魂が存在しなければ我々は戦いをやめれただろう」 ジャック「誰も望んでない報復、続ける意味なんてない報復の連鎖・・・」 リトリ「意味はある!なら死んでいった者達意味がないと言うのか!? 貴様はナエコの死んでいった意味を無くすと言う事か!? 私の愛する人が死んでいった意味ないと言うのか!?」 ジャック「なら、決着つけるしかないのか・・・あんたとは友人だった・・・なぜこうなった?」 リトリ「私だって心苦しいさ・・・だが決着つけなければ二人が報われないのだ」 ジャック「その心苦しさはナエコを殺す時にもあったのか?」 リトリ「あったさ、だがその心はもうない・・・後悔もない・・・」 ジャック「あんたの大切な人をナエコが奪った時も心苦しさあったと思いたい・・・」


ジャック「っは 夢か・・・ナエコが死んでいった世界の夢・・・なぜ見るんだ」 エカラ「おはよう お兄ちゃん ナエコさんが死んじゃった夢かぁ どういう風に?」 ジャック「ナエコがね リトリって言うおじさんに殺されちゃったの ナエコが先にリトリの大切な人奪って リトリがナエコに報復したの」 エカラ「ミリアちゃんは言ってた そういう夢は実際にある未来の一つだって それをお兄ちゃんが見ちゃった」 ジャック「そっか そうはならないといいな」 エカラ「はい お兄ちゃん 紅茶とコーヒー淹れたよ」 ジャック「起きてそうそう二つも飲ませるのかよ・・・」 エカラ「ふふ エカナも忘れちゃダメ」 ジャック「ふふ そうだね」 エカラ「ふふ エカナの世界のコーヒーは美味しいなぁー」 ジャック「そうだね どっちも美味しいよ」 エカラ「さて今日は何が待ってるかな」 ジャック「さぁな しかしリトリかいつの日か友人関係になるのか・・・?」 エカラ「それは分からないなぁ 色んな未来があって私たちがどこに向かっていくかわ私たち次第だよ なんなら私がリトリって人を探してあげようか?」 ジャック「いや いいよ別に特別な気持ち今抱いてるわけじゃないし」 エカラ「私たちはいい未来を歩んで行きたいね」 ジャック「あぁ 願ってる」 エカラ「それが願いかジャック?」 ジャック「ふふ ミリアのマネか ちょっとミリア恋しいんだろ?」 エカラ「当たり前じゃん! すぐに会いたいでもお兄ちゃんとの旅を終わらせないと」 ジャック「さてささっと食事済ませて 冒険に出よう」 エカラ「お兄ちゃん あっちに街あるよ ご飯食べたら行ってみようよ!」 ジャック「ああ 分かった」


エカラ「ふっふっふ お兄ちゃんとの旅だぁぁ」 ジャック「上機嫌だね」 エカラ「ふふ そう お兄ちゃんは楽しい?」 ジャック「ああ 楽しいよ・・・」 エカラ「どうしたの おにいちゃん?」 ジャック「リトリ・・・」 リトリ「お前は・・・ジャック・・・? なんで私は名前を知っている・・・?」 ジャック「その こんにちわ リトリ 俺はジャック あんたと友達になる予定の男だ 多分」 リトリ「変わったやつだな だがお前に今のこの瞬間からなぜか興味がわいた 話をしよう」 


エカラ「ふふ この街の甘味もまた美味しい!」 リトリ「ジャックお前女の子連れまわして何してるんだ?」 ジャック「連れまわしたの一回だけじゃないけどね」 リトリ「兄弟ってわけでもないんだろう?」 ジャック「うん エカラがあった時から俺の事をお兄ちゃんって言うようになってた」 リトリ「世界が世界なら捕まるぞ」 ジャック「っふ そうだね でもエカラが基本返り討ちにするから問題ないよ それより 世界か つまり・・・リトリはこの世界の出身ではない」 リトリ「感がいいな そうだ 俺は別の世界からやってきた存在だ 故郷に妻を残してここにいる」 ジャック「いたいたそういうやつ ヴァディムって言う男が妻残して色んな世界に旅出て基本はその旅の世界でぶっ倒れてる変なやつもいたんだ」 リトリ「その口ぶりだとお前も外の世界の住人か」 ジャック「うん エカラ共々別々の世界の住人だ」 エカラ「わあしのへかいはまほおのへかいなんだよぉ」 ジャック「口に物入れて喋るなよ そう魔法の世界なんだ 俺の世界にも魔法はあったがエカラの世界ほど魔法の技術は進んでいない」 リトリ「私の世界は農村が多い 水は綺麗で空気はうまい ぜひ私の世界にも遊びに来て欲しいな」 エカラ「いいねぇ 新婚旅行はその世界でもいいかも」 リトリ「うん? 新婚? 結婚するのか?」 エカラ「うん」 リトリ「お前なぁジャック」 ジャック「俺じゃねぇよ 勘違いすんな」 エカラ「ミリアちゃんって言う女の子と結婚するの」 リトリ「ハハハ 面白い子だ 確かに連れまわすにはいい子かもしれん」 ジャック「だろ? だって俺より強いし」 エカラ「それは違うな お兄ちゃんの方が強い てか私の上にいて」 ジャック「実際 俺は戦闘しないだろ?」 リトリ「女の子に全部戦闘押し付けるとか お前すごいな」 エカラ「えっへん! それだけ私が強いって言う事」 ジャック「単純にエカラの戦闘スタイルが派手だから俺は隠密行動をしやすい 騒ぎに乗じて色々出来る ムカついた商人にから物盗んだりな ハハ」 リトリ「手癖が悪いな」 エカラ「手癖だけではすまないけどね」 ジャック「まぁ 俺達の悪行はいっぱいあるしな 指名手配されている世界もある」 エカラ「無法者ばっかの世界だったよね」 ジャック「ああ 無法者には法がない つまり一番の悪行をやったものが勝利する世界」 エカラ「一番 悪行やってたのが私たちなんてねぇー」 ジャック「その結果指名手配犯だ ハハハ」 リトリ「お前らなんなんだよ ハハハ」 ジャック「世界を荒らす者か?」 エカラ「世界を壊す者だよ」 リトリ「いーや 面白い話だ」 エカラ「もっと面白い話してあげようか?」 ジャック「あの話はいいだろう?」 エカラ「うん? α連合の事言おうとしたんだけどな」 ジャック「いや 忘れてくれ」 エカラ「忘れないよ 絶対に!」 リトリ「うん・・・?」 エカラ「でね リトリのおじさん 私ねα連合って言う連合を作ったんだよ 案内したいけどついて来てくれない?」 リトリ「いいだろう 興味がある」


α連合


リトリ「うん・・・ うんん?」 エカラ「ふふ 絶句だね すごいでしょ」 リトリ「情報量が多すぎて頭がおかしくなりそうだ」 エカラ「ぜひ頭おかしくなって」 ジャック「頭おかしくなったら女性になってるかもしれんな ハハハ」 リトリ「意味が分からん!」 エカラ「お兄ちゃんは女性でもあるんだよぉー」 リトリ「はぁー 次から次へ」 ジャック「っま 色々あるって事だよ 今回の冒険はα連合付近で行うか あんまりα連合の施設俺は知らないし 案内頼むよエカラ」 エカラ「うん いいよ」 荒くれ「ジャックだぁぁぁぁ また女になってくれぇぇぇ」 ジャック「うぉ あいつら返したはずじゃ!?」 エカラ「ふふ 実はα連合の付近は境界が薄いから案外入って来れたりする・・・」 ジャック「それって結構まずくないか?」 エカラ「まぁ 多分 大丈夫 それよりお兄ちゃん 荒々しい人たちくるよぉー」 ジャック「ってことでリトリ話はまた後だ エカラ リトリを頼むぞ」 エカラ「うん 分かったよぉー」

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