エカラdays13

魔王「ふっふっふ よくぞ我が玉座にたどり着いたな 旅の者よ」 エカラ「ひそひそ 女の子だよあの魔王様」 ミリア「エカラチームにいいんじゃないか?」 エカナ「よく見たら角が生えてますよ」 ナエコ「ふふ 顔もかわいいし」 マリ「お前たちはどこ見てるんだ?」 テスレ「マリに同感 どこ見てるの てかあれやばくないの?」 魔王「余の前で作戦会議か 大胆だな」 エカラ「うん 私はエカラ 私のエカラチームにあなたが入ってくれないかな?」 魔王「チーム? なんの話だ?」 エカラ「私のチームには力ある女の子が必要なの」 魔王「確かに体は女の子だが だが余を舐めるよな 見た目だけだ」 ミリア「見た目だけが女の子なら僕がそうだ 僕は願いを叶えし者ミリア」 魔王「ほう 願いを叶えし者かどんな願いでも叶うのか?」 ミリア「叶うよ でもその先」 魔王「ほう デメリットがあると?」 ミリア「うん あるね 流石は魔王様 エカラチームに必要だ」 魔王「この玉座捨ててまでお前たちに価値があるとでも?」 エカラ「なら魔王様 外の世界知ってる?」 魔王「外の世界・・・初耳だな」 エカラ「ならその玉座捨てる価値あると思うよ」 魔王「ふむ ならまずその外の世界とやらを見せるべきだ」 エカラ「うん いいよ じゃ私の手掴んでくれる? 魔王様?」 魔王「魔王では示しがつかない余の名前は・・・」 エカラ「聞いてない」 魔王「っく ここは?」 エカラ「ようこそ魔王様 私の世界です」 魔王「余の名前は・・・」 エカナ「こっちですよ魔王様」 魔王「だから余の名前は・・・」 マリ「うるせぇ魔王だな 名前にどれだけの価値がある?」 テスレ「マリに同感 名前がなに?」 魔王「はぁ もういい 魔王でいい」 エカラ「女の子なのに王なんだね」 魔王「魔王は所詮肩書にすぎん・・・」 大賢者「おおい エカラどの!」 エカラ「うわ 大賢者さま・・・」 大賢者「うわとはなんですかな? それにまた見慣れない方がいますなぁ」 魔王「余は魔王の」 大賢者「それよりエカラどの見てくだされ こないだ貰った鎧を強化魔法でエンチャントした強化された鎧軍団を作りましたよ! これでこの世界は私の物だ ハハハ」 エカラ「大賢者さま 何かに取りつかれてるなぁー」 魔王「世界は余の物だ!」 大賢者「なら強化された私の鎧たちに勝てますかな? 一体も倒せませんよ」 魔王「余を舐めるな・・・っぐ なんだこの鎧!?」 大賢者「どうやら舐めてたのは魔王あなたでしたな 所詮はちっぽけな王 この世界で通用すると思ったら大間違いだ! ハハハ 次は世界を移動する魔法作り 私自身も鎧を作る技術を身につけ いずれは外の世界を強化された鎧たちで支配してやる!」 魔王「余以上の存在がいるとは・・・」 ミリア「次の脅威は大賢者なのか?」 ナエコ「また駆り出されそうね・・・」 マリ「駆り出される? ナエコはこういう事あったのか?」 ナエコ「うん 外のやっかい事を押し付けられた事はあるよ」 ルカ「あら エカラ先生じゃないですか」 エカラ「ルカ先生 こんにちわ そうだ魔王様 ルカ先生とも戦ってみるといいよ」 魔王「なに? こやつ程度」 ルカ「遅いです!」 魔王「っく 強い」 ルカ「こういう事はやめましょう まったくいきなり襲ってくるとはあなたも私の生徒さんにでもなって根性を鍛えなおしてあげますよ!」 エカラ「あれがこの世界の一般的な強さだね」 エカナ「ひそひそ お姉さま ルカ先生が一般なの嘘ですよね ルカ先生も相当大賢者やお姉さまに仕込まれてますよね」 エカラ「ひそひそ いいんだよ あれが標準って事にしとけばこの世界で悪さしようだなんて思わないでしょ」 エカナ「ひそひそ そうですね」 魔王「あの玉座に座ってから世界の広さ知る事はなかった これが世界の広さ っか・・・」 テスレ「まぁ 気を落とすな魔王」 魔王「分かった チームエカラとやらに入ってやる 世界の広さを知るいい機会だ・・・」 ルカ「あら 私の生徒さんになってくれないのですか 残念・・・」 エカラ「ルカ先生 この魔王様は私の生徒です 勝手に取らないくださいよ」 ルカ「エカラ先生は都合のいい時に教員になるから嫌です・・・」 エカラ「じゃあね ルカ先生」 ルカ「私もチームエカラ混ぜてくださいよ! エカラ先生!」 エカラ「残念! 女の子しか入りません!」 ルカ「これでも23ですよ ダメですか!?」 エカラ「ダメ!」 ルカ「えぇぇ しょんぼり」 ナエコ「女の子判定ってよく分かんないね」 エカラ「単純入れたくなかった」 エカナ「酷い事いいますね お姉さま・・・」 エカラ「別に嫌だから入れたくなかったんじゃなくて 魔法使い多すぎるなって思ったの」 テスレ「私も魔法使いに入れたら3人は少なくともいるしな」 エカラ「それにエカラチームは十人までだからあんまり枠がないからねぇー 慎重に行かないと それより魔王様は何が出来るの?」 魔王「やっと余の事聞くようになったか 余は魔王 魔族の王だ それゆえ魔族を束ね統率し使役する だが魔王軍はこの世界にいない 余は本当にただの女の子なのかもな」 テスレ「軍隊か? 鎧はどうだ?」 魔王「あの鎧? 確かに良さそうだが作るのが大変そうだな」 テスレ「ふふ 何を隠そうとあの鎧作ってるのは私だ 鎧出てこい」 鎧「お嬢様どうなされました?」 魔王「うぉぉ まさか目の前にいるとはな」 テスレ「私も鎧を作れる 私の作った鎧もこの世界に多くいる」 魔王「知らぬ世界で軍隊を作るか・・・悪くはないのかもなその軍隊でこの世界を支配してやる!」 エカラ「先に大賢者さまが支配するんじゃないかな」 魔王「やつは好かん 出し抜いてやる!」 テスレ「これでエカラチームは魔法使い三人 小悪党 獣人 願いを叶えし者 魔王・・・なんじゃそりゃ!」 マリ「小悪党って私の事かよ もう悪事してねぇから小悪党ですらもないぞ」 テスレ「じゃマリは一般人で」 マリ「それもなんかムカつくから暗殺者にしとけ」 テスレ「人をまだ一人も殺してないやつが暗殺者ねぇ」 エカラ「よっぽど私の方が人殺してるけどね」 エカナ「お姉さま そういう話は聞きたくありません・・・」 ナエコ「まったく エカラちゃんとジャックは何してきたのか・・・」 魔王「魔法か・・・なんとも不思議な力だ」 エカラ「うーん 魔王様も魔法使えそうだけどなぁー」 エカナ「さて 魔王様 私たちのお家に案内しますよ」 魔王「みすぼらしい家なのだろうな」


エカラの家


エカラ「良かったね 屋敷だよ魔王様」 魔王「ふん 悪くはないな」 エカナ「魔王様 こっちですよ」


マリ「たくドタバタしすぎだ」 テスレ「まぁ あきは来ないからいいけどさぁ きゃ」 マリ「テスレ ドジだな」 テスレ「マリ・・・」 マリ「え? 嘘だろ?」 テスレ「いや・・・別に・・・なんでもないけどね」 マリ「そ そうか」 テスレ「ねぇ マリ この感情なに?」 マリ「そんな事 私に聞かれたって」 テスレ「女の子好きになるのっておかしいかな?」 マリ「いや待て待て え? テスレ 私の事好きなのか?」 テスレ「いや なんだろう いや ごめん 聞かなかった事にして」 マリ「たく なんなんだこの3馬鹿ども!」 エカラ「気にしないで にやにや」 エカナ「お気になさらず にやにや」 ミリア「気にするな僕たちはタダの木だ にやにや」 ナエコ「3馬鹿じゃないよ4馬鹿だよ にやにや」 テスレ「あぁぁ ミリアもエカナもそう言う事しないだろ? ナエコは知らないけど!」 エカナ「はいしませんよでも今はしますよ」 ミリア「人は変わるさ 僕はエカラに悪影響受けた ふふ」 ナエコ「私は止める役だったけど止めてくれる人がエカラチームにいるからこっち側に立つよ! 4馬鹿頑張って止めてね マリ テスレ!」 マリ「あぁぁ ナエコこっちに来れるならこっちにこいよ」 テスレ「常識人ならこっちだろ 止める側に立てよナエコ!」 ナエコ「それはジャックチームの時はそうかもね」 エカラ「お兄ちゃんのチーム作ってたけ? いやでもお兄ちゃん一派からナエコさんとミリアちゃんを引き抜いた感じかな」 ミリア「エカラも入れたら3人だな」 マリ「それより魔王どうしたんだよ!」 エカラ「魔王様は好奇心塊だった この世界を見てくるって言ってそれきっり 多分そのうち帰ってくるよ それよりほら さっきの続きをして にやにや」 エカナ「さぁ にやにや」 ミリア「さぁ にやにや」 ナエコ「さぁ にやにや」 マリ「あぁぁもうクソが! 行くぞテスレ!」 テスレ「うん 分かったマリ!」 ミリア「場所変えても意味ないけどね」 エカラ「私たちが逃がすわけないじゃん」 ナエコ「追っちゃうんだ?」 エカナ「うーん ダメですよ やっぱり でもぉ その うーん 気になるなぁー」 エカナ「スケベ心が抑えられない! 行こうか3人とも!」


マリ「はぁはぁ クソ 逃げたって意味ねぇけどよぉ」 テスレ「はぁはぁ でも逃げないのもおかしい・・・もう見られてるのかな?」 マリ「多分な まぁいい もう見られてても知るか! テスレお前の気持ちを吐いてみろ!」 テスレ「うん 最近さ 女の子とばっかりずっといるじゃん? 男の人とか周りにいないしそれでさ 段々女の子が可愛いなって思うようになったの」 マリ「そういうものなのか? 私は何も思わないぞ」 テスレ「でね ガサツで横暴で粗暴なマリを見てたらね なんか男らしいって言うのも変だけどそれもなんかいいなぁって思うようになってさ それにマリは意外と常識人で3馬鹿に振り回されてもちゃんとおかしいって言えるの」 マリ「私が常識人!? は 人売ってたやつが常識人 笑わせるな」 テスレ「それは過去でしょ でねマリと一緒に同意見だって思ったりさぁ結構あってね 段々ね マリの事がね なんだろうな」 マリ「はっきりしねぇな はぁ しゃあねぇな っぐ」 テスレ「え? マリ? 嘘・・・」 エカラ「キス!?」 マリ「っち あいつら! やっぱり見てるのかよ!」 テスレ「そ そのマリ い 今のは・・・?」 マリ「付き合おう私たち」 テスレ「いいの? 私で?」 マリ「なんか文句あんのかよ?」 テスレ「あ ありがとうなのかな?」 マリ「知るか! 自分で考えろ! それより4馬鹿出てこい! っち 畜生 見るだけ見て帰りやがったな はん 舐められた物だ つまり 今は誰も見てない 私がキス程度で終わらせる人間だとでも思ったか?」 テスレ「え? 嘘? マリ? きゃ」


エカラ「いやぁ まさかね マリやるじゃん」 ミリア「うん あそこまで行けるとはな」 エカナ「うーん マリはすごいですねぇー」 ナエコ「いいな ジャックもあれくらい男らしさ出して欲しい! それにしてもマリとテスレ遅くない?」 エカラ「あ 続きあったって事?」 ミリア「続きは見なくていいだろ」 エカナ「そうですよ それはダメです!」 ナエコ「嘘 あるの?」 マリ「あったよ」 テスレ「ちょっとマリ言わないでよ!」 マリ「なぁリーダー エカラチームないでの恋愛ってどうなんだ?」 エカラ「うん いいよ 私もミリアちゃんと恋人だから ふふ」 ミリア「そうだな ふふ」 エカナ「私もお姉さま方は恋人です ふふ」 エカラ「そうだね 三人仲良し ふふ」 ナエコ「わ 私だってジャックと恋人だしぃ」 マリ「私がきいてるのはチーム内での恋愛の話だ ナエコの話はきいてねぇ」 ナエコ「マリ! っく」 エカラ「アハハ ナエコさんだけチーム内で恋愛関係になれてないねぇー」 ナエコ「いいもん いいもん 4馬鹿になってエカラちゃんたちの中に混ざるもん!」 エカラ「頑張ってねナエコさんー」 魔王「騒がしい連中 うん? マリとテスレとか言ったな妙に近いな」 エカラ「ふふ そういう関係なの魔王様」 魔王「どういう関係だ?」 エカラ「分かんない?」 魔王「分からん」 エカラ「そっか」 ナエコ「朴念仁と言うより単純に分からないだけだね ジョンは確実な朴念仁だけど」 魔王「は?」 マリ「だぁぁぁ 私たちの関係はどうでもいい この後何するんだ? リーダー?」 エカラ「うん そうだね 何しようか 魔王様の歓迎会でいいかな?」

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