エカラdays11

鎧「お嬢様は御就寝です お引き取りを」 エカラ「ううん 今日はね鎧さんに用事あったの」 鎧「私にですか?」 エカラ「鎧さんって個人?」 鎧「個人? 個性ですかね 私の性格ではありませんがみな鎧には個性はあります」 鎧2「おはよう エカラちゃん 今日はいい日になるといいね」 エカラ「こっちの鎧さんは女性っぽい うーん ナエコさんかな?」 鎧2「じゃあね お仕事しないと」 エカラ「ねぇ 今ここで働いてる鎧さんって何人?」 鎧「20ですかね」 エカラ「みんな助かってるよって言ってた まさかメイドさんや執事さんの中に鎧さんが混ざるなんて・・・考えた事もなかったなぁー」 鎧「我が主たちは戦力を整えるために戦える鎧を今いっぱい作ってますからね 我々を助けてくれたお礼で20ほどこの屋敷に譲渡されましたからね」 エカラ「鎧さんは破損してもある程度鎧が残ってれば再生も用意なのが魅力って言ってた だから危ない事も頼めるし力も強い みんな助かってるって」 エカナ「テスレのお父様は今何をしてるんですか? 鎧さん?」 エカラ「おはよう エカナ」 エカナ「おはようございますお姉さま」 鎧「街はずれで巨大な施設を作り そこで鎧を生産しています 資金援助を感謝していますと言っていました」 エカラ「とんでもない! 鎧さんたちが働いているおかげですごくお金入って来てる・・・ 最近は鎧の魔法について論文を出したらそこからもお金がいっぱい入ってくるしどうしようもないよ」 エカナ「ならお金に困ってる人に配ったらどうですか?」 エカラ「残念! この世界にお金に困っている人は存在しません」 エカナ「まぁ 理想郷じゃないですか」 エカラ「そうだけど でも悪人がいないわけじゃない 悪事を働く連中にきついお仕置きしなきゃいけないの」 鎧「なら 外の世界でお金使えばいいのでは?」 エカラ「それも残念! 私の世界のお金は紙幣 だから外の世界だと何かが書いている紙きれにすぎない それ以外は完璧な世界だよこの世界」 エカナ「私の世界も紙幣ですが残念ながらデザインが違うので使えません逆もしかりです」 鎧「なら通貨は何が一番なんですか?」 エカラ「宝石や金 この2種が使えない世界はごくまれだった だから私の世界の通貨もし宝石や金だったら最高だったね!」 ジャック「俺の世界はコインだった 割かしコインは鉄や銅出来てたりするから意外とそれで交換してくれたりする」 エカラ「わぁ お兄ちゃんだ ぎゅ」 エカナ「お兄様! ぎゅ」 ミリア「ジャック ぎゅ」 ジャック「ハハハ 朝から元気だな!」 テスレ「うるさーい 昨日は夜更かしして眠いんだ 寝かせろ!」 鎧「お引き取りを!」 ジャック「ごめんごめん 行こう そのなんかこの屋敷に見慣れない物があるな・・・」 エカラ「これも私の冒険の一つ」 ジャック「ははは・・・ もう何の世界分からなくなってるな・・・」 エカラ「そうだね 一番壊れてる世界かも知れないね この世界 ふふ」 エカナ「私の世界もこうなるんですかね・・・?」 エカラ「ならない なぜなら私が関与しないから」 ミリア「変化を楽しめる変な世界でいいんじゃないか?」 ジャック「次はこの世界に科学でも持ち込むか レヴェルカの世界のような科学を ヒヒ」 エカラ「ダメだよ これ以上壊しちゃ ふふ」 ミリア「僕もリティーのところで学んだ科学をこの世界にばらまいたらどうなっちゃうんだろうね ふふ」 エカナ「ふふ わけわかんないですよ! ふふ」 ジャック「ダメだ! スケベな心抑えられない! ヒヒ」 エカラ「壊せる立場だから壊したくなっちゃうね 本当にスケベ! ふふ」 ミリア「あ 大賢者」 大賢者「え エカラどの また何をしでかしたんですか?」 エカラ「鎧さんいっぱいだよぉー」 大賢者「一体 私は何を見せられてるんだ・・・?」 エカラ「大賢者さま 起きて良かったですねぇー 大賢者さまは今まで退屈でずっと休眠してたんですよね?」 大賢者「起きたら私の世界が全くの別物になっている 私の気持ち考えた事あるんですか? 2000年生きていますが初めてですよ それに外の世界があるって2000年生きててやっとしった概念 もう分けわからないですよエカラどの」 エカラ「かわいそうぉー 全ての始まりはお兄ちゃんとミリアちゃんにある つまりの二人のせい」 大賢者「そうですな ジャックとミリアのせいです!」 ジャック「悪いな でも楽しいだろ! ヒヒ」 ミリア「僕がいたおかげでエカラは僕を好きになれた そうだろ? ふふ」 エカラ「うん そうだね!」 エカナ「そうなんですよ お兄様とミリアお姉さまがいたおかげ今の私があってしかも私は強力な魔法使いにまで成長しました」 エカラ「ちょっと早すぎる成長だけどね」 大賢者「私が直々にエカナを見たのです 才能に溢れる女の子に大賢者と言われる私が教えたら当然の結果ですよ」 エカナ「ふふふ ってやつです」 ジャック「さて大賢者さま今日は鎧さん?について知ろうと思うんですよそのテスレだっけ?」 エカラ「うん テスレのお父さんが鎧作ってる工場?に行ってみよう」


工場


大賢者「いつの間にこんなもの作ってるんですか! 私がちょっと見てない間にない概念生み出さないでください!」 エカラ「ふふ 大賢者さまぁー 次は何が出てくるんでしょうねぇー」 エカナ「大賢者さまを困らせるの楽しいですよー」 大賢者「ちょっと見ない間に手癖が悪くなりましたねエカナ!?」 エカナ「私はお姉さまですからねぇー ふふ」 ミリア「大賢者がもてあそばれてる 威厳がもうないな ふふ」 ジャック「そりゃそうだ 俺達と言う異物が混入してるんだ 一人の存在をおかしくする ヒヒ」 テスレ父「騒がしいぞ! 誰だ? おお エカラか 歓迎する」 テスレ母「エカラちゃん!? ありがとうね ぎゅ」 エカラ「ふふ 私モテモテ!」 テスレ父「テスレはいないのか まぁいい 感謝してもしきれん 私は前以上に鎧を操れるようになり前以上に鎧を作れるようになった この世界に私が作った鎧はもう1000以上だ これだけあれば十分な戦力 報復日は近い!」 テスレ母「屋敷の恨みは忘れない!」 大賢者「悔しい!」 エカラ「うわぁ 大賢者さま!? 大きい声出してぇー」 大賢者「私は何年この世界にいると思ってるんですか? 私の知らない概念がポンポン出てこられたら私やってきた事なんですか?」 テスレ父「あんたの気持ちは分かる 私も自分自身の世界を隅々まで知っているつもりだった だが世界の広さ実感させられるばかりだ お互いにまだまだ学び足りないのだろう」 大賢者「私は完成させます 次元移動が出来る魔法をこの手で 自力で!」 エカラ「私の世界の人達は躍起になっている 外の世界に出れる魔法を模索している」 ジャック「まぁ 俺達が外に出れたんだこのフェレスの指輪で・・・あれジョージはどうやって移動したんだ? あいつ指輪なんてつけてなかった!?」 エカラ「つまり自力で来たって事なの!? やられたよ お兄ちゃん!」 ジャック「いや ヴァディムのように能力で移動しているタイプもいた そう考えると外の世界に出るってそんなに難しい事じゃない 大事なのは外の世界があるって事を認識する事なんだ!」 大賢者「つまり 作れる!? 外の世界に出れる魔法!?」 ミリア「ちなみに僕は指輪の力なしで移動している レヴェルカやリティーはそもそも自力で移動している 意味分かるな?」 エカナ「わくわくが止まりませんね!」 テスレ父「そろそろいいか?」 エカラ「ごめん いいよ」 テスレ父「どういった要件なんだ エカラ?」 エカラ「どうやって鎧作ってるのかなって」 テスレ父「そうか 入ってくれ」 テスレ母「足元気を付けてね」 ジャック「うわぁー すげぇなぁ」 エカラ「ここが秘密の工場ってやつだねお兄ちゃん」 エカナ「ふふ すごいです」 ミリア「立派だな」 大賢者「す すごい こんなの見たことない!」 テスレ父「今は色んな素材で鎧作る研究をしている」 エカラ「うわぁ 宝石の鎧さんだ 綺麗!」 エカナ「こっちは金ですよ豪華です」 ジャック「ボソ(もったいねぇー)」 ミリア「ボソ(見る人よっちゃ大激怒だね)」 ジャック「だな」 大賢者「この宝石はどこから手に入れて?」 テスレ父「あぁ それはだな」 ジャック「言うな言うな」 大賢者「なるほどあるんですね 宝石の洞窟が?」 エカラ「感がいいな大賢者さま そうあるよ宝石の洞窟 お兄ちゃんと私で見つけたの」 ジャック「あそこ結構パワーストーンの宝石があるからばれたくはなかったな」 大賢者「言いませんよ その代わりに案内してくれますね?」 ジャック「それはいいですけど一人じめしないでくださいよ」 大賢者「しませんよ!」 テスレ「私を置いて行ったな エカラ!」 エカラ「夜更かしするのが悪い!」 テスレ父「やっと来たか 実行するぞ 今日がその日だ! 鎧を集めろ!」 テスレ「号令 鎧たちを集まれ!」 ジャック「嘘だろ? いきなりすぎだぁ!」 大賢者「これはすごい鎧の軍隊・・・知らない世界だ」 テスレ母「ちょうど良かったのあなた達が来てくれたその日が 工場をしばらく開けるから その間頼むねエカラちゃん!」 エカラ「任せて!」 ジャック「ハハハ 俺達は工場の管理するためにいるのか・・・やられたな!」 大賢者「逆に言えば留守の間この工場は好きに出来ると言う事 くく」 ジャック「大賢者さまも悪ですね ヒヒ」 エカナ「工場探検ですよー ふふ」 エカラ「私に任せるなんてどうかしているよ ふふ」 ミリア「エカラに任せるなんてどうなっても知らないんだから ふふ」 テスレ「なにこそこそしている? 私も向かうぞ」 テスレ父「指輪を貸してくれてありがとう この穴埋めは必ず行う エカラ!」 エカラ「あれ 私の指輪!? いつの間に・・・? まさかテスレ!?」 テスレ「悪いなエカラ 借りるぞ」 エカラ「やられた 貸したって事になってるの これ?」 大賢者「これでエカラどのはこの世界に閉じ込められた いや本来のあなたの世界です」 エカラ「まぁ 別に外に出る用事は今のところないから いいんだけどねぇー」 ジャック「俺の指輪を使えよ エカラ」 エカラ「いらないよ それはお兄ちゃんの」 ジャック「そっか」 エカラ「それより・・・」 エカナ「それよりですね・・・」 大賢者「わくわく止まりません外の世界の概念の塊を探索ですよ くく」 ジャック「ジョンやナエコみんな呼ぼうぜ!」 エカラ「いいね! この工場乗っ取ちゃおう!」


数日後


テスレ「勝った!」 テスレ父「被害は大きかったが勝利したぞ!」 テスレ母「さぁ エカラちゃんのとこに戻りましょう」 テスレ「エカラ帰ったぞ ええぇぇ! 何があったの?」 エカラ「この工場は私たちが貰った!」 ジャック「返してほしくば」 エカナ「鎧さんよこせぇ ですよ」 大賢者「大量の鎧兵 この世界は私の物だ! アハハ」 ナエコ「鎧兵 私の世界は争いばかり 役に立つわ!」 ジョン「面白いおもちゃだ!」 テスレ父「アハハ そんな事か 私取って鎧はそんな大事物じゃない 作ればいいだけだからな いいだろうこの工場と鎧はくれてやる」 エカラ「もーう 真に受けないで!」 リティー「ほうほう 興味深い 本当だ中身がない 一体ちょうだい!」 カレット「私からも頼む」 テスレ父「持っていきなさい 羽が生えた女性か まったく世界は広すぎる」 リティー「さぁ 私の研究室に行くよカレット!」 カレット「ああ」 テスレ父「騒がしい連中だ」 テスレ「悪い 返すよ指輪」 エカラ「返しちゃっていいんだ? それがあればどこでも行けるよ?」 テスレ「私が移動出来るのは私の世界とエカラの世界だけ ならより多くの世界を移動出来るエカラが持つべきなんだそれについて行く方がいい」 テスレ母「ねぇ エカラちゃん 私たちねこの世界に気にいっちゃった だから私たちもこの世界で住む いい?」 エカラ「いいよ でも私が決める事じゃないよ 住みたかったら住めばいいよ」 テスレ父「正直この工場がおしいのだ」 エカラ「だね 私たちが扱える物じゃない!」 マリ「かぁぁぁ 出遅れた!」 エカラ「寝坊だねマリ」 マリ「うわぁ すげぇ 鎧軍団だな」 テスレ父「これでも半分以上は失った だが鎧のパーツは回収してきた いずれ元に戻る」 エカラ「と 言う事でみんなこの工場出て行こう」 大賢者「いやです! この工場楽しいです!」 エカラ「もう駄々っ子ですか大賢者さまぁー」 ミリア「威厳無くしすぎでしょ・・・」 エカナ「見るも無残な大賢者さまの姿です・・・」 ジャック「大賢者さまってあんな感じだっけ・・・?」 ナエコ「あのテスレのお父さん その鎧 私に10個くれませんか?」 テスレ父「好きな鎧を持っていけ 皆個性がある」 ナエコ「やったぁ!」 大賢者「ならばこうです 私にも鎧を ええっと そう20ください!」 テスレ父「それで工場返してくれるなら構わん 好きなの持っていけ」 大賢者「よっしゃ!」 ジョン「本当にあれが大賢者か?」 ジャック「しらね・・・」 エカナ「私の世界にも10欲しいです」 テスレ父「構わん好きにしろ はぁ」 エカナ「やったぁ」 ジャック「リティーもうちょっと長くいたらもっと数貰えたのでは・・・?」 ジョン「まぁ 俺の世界にも10置いとくか」 ジャック「じゃ 俺も」 テスレ父「やるからささっとどっか行け たく いない間に色々いじくりすぎだ エカラ!」 エカラ「えぇぇ 私だけ? ってずるいみんないない!?」 テスレ「みんな鎧貰って帰ったぞ」 マリ「うーん この鎧がいいな こき使ってやるからな!」 エカラ「マリに与えるのだけは反対」 テスレ「うん そうだね マリには一体だけ」 マリ「ケチくせぇな 他の連中には10や20渡しといて」 エカラ「みんなは自分の世界で約立てるために貰ってたんだよ マリと違って私利私欲には使わないと思う・・・大賢者さま!? 不安・・・」 テスレ父「テスレも出てくれ 鎧を修理するのに邪魔だ」 テスレ「私も手伝うよ」 テスレ父「エカラといてやれ!」 テスレ「改めてエカラよろしくね」 エカラ「よろしくぅー」

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