エカラdays8

エカナ「うんうん よく書けてますよマリ」 マリ「そうか ありがとうな」 エカラ「ミリアちゃん マリねエカナ言う事は最近聞くようになって来たんだよ」 ミリア「そうだね マリがちゃんと勉強してるのはエカナのおかげだ」 ジャック「最初は印象悪かったけど以外と勉強熱心なんだなマリは」 エカラ「勉強熱心なところ見てると教員としてうずいてきちゃう よし 私がみんなに勉強教えてあげるよ みんな聞いて今日は私エカラ先生が勉強を教えてあげます」 ジョン「俺もか?」 エカラ「そうですジョンさんもです」 ジャック「早速教員スイッチ入ったな」 ナエコ「いいの?いいの?私も混ざっていいの?」 エカラ「食いつきすぎですナエコさん」 ナエコ「なんか私だけ変わらないね・・・」 エカラ「ごめんね 普段からさんつけてる人にはあまり変わらないかも知れないね」 マリ「私もか?」 エカラ「そうです エカナさんマリさんの事をよろしくお願いしますよ」 エカナ「はーい エカラ先生」 エカラ「実は私の家には教室があります 教員なので私が作りました」 ミリア「たまに僕もそこで勉強してることがあるよ」 エカナ「私もお勉強してることありますけど どうしてもお姉さまの書庫で勉強する方が本や魔導書やがあってそれによく分からない得体の知れない生き物がいて・・・なんなんですかこれ!? お姉さま!?」 エカラ「エカナ それは触れない方がいいよ 私を襲ってくる生き物だっているからー」 エカナ「からーじゃないですよ そんな生き物書庫に置かないでください」 エカラ「ごめんごめん 別の場所に移動しとくよ」 エカナ「そうじゃありませんよ・・・そもそも変な生き物を飼わないでください」 ジャック「おおーい エカラ先生 エカラになってますよ」 エカラ「こほん すみません取り乱しました それより教室はここです」 執事「エカラお嬢様 玄関に先生方が集まっておられます しつこくエカラ先生出せと」 エカラ「はぁ またか ごめんねみんな対応に行ってくるそれまではエカナ頼んだよ」 エカナ「分かりましたお姉さま」 


先生1「エカラ先生お願いしますよ ぜひ生徒達に魔法の勉強教えてください」 エカラ「何度も断ってるじゃないですかしつこいですよ」 先生2「そこをなんとか」 先生3「お願いしますエカラ先生」 エカラ「なら今授業するとこなんですそこであなた方も授業受けてくださいそこからです」 先生1「え? エカラ先生が授業を・・・」 エカラ「うん 面白い偶然が重なったね 上がって先生方」 エカナ「皆さん文字はこうやって書くと綺麗に書けますよー」 ナエコ「流石 お嬢様ね 字が綺麗だわ」 ジャック「へぇ こうやるといいのか」 ジョン「ダメだ俺では真似出来ん」 マリ「私にも真似出来ねぇ」 ミリア「二人はまず文字をちゃんと書けるところから勉強した方がいいだろう」 ジャック「ジョン安心しろ俺が教えてやる エカラ先生ほどではないが俺にも教えられる」 エカナ「ならお兄様がつなげば良かったのでは?」 ジャック「いや 俺が勉強したいからダメぇ」 エカラ「お待たせ ごめんね 先生たち連れて来ちゃった」 ジャック「ど・・・どうも先生方」 先生1「ジャックさんですか・・・すごい偶然もあるもんですね・・・」 エカラ「さて 先生方も座ってください これから授業を始めます 今日の課題はなんと魔法です」 ジョン「つまり俺がやっと魔法使えると言う事ですかエカラ先生!?」 エカラ「興奮してますね そうですジョンさんでもミリアさんでもナエコさんでもマリさんでもなんと魔法使える方法をエカナさんと共に見つけました エカナさんあれを出してください!」 エカナ「お姉さま・・・いやエカラ先生 はい! どうぞ!」 エカラ「どうですか これは魔法石しかしただの魔法石ではありません なんとこの魔法石は魔法を扱えない者でも魔法を使える優れもの いやー見つけた時はすごい興奮しましたねぇー」 エカナ「そうですねぇ エカラ先生!」 先生1「それって大発見じゃないですか い・・・今すぐ論文書くべきです」 先生2「嘘 本当にあったんだ」 先生3「すごい・・・光栄です」 エカラ「いやー皆様が集まるタイミングで公開しようと思ったら他の方までいるとはこれまだ内緒ですからね」 先生1「言えませんよそんなの!」 ナエコ「やったやった魔法だ憧れの魔法」 ジョン「嬉しいぞ ジャック俺はお前が羨ましかったんだぞ魔法をいっぱい使えるのが」 ジャック「ふふ ついにだな」 ミリア「僕には不要な力だけど嬉しいよエカラ先生!」 マリ「私も魔法か・・・この家に住み着いて良かった」 エカラ「先生方やジャックさんやエカナさんには不要だと思いますが 初歩的なところから始めますね 初めて魔法使う方多いですから」 ジャック「改めて基礎からだ」


授業後


ジャック「ふん」 ジョン「才能さってやつだなぁジャック」 ジャック「ふざけやがって俺があれだけの火の玉出すのにどれだけ期間が必要だったのか お前はやすやすと出しやがって魔法まで上行かれたら俺の必要性がなくなる!」 ジョン「あの魔法石がなければ使えない あの魔法石が唯一の物だからだ」 ジャック「その唯一性が無くなったら?」 ジョン「その時は潔く認めろ!」 ジャック「ジョン嫌いだ お前なんてあっち行け」 ジョン「アッハッハッ」 エカラ「あっちは楽しそうだね」 ミリア「すごかったよ授業」 マリ「私って才能ないのかな・・・」 エカナ「マリ よしよし 誰でも最初はあんな感じなんですよ・・・ジョンはその・・・優れた人なので・・・」 マリ「はぁー」 エカラ「マリがこんな落ち込み方するんだね・・・」 ミリア「一緒にいるとこういう表情も出てくるだろうさ エカラ」 エカラ「うん だね」 ナエコ「ねぇねぇ エカラ先生 私はどうでしたか?」 エカラ「あの ナエコさん 私もう教員じゃないよ 先生として評価欲しいの?」 ナエコ「うんうん!」 エカラ「分かったよ こほん ナエコさんの評価は伸びしろありです これからも勉強していけば魔法をより多く使えるでしょう マリさんは魔法の勉強よりも普通の勉強の方を頑張ってください」 マリ「それって才能ない言ってるようなもんだろ」 エカラ「まぁ 言い方悪いとそうなるかもしれないね それよりみんな授業料」 ナエコ「え? お金取るの?」 エカラ「当たり前だよナエコさん そうしないと他の人に悪いからねぇ じゃこの金額お願い」 ナエコ「嘘!? たか!」 ミリア「た・・・高いな」 エカナ「私でも高いって感じます・・・」 マリ「これが高いのか? まだこの世界に来て日が浅いよく分からん」 エカナ「家建っちゃうくらい高いです・・・」 マリ「は?」 エカラ「私に授業して欲しい人達がこれくらい積んでくるの! 意味が分からない!」 エカナ「まぁ 外の世界の魔法はお姉さま唯一の物ですから やはりそれくらい積まれるのでしょうねー」 エカラ「もーう 私はお金じゃ動かない だから青天井なの」 ナエコ「どうしよう 私この世界のお金あんまり持ってない・・・」 エカラ「もう真に受けないでナエコさん 要らないよみんなにはタダでしてあげるけどこの世界ではあんまり言わない方がいいよ」 エカナ「ですね お姉さま ありがとうございました」 ナエコ「ありがとうエカラ先生」 エカラ「今はもう先生じゃないよ あんまり先生扱いもされたくないし そもそも本業じゃないし」 ナエコ「え エカラちゃんって働いてるんだ」 エカラ「いや違うよ 本業じゃないって意味は先生であって私はタダの魔法とお薬を研究している魔法使いの一人ってだけ」 ミリア「その結果 本出してそれがいっぱい売れて一生困らないくらいの額 稼いでいたよね」 エカラ「もともとうちはお屋敷育ちだからお金には困ってないけどね だから儲かったお金は色々な人の為になることに使ってるよー」 ナエコ「偉いね 私には絶対出来ないー」 マリ「なら小遣いくれ」 エカラ「あげてるでしょ もーう 一日ですっからかんにしちゃうんだから 一体何に使ってるんだか」 エカナ「マリの言動は注視しないとダメですねー」 執事「た 大変です エカラお嬢様!」 エカラ「どうしたの? あなたがこんなに慌てるなんて!?」 執事「説明は後です 玄関に来てください」


エカラ「大 大賢者さま・・・なぜここに・・・」 大賢者「いやー ついに私まで駆り出されるようになってしまいましたな エカラどの」 エカラ「ず ずるいよ 先生方」 先生1「先ほどの授業を見て確信しました やはりあなたは教員として必要です」 先生2「これで逃げれませんよエカラ先生」 先生3「してくれますよね 先生を?」 エカラ「ぐぬぬ」 大賢者「私もエカラ先生の授業を受けたいので私の先生にもなって欲しいのですエカラどの」 エカラ「ぎゃ 逆だよ私が大賢者さまに学ばせてもらいたい それに大賢者さまに教える事はないでしょ!?」 大賢者「この世界の魔法はそうかもしれませんね なら等価交換をいたしましょう私が先にエカラどのに魔法を教えます個人で」 先生1「え? 大賢者さまは人に物を教える事はかなり渋られてるお方なのにそれだけエカラ先生の外の世界の魔法に引き寄せられた」 エカラ「いいんですか大賢者さま?」 大賢者「エカラどのが教えるのを渋るように私も渋ってきました ですがこれからはあなたと私は渋るのはやめましょう魔法教えるの」 エカラ「ダメ 大賢者さまそれはダメです 渋ってください そうしないと私が大変です やる事いっぱいあるんですから」 ジャック「おーい エカラ声荒げてどうしたんだ?」 エカナ「このお方はどなたでしょうか お姉さま?」 エカラ「えっと 大賢者さま すごい人」 大賢者「私が大賢者と名乗ったわけではないのですがね人々が勝手に ほう エカラどのそっくりですなエカナどの」 エカナ「あれ私名前言いましたっけ?」 ジャック「それくらいは簡単なんだろ」 ミリア「僕だって人の思考読むくらい簡単だ」 エカラ「ミリアちゃんそこは張り合わないでよー」 大賢者「願いを叶えし者・・・つくづく外の世界の広さ思い知らされる そしてジャック外の世界の英雄か・・・」 ジャック「俺だけじゃないジョンもだ それに俺も自分で英雄なんて言った事はないさ」 ミリア「僕だって願いを叶えし者名乗ってるじゃないそう言われたんだ」 マリ「おい いつまでかかってるんだ?」 大賢者「外の世界の小悪党か」 マリ「な なんだよいきなり」 エカナ「私はどうですか?」 大賢者「ふむ 興味深い この世界とそっくりな世界から来訪した子と」 エカラ「ねぇ 大賢者さま エカナも連れて行っていい?」 大賢者「いいでしょう 一人だけなら」

エカラ「なら決まり エカナ行くよ」 エカナ「引っ張らないでくださいー」 先生1「いや私たちを置いて行かないでくださいよ大賢者さま」 ジャック「とりあえず引き受け手はくれそうだから今日はもう帰ったらどうだ先生方 俺も俺の世界に帰るさ」 先生1「まぁ そうですね 帰りましょうか・・・」 ミリア「二人が行っちゃったから僕もジャックの世界に行くよ当然マリも」 マリ「はぁ? 勝手に決めるな」 ナエコ「遅い! なにしてるのみんな私とジョンを置いてさ」 ジョン「なにかあったのか?」 ジャック「その話は俺の世界でしてやるよ 行くぞみんな」 ミリア「ほら マリ行くよ」 マリ「や やめろ 放せ」


エカラ「エカナ・・・すごい上達だ」 エカナ「は はい 大賢者さまの教えがこれほどとは・・・」 エカラ「並みの魔法使いはもうエカナ絶対に敵わない すごい」 大賢者「エカラどのもあらが無くなりより強力な魔法を使えますよ さぁ私は教えました エカラどのあなたの外の世界の魔法を皆に教えてもらえますよね?」 エカラ「うん もちろんだけど いいの大賢者さま? 大賢者さまだけに教える事だって出来るしそっちの方がより外の世界の魔法を理解できると思うけど?」 大賢者「ひとりじめはしたくないので」 エカナ「そこが大賢者って言われるところなのでしょうね大賢者さま」 大賢者「エカナどの姿形もエカラどのにそっくりだがもはや魔法すらも近づいてきている もう一人のエカラどのとしてあなたは自分の世界で魔法広めるといいかもしれませんな」 エカナ「そんな大それた事出来ません 私は一生お姉さまの下にいます ずっと教えてもらいます」 大賢者「エカナどのは謙虚ですな」 エカラ「エカナらしい でも自分で勉強出来るじゃん」 エカナ「お姉さまに教えてもらいたいんです! お姉さまがお兄様から魔法教わりたいのと一緒ですよ!」 エカラ「だね」


後日


エカラ「えっと その 集まりすぎじゃないかな・・・」 先生1「いやはや エカラ先生が教えると聞いてこの世界にいる人達が皆集まるとは私も驚きです」 大衆「大賢者さまが教わる相手とはそれにこの世界に外の世界の魔法を広めたお方だ!」 エカラ「こほん えっと その私はエカラです そうあなた方の先生です 言う事聞いてくださいね」 大賢者「分かってますよ エカラ先生」 エカラ「大賢者さまがそれ言っちゃうんですか・・・」


授業後


エカラ「うわーん 私がなんでこんな事しなきゃ行けないの! 緊張したよぉ・・・」 ミリア「かっこよかったよ エカラ よしよし」 エカナ「流石です お姉さま よしよし」 マリ「すげぇ人数だったな」 ジャック「うん すごかったな あの授業をタダで受けれるなんてな・・・」 エカラ「タダじゃないよ もうすでにいっぱい報酬貰ってるよ・・・ でもいらない! いや こんな思いするなら受けなきゃ良かった・・・」 ジョン「あれは確かに応えそうだ」 ナエコ「よしよし エカラちゃん大丈夫 流石だったよ」 エカラ「ありがとう ナエコさん・・・」 大賢者「はぁ あれが外の世界の魔法ですか いやはやこの歳になって外の世界の魔法に興味を持ち外の世界に出たいと思いましたよエカラどの」 エカラ「うん 大賢者さま あれが外の世界の魔法です 外に出ればあれだけの魔法が学べました・・・」 大賢者「なるほど 外の世界に出れる魔法を編み出せばいいのですね エカラどの?」 エカラ「うん 外の世界に出る魔法は多分あると思う」 大賢者「ハハハ この歳でこんなにわくわくした事はありませんよ! 流石エカラどの あなたから学ぶ事はいくらでもあります」 エカラ「大賢者さまにそんなこと言われたら その光栄です」 大賢者「大賢者? それはあなた エカラどのが一番相応しい 私よりも優れてますよ!」 エカラ「い いらない! 教員も大賢者もいらない 私はタダの女の子だよ!」 エカナ「お お姉さまがこんなに困惑しているとこ初めて見ました」 ジャック「俺も結構エカラとは長いけど確かにあまり見せない余裕がない表情だ」 マリ「結構レアって事か へへ いい物見れたぜ」 ミリア「僕もエカラとは長いけど確かにこういう表情は見せないね」 大賢者「ふむ エカラどのその言いにくいのですが 私と手合わせ願えませんか?」 エカラ「だ 大賢者さま なに言ってるんですか!」 大賢者「私も長い事魔法を学んで来ました その集大成をあなたに見せたいのです 外の魔法と私の全力どちらが上か知りたいのです ダメでしょうか?」 エカラ「そ そんな事言われても」 エカナ「見たいです私」 ミリア「いいね 魔法の最高頂点が決まるっか 見たい」 ジャック「見せてくれ エカラ!」 マリ「っち エカラお前といると全く退屈しねぇな!」 ジョン「見せてくれ エカラ 君の持てる力を!」 ナエコ「もう逃げれないねエカラちゃん!」 エカラ「えぇぇ もう・・・分かったよすればいいんでしょすれば・・・」


数日後


エカラ「うわぁ・・・この前の授業よりも人来てるし・・・」 大賢者「名をあげた二人です 当然ですよ」 エカラ「私は名をあげた覚えないよ!」


エカナ「お兄様 どちらが勝つと思いますか?」 ジャック「うーん どうだろうな 五分五分くらいかな」 ジョン「ジャックお前の見立てではそうなのか」 ジャック「うーん エカラは勝てる魔法あるだろうけどそれを使うかって感じじゃねぇかな」 ジョン「ほう あるのかその手の魔法?」 ジャック「あるよ でも使ったら勝つだけだよその先」 ミリア「僕の願いの力見たいなものだね リスク覚悟しなきゃいけない」 リティー「はい あーん カレット」 カレット「ふむ 腕上げたなリティー」 リティー「うん 料理も科学! そこさえ分かってれば美味しい料理なんて簡単だよ」 カレット「なるほど 私もそうした方がいいな」 リティー「ダメ 私が全部する」 ジャック「あはは・・・ 仲いいなあの二人」 ナエコ「だね それより始まりそうだよ」 エカナ「ファイトですよ お姉さま!」


エカラ「うーん 色々準備はしてきたけど・・・魔法じゃない物あるしなぁ・・・」 大賢者「それも外の世界の魔法見たいな物でしょう ですから遠慮なく使ってください エカラどの」 エカラ「大賢者さまがそう言うなら 遠慮なく行きますよ!」 大賢者「ほう・・・ 武器が中に舞ってますね10本ですかね 武器の毛色も違うと」 エカラ「そう 最初は剣10本だけだったんだけど お兄ちゃんは別の武器も混ぜた方がいいって言ってたからそうするようにしたの そもそもこの技はお兄ちゃんが使ってた魔法とは別の技を私が魔法で使えるように一緒にお兄ちゃんと開発したんだよ お兄ちゃんは今じゃ100本くらい操れると思うけど」


エカナ「えぇぇ!? 本当なんですかお兄様?」 ジャック「100は言い過ぎだ でもそれくらいは操れるかも知れない 武器を束ねて武器に乗る事も出来る 移動手段としても悪くない方法だ」 ジョン「ジャック お前はそうやって何でも出来て羨ましいな」 ジャック「だからって強いとは限らないけどな・・・」 ジョン「そんな事はない お前は強いぞ」 ジャック「ジョン・・・」 ナエコ「ジャック 場所変わって あなた達ってすぐにそうやっていちゃつくよね」 ジョン「俺はいちゃついてないぞ こいつがいちゃついてるんだ」 ジャック「ハハ かもな」


エカラ「いいなぁ 私もあっちに混ざりたかった・・・」 大賢者「隙あり!」 エカラ「だ 大賢者さま そう言う事はあなたはしないでください!」 大賢者「勝ちたいんです でも防がれてしまった・・・不意を打ってこのざま・・・やはり私ごときが大賢者を名乗るのは間違い」 エカラ「そんなことないです 今の一撃は並みの魔法使いならやられてましたよ 私が並みの魔法使いじゃなかったので 防げました!」 大賢者「そうですか それは良かった」


観客「あの大賢者さまが不意打ちするとは・・・とんでもない試合になりそうだ!」


マリ「って おいもう始まってるじゃねぇか」 エカナ「マリ どこ行ってたんですか?」 マリ「売店で食い物買ってきたんだが馬鹿みたいに混んでてな いつもは混まねぇくせによう こういう時は混みやがる うぉ 武器が浮いてるぞ!? 私が見たことねぇ魔法じゃねぇか」 エカナ「私だって見たことないですよ! もうお姉さまは隠し事多いです」 ミリア「僕にも隠し事多いよな ジャック!」 ジャック「まぁな エカラと俺だけの秘密はいっぱいあるぞ!」 ナエコ「それが悪い事じゃないといいんだけどね・・・」 ジャック「後ろめたい事も喋れない事もしてきたしな 秘密にしとくよ」 ジョン「まぁ 俺とお前だけの秘密もあるしな」 ジャック「そう みんな隠し事はあるさ」 ナエコ「こういう時 私損だなぁ 隠し事も嘘つけないや」 ジャック「俺は隠し事は多いけど嘘はつかないよ 多分・・・」 ジョン「お前の多分はあてにならんな しかしすごい攻防だな」


エカラ「うわぁぁぁ 大賢者さま! 高威力の魔法ばっかり使わないでくださいよ!」 大賢者「どうしても勝ちたいんです! エカラどの!」 エカラ「だったら 私の最大級の火球を食らえ!」 大賢者「それはこの世界の魔法ですよ! 避けます」 エカラ「大賢者さまが避けたら後ろの人達どうするんですか?」 大賢者「問題はありませんよ ですよね ジャック ジョン?」 ジャック「だとよ行くぞジョン!」 ジョン「あぁ 分かった」 観客「一人が火球を真っ二つしてもう一人が粉々にした!? すげぇな!!」 ジャック「流石の切れ味だなその剣」 ジョン「お前はどうやって粉々にしたんだ?」 ジャック「火球を瞬時に凍らせて粉砕した」 ジョン「氷魔法か?」 ジャック「どうだろうな」


大賢者「あれだけの身体能力を持っていて魔法も扱えると 実に外の世界は広いですね エカラどの」 エカラ「お兄ちゃん ずるいよ! 謙遜してるけどお兄ちゃんは並みの魔法使いじゃない この世界の人よりもいっぱい使えてるじゃん!」 大賢者「エカラどのいるから自分が霞んで見えるんでしょうね」 エカラ「そっかぁ いい事思いついちゃった」 ジャック「エカラのあの目! まずい逃げ・・・」 エカラ「遅いよお兄ちゃん 食らえ洗脳魔法!」 大賢者「すごい速さでジャックに近づいたのですね エカラどの 一体その速さは・・・?」 エカラ「ジョンのお兄ちゃん教えてもらった移動方法まさかここで活躍するとはね さぁジャック私のかわりに戦いなさい!」 ジャック「っぐ・・・それは違うんじゃないかな・・・」 エカラ「確かに洗脳魔法はこの世界の概念 だけどお兄ちゃんと言う概念は外の存在 だからこれは外の世界の魔法って言えますよね? 大賢者さま?」 大賢者「認めましょう」 ジャック「分かったよ・・・もう抵抗やめればいいんだろう・・・ 分かりましたエカラ様」 エカラ「いい子ねぇジャック さて二人一緒に戦ったら一瞬で勝っちゃうからお兄ちゃんを突破してからですよ大賢者さま」 大賢者「二人で来てもいいんですよ?」 エカラ「ダメぇ! 絶対に勝つ方法もうお兄ちゃんと作ったからそれで勝っちゃうし それに見せたくないこれは最後の切り札として残したいんです」 大賢者「なるほど それはいい考え方だ しかしジャックは相当な手練れ そんな存在と手合わせ出来るとは今日は最高の日ですよ エカラどの」 ジャック「時を・・・とま」 大賢者「時止めですか そんなの打ち消せば・・・ っぐ 後ろから剣が!? これは相当覚悟が必要ですね」 エカラ「本家の力だよ 大賢者さま!」


エカナ「さま・・・お兄様・・・お兄様!」 ジャック「うーん エカナか 俺は一体どうなったんだ?」 エカナ「それがその・・・ボロボロにされてます・・・だからお姉さまはお兄様を下げました 酷いですお姉さま!」 ミリア「なに考えてるんだエカラは・・・大賢者の魔法全部ジャックに避けさせずに受け止めさした」 ジャック「俺の扱い酷くない・・・?」 ジョン「そういうのは俺でやるべきだな」 ジャック「そういう問題じゃねぇだろ・・・」 ナエコ「エカラちゃん・・・こういうとこあるよね・・・」 ジャック「アハハ いつもの事だ 気にしなくてもいいけど 体いてぇな」 カレット「だからみんなで面倒見てやれとエカラに言われた」 リティー「私は医者じゃないけど傷を見れないってわけじゃないし 任せて」 エカナ「私は回復魔法使えますよー 任せてください」 ナエコ「ふーん 傷は思ったより深くないね」 ジョン「待ってろ 見てやる」 マリ「ハハハ ざまねぇなジャック」 ジャック「結局 エカラにもてあそばれてそれ終わったらみんなもてあそばれる・・・俺って一体・・・」


大賢者「はぁはぁ エカラどの気になっていたのですが ずっと剣と盾を背負ったままですよね?」 エカラ「はぁはぁ うん これは使うつもりなかったんですがお兄ちゃんが持っていけって言ったので持ってきました はぁはぁ」 大賢者「流石にそれを使われたら負けますね はぁはぁ」 エカラ「じゃあ 私の勝ちでいいですか? はぁはぁ」 大賢者「いいですよ ですが最後に私の最強の魔法くらってください 行きますよ!」 エカラ「そ それはまずい!」 ラエサ「やっと私を使う気になってくれたんですねエカラ」 大賢者「流石はずっと使わなかった盾だ」 オース「後ろががら空きだ」 大賢者「あ しま っぐ」 観客「つ ついに大賢者さまが倒れたぁぁぁ!」


先生1「だ 大丈夫ですか? 大賢者さま?」 大賢者「いやはや やられましたよ 完敗です」 エカラ「復帰早いですね 大賢者さま」 大賢者「だてに大賢者とは呼ばれてませんからね」 ジャック「そんな事より観客が集まって来てる俺の世界で待ち合わせだ エカラ!」 エカラ「行くよ 大賢者さま 先生!」 先生1「私もいいんですかぁぁ!」


ジャックの世界


エカラ「あ・・・ごめん 空中に出ちゃった」 大賢者「ふむ」 エカラ「流石 大賢者さま 先生は私に捕まって」 先生1「は はい」 エカラ「っと ふぅ・・・たまにあるんだよねー」 先生1「え エカラ先生」 エカラ「どうしたの?」 先生1「かっこいいです」 エカラ「私に惚れちゃった?」 先生1「かも知れませんね!」 大賢者「エカラどの あの屋敷がジャックの家なのですか?」 エカラ「うん 今はね でももっとこじんまりしてたんだよ」 ジャック「着いたか エカラ こっちも今着いたとこだ さぁ家に上がってくれ3人とも」 先生1「わ 私もいいんですか?」 ジャック「いや・・・外に放置するのもおかしいでしょ・・・ ようこそ我が家へ 本当はジョンと二人だけで住んでたのにいつの間にかこうなってたわ」 大賢者「ふむ 見たこともない物ばかり・・・それに羽の生えた女性ですか・・・」 エカラ「うん 他にはフェレスって言う神さまも住んでるよ 悪い神さまではないと思うけど」 先生1「めまいがしてきました・・・」 ジャック「それよりエカラそして大賢者さまはしばらく帰れそうにもないな あの観衆はすごかった」 エカラ「だね 先生もしばらくいた方がいいんじゃないかな 戻っても大賢者さまや私の居場所しつこく聞かれるだけだろうし」 ジャック「あぁ しばらくいた方がいいだろう 今更二人増えようがもう関係ないし・・・」 大賢者「大変ですね ジャック」 ジャック「ハハ 慣れたさ」 ラエサ「主様ぁー ぎゅ」 ジャック「はは・・・それはみんなの前でしないで欲しい・・・ラエサ」 ナエコ「そうよ 来るなら私に来てラエサ」 エカラ「え?」 ジャック「は?」 ジョン「ふん」 カレット「ナエコお前ってやつは」 リティー「ないわ」 エカナ「ナエコってそういう人なんですね!」 ミリア「度し難いよ」 マリ「総スカンだな ナエコ」 ナエコ「オースそのあなたは何かある私に?」 オース「とくには」 ナエコ「そ そう 冗談決まってるでしょ 真に受けないでよ」 ジャック「ふーん それより大賢者さま 先生 使ってない部屋に案内するよ・・・なんで俺の家に余ってる部屋があるんだ・・・」 フェレス「そんなに前の家がいいんですかジャックさん?」 ジャック「い・・・いたのかよフェレス」 フェレス「えぇ ずっといましたよ 迷惑ですか?」 ジャック「い いや住んでくれ言ったのは俺だし まぁ」 大賢者「この歳になって女神と出会うとは・・・今まで生きてきて良かったですよ」 フェレス「大賢者よ あなたの世界には神はいないのですか?」 大賢者「私が神ように思われてます そして本物神と出会った 光栄です」 エカラ「わ 先生が余りにも情報量が多すぎて倒れちゃった 私 先生を運ぶよ よいしょ」 大賢者「力もあるんですね エカラどの」 エカラ「うん じゃお兄ちゃん大賢者さま任せたよ」 ジャック「あぁ」


先生1「うーん どれくらい寝てたのでしょう」 エカラ「一時間くらいかなぁー」 先生1「ずっと見ててくれたんですかエカラ先生・・・?」 エカラ「うん 見てたよ」 ルカ「その差し支えなければ私はルカって言います」 エカラ「そっか 分かったよ ルカ先生 ちなみに大賢者さまの名前って分かる ルカ先生?」 ルカ「分かりません 名を捨てたのかあるいは持ってないのか」 大賢者「名はもう意味を持ちません 人々が大賢者と言うならそれが名でしょう」 エカラ「お二方 外の世界に来てどう思いましたか?」 大賢者「あまりにも素晴らしいの一言ですかね」 ルカ「これがエカラ先生が見て来た光景 あまりにも羨ましいと言う感想でしかありません こんなのずるいです」 エカラ「ルカ先生 少ししか見てないのにもうそんな感想出るんだ」 ルカ「出ますよ だって羽が生えてる女性なんて見たこともないし 女神さまだって見たことありません これ以上の価値観がまだまだ多くあると考えると・・・」 エカラ「そう エカナが見て来た光景なんです エカナも突然私と言う来訪者が現れたそれで大きく人生は変わったか狂ったか・・・どちらなんでしょうね」 大賢者「この歳になって狂わされるとは生きてるっていい事ですね エカラどの」 ルカ「私は教員です この世界の魔法を知ってそれを教えられればなと思います」 エカラ「いい考えですけど ルカ先生浮いちゃいますよ 外の世界に出てそして私あるいはお兄ちゃんそれともエカナ 大賢者さまが付き合ってくれると考えると」 ルカ「確かにそれは嫉妬されちゃいますね それでも知りたいです そして教えたいです」 エカラ「先生の鑑だねルカ先生!」

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