エカラdays7

エカナ「3人で外の世界に行って大丈夫なのでしょうか?」 エカラ「まぁ ミリアちゃんいるから大丈夫だと思うけど危なくなったらそく帰ろうか」 ミリア「だね エカナが危険になるのは嫌だ」 マリ「そこの旅のお方・・・女の子・・・三人ですか・・・」 エカラ「どうしたの?」 マリ「その困った事がありまして・・・力を貸してもらえたらなって思いましたが流石に女の子3人に頼るのは・・・流石に無茶ですよね・・・」 ミリア「任せて 僕たち力ある方だから」 エカナ「そうです 私はともかくお姉さま方は力を持っていますよ」 マリ「ならこちらについて来てください」 エカラ「ミリアちゃん エカナちょっといいかな」 ミリア「罠だね これ」 エカナ「罠!? 私には見えませんが」 エカラ「し 声が大きい だってついてこいって言うんだよ それに手を貸す内容も言ってない 私の経験上罠だね」 マリ「なにこそこそ話してるのでしょうか(っち 疑ってるな ただのガキ三人だと思って油断したが思ったよりやる方だな ならこれだ)」 エカラ「わ! 落とし穴だ やっぱり罠だ!」 ミリア「僕に捕まれエカナ!」 エカナ「はい ミリアお姉さま!」 マリ「おやすみ三人とも!」 エカラ「まぁ 悪くない作戦だね 名はなんて言うの?」 マリ「っち 落ちてねぇやつがいたか 私はマリだ お前こそ名はなんだ?」 エカラ「私はエカラ なんで落とし穴にかけようとしたの?」 マリ「眠らせて身ぐるみ剥いで売ってるつもりだったんだ」 エカラ「あなた 私と同じくらいの女の子でしょ なんでこんな事してるの?」 マリ「そりゃ 金が欲しいからだよ」 エカラ「お金欲しいならもっと真っ当な事すればいいのに」 マリ「私は奴隷として売られた それを逃げ出して今は逆に奴隷を売る側に回ってるんだ 私を売ったやつらに奴隷を売るようになったんだ」 エカラ「べらべら喋るね 時間稼ぎ? いいね」 マリ「分かってるんならなぜ喋らせた?」 エカラ「時間を稼いでるのはあなただけじゃないから!」 ミリア「そう言う事だ これ? この装置は無効化した」 エカナ「お姉さま方を嵌めようと思ったことが間違いです」 マリ「っち 初めてだ この二つ罠を超えられたやつがいるとはな お手上げだ見ての通り私は子供の女二つ作るのでやっと 好きにしろ」 エカラ「うーん なんか怪しいね 少し真実を話す魔法でもうってみようっと」 マリ「クソ なんだこいつら 私の罠を乗り越えて来るなんてよ 他に手はねぇのかよ クソ」 エカラ「本当に手はなさそうだね」 マリ「っち怪しげな術を使いやがって」 エカラ「術じゃないよ魔法だよ 怪しげな術を使うのはお兄ちゃんだよね」 エカナ「お兄様って本当に怪しい事ばっかしてるんですから」 ミリア「僕もジャックのそういうとこあんまり好きになれない」 エカラ「さて マリどうしてやろうか うーん じゃそうだねマリが売ってきた人達解放しようっか 売った場所に案内して」 マリ「誰が言うか・・・っち頭がいてぇ!」 エカラ「私の言う事聞かないと頭が痛くなる魔法かけた さぁ 案内して 別に案内しなくてもいいけどずっと痛いままだよ」 マリ「分かったよ クソなんだこいつ!」 エカナ「あれって私にも効くんですか?」 エカラ「効かないよ 効くようにかけないと この程度の魔法で簡単にかけれる程度の格下の存在」 マリ「私を格下だと言うのか!?」 エカラ「格下だよ 高々罠二個ダメになってすぐ降伏する程度の雑魚」 マリ「いちいち癇に障る!」 エカナ「お姉さま言い過ぎです」 エカラ「ごめん でも人を売ってるようなやつに情をかけたくない でも私も人に言えた事じゃないんだけどね エカナには絶対言えない事もしてる そのごめんね」 エカナ「お姉さま・・・」 ミリア「僕は少し知ってるそれでもその知ってる事よりも悪い事したんだろ?」 エカラ「まぁね だからって罪滅ぼしで人々を開放したいってわけじゃないよ ただマリがしてきた事にはマリ自信が報いを受けるべきだと思ったの だから私もいつか報いを受ける・・・」 マリ「エカラお前も悪党か通りでな!」 エカラ「うん 悪党だからささっと案内しろマリ」 マリ「いてて こっちだ・・・」 売人「おやおや 俺のとこから逃げだしたマリさんじゃないか また人間捕まえて売りに来たのか」 マリ「なぁ もうこんな事やめようぜ」 売人「散々人売っといてその態度か ならもう一度俺がお前を売ってやるよ」 マリ「酷い目にあうぞ」 売人「やってみろよ」 マリ「私じゃない 言わされてるんだ」 売人「なに?」 エカラ「ふん」 エカナ「わぁ すごいです 一発で伸びちゃいました」 エカラ「肉体強化の魔法 これはお兄ちゃんに教えてもらった外の魔法の一つ 私の世界にはなかった でも今は私の世界で私が広めたから割かし私の世界の人は使える」 ミリア「エカラのやってる行為は外来種を放ってるだけのような気がするな」 エカラ「うん でも外の世界から来訪したのはお兄ちゃんとミリアちゃん つまり私を外の世界を見せて私に放たせた二人が悪い!」 ミリア「僕のせいだって言いたいのか!」 エカナ「まぁまぁ お二方落ち着いて目的忘れてますよー」 マリ「外の世界だ!? 魔法だ!? まったくわけが分からん」 エカラ「だからね 私はこの世界を滅ぼしてもなんにも影響がないんだよー 好き放題」 エカナ「物騒です やめてください」 エカラ「エカナがいるから絶対やらないよ」 

ミリア「つまり滅ぼした世界はあるって事かエカラ?」 エカラ「その話はいつかしてあげるよ 今はまだちょっとエカナには言いたくない」 エカナ「お姉さま もうそういう事はやめてください」 エカラ「もうやってないし エカナそう望むならやめるよもちろん」 エカナ「優しいお姉さまでいてください」 エカラ「分かったよ それよりマリ売った人達はどこ?」 マリ「あっちだ」 エカナ「薄暗い部屋です こんな場所に閉じ込められてたんですね・・・さぁ みなさん出て来ていいですよ 悪い人はお姉さまが倒しましたから」 子供「マリ!? てめぇのせいで母さんは売られ 父さんは殺された 殺してやるマリ!」 マリ「っち うるせぇガキだ いてて」 エカラ「マリ ダメだよそんな態度とっちゃ」 子供「殺す!」 エカラ「ダメ! マリは殺させない」 子供「いてぇ 手が引きちぎれそうだ・・・」 エカラ「ごめん まだ肉体強化の魔法切ってなかった でもマリに手を出そうとするから切らないね」 マリ「クソガキ 覚えてるぞ お前の母親はえらく美人だったからな高く売れたよ 頭がかち割れそうにいてぇ!」 エカラ「やめろマリそう言う事言うなって何度も言わせるな お前程度など一瞬で倒せる立場をわきまえろ」 エカナ「怖いですお姉さま・・・」 エカラ「ごめん 怖い私出ちゃったね ちなみにお兄ちゃんはもっと怖いよ」 エカナ「怖いお兄様ですか・・・見たくないですね・・・」 ミリア「見た限りはこれで全部か」 子供「いや まだ奥の部屋にいる」 ミリア「分かった」 エカナ「ミリアお姉さま 喋らないと思ったら解放してたんですね」 エカラ「うん ミリアちゃんはそういうとこしっかりしてる」 エカナ「それよりお姉さま これからどうするんですか? 解放したところでまた捕まっちゃいますよ」 エカラ「私の世界には行き場のない人達が集まる場所を私とお兄ちゃんで作ったのそこで勉強も出来るようにしたよ」 エカナ「つまりお姉さまとお兄様はこういう経験をしてるんですか?」 エカラ「うん 冒険の途中でこういう事結構起きるし どうにかしようってなってお兄ちゃんと私でそういう場所作ったんだよ もちろんお兄ちゃんの世界にも同じような場所あるよ」 エカナ「通りで教員やってるわけなんですね」 エカラ「そういう感じ マリここだけじゃないよね 案内して」 マリ「善人ずらするな気持ち悪い!」 エカラ「別に 善人のつもりじゃないよ そういう人達見て心がいたたまれなくなっただけだから ただの自己満足だよ」 マリ「クソが」 エカナ「しかしお姉さまは素敵です 知れば知るほど好きになっていきます!」 エカラ「そうだね お兄ちゃんも知れば知るほど好きになるよ きっとエカナにもお兄ちゃん対して恋情が生まれる」 エカナ「もう生まれてるんじゃないんですか?」 エカラ「いや まだだよ まだお兄ちゃんの素敵なところ全然見てないもん」 エカナ「うふふ それは楽しみです」 マリ「きも なんだこいつら」 エカラ「愛を知らないマリ 哀れで脆弱で矮小な存在 そんなのが私に意見にするんだ へぇ」 マリ「やめろ 頭が・・・」 エカナ「お姉さまやめてください マリと衝突しないで」 エカラ「ねぇマリ あなたはまだ変われるよ 変わって行こうよ ずっとそんな態度ばっか取ってると私本気であなた事を苦しみを与えたくなるの今までの悪人してきたように」 エカナ「お姉さまだからやめてください」 エカラ「マリ次第だよ 本当の悪人ならもう見捨てる」 ミリア「囚われてた人全部見つけた 僕は先にその人達をエカラの世界に送ってくる」 エカラ「お願いミリアちゃん」 ミリア「分かったまた後で お願いか・・・それが願いかい? エカラ?」 エカラ「そうだね ふふ」 ミリア「ふふ」 エカナ「お姉さま方はそういうやり取りするんですね」 エカラ「願いを叶えし者か一体どうなっちゃうんだろ」 マリ「願いを叶えし者!? ついていけねぇ」 エカラ「ついて来なくていいからささっと案内してマリ」 売人2「マリじゃねぇか ほう いいところのガキ拾って来たじゃねぇか だが拘束もしてない・・・うん? っぐ」 エカラ「油断しすぎ」 マリ「あの男は屈強だぞ それを一撃で・・・」 エカナ「だから油断してたんですかね?」 ミリア「送って来た それよりここの売人は一人じゃない 続々と出てきてる エカナ僕から離れるな」 エカナ「分かりましたー」 マリ「お(この騒ぎに乗じて・・・いてぇ ちょっと考えただけだろ!)」 エカラ「さてさて いつも通りの悪人退治といきますか」 売人達「相手は一人のガキだ! だが油断するな俺達の中で一番強いやつがのされてる気をつけろ」 エカラ「頭あるんだったら別の事に使えばいいのに さて実は私お兄ちゃんに格闘戦を教えてもらってるんだよね全身に肉体強化の魔法をかければ格闘戦にいこう出来る かかっておいで悪漢ども」 エカナ「わー すごい戦いっぷりですね」 ミリア「動き悪いな」 エカナ「あれで悪いんですか!?」 ミリア「所詮付け焼き刃だよでも並み大抵の人間には勝てる」 エカナ「なら十分じゃないですか」 マリ「あれで動きが悪い!? 本当になんなんだこいつら」 売人達「クソ ガキに負けるのか・・・」 エカラ「ふー やっぱダメだなぁ 魔法あってこれだもん」 ミリア「格闘教えてもらうならジャックよりもジョンやナエコの方がいい」 エカラ「お兄ちゃんじゃなきゃやだ!」 ミリア「だね」 エカナ「ですね ふふ」 マリ「っち」 エカラ「さぁ マリ今日中に終わらせるよ案内して」 マリ「はぁー 分かったよこっちだ」


夕暮れ


エカラ「ふぅ 多分これで全部なはず・・・」 マリ「多分全部だ・・・多分」 エカラ「流石にカバーしきれないよね どうしても」 エカナ「この後のマリの世界はどうなるんでしょうか?」 エカラ「また悪党が暴れるだろうね」 エカナ「そのたびにですか?」 エカラ「うんう 流石にそこまでする義理はないよ もちろん元の世界に帰りたいって言った人は返すけどその先は関与しないよ だから今回はこれで終わり」 エカナ「流石に難しいですよね」 エカラ「さてマリ あなたは私の家に住んでもらうよ いいね?」 マリ「断っても断れないんだろ」 エカラ「うん あなたには学校に行ってもらうそしてちゃんと私の家に帰ってくる それ以外は自由でいいよ でも悪さをしようだなんて思わないでねもちろん頭痛くなるだけじゃなくて 怖い人はいっぱいいるから私の世界」 エカナ「ここですよマリ お姉さまの家です」 マリ「で でけぇな 通りで高そうな服着てるとは思ったが なるほどな」 エカラ「私たちの服は高いだけじゃないよ魔法の服 大切にしてねエカナ」 エカナ「はい お姉さま」 ミリア「おつかれ エカラ」 エカラ「ミリアちゃんもおつかれ」 エカナ「お疲れ様ですお姉さま方」 ジャック「お疲れ3人」 ナエコ「お疲れ様みんな」 エカラ「お兄ちゃん!? ぶー いたなら顔出してよ」 ジャック「いやだ 俺はナエコと一緒にいたかったんだよー」 ミリア「じー」 ジャック「ごめん ミリアその二人だけで」 ナエコ「ごめんねミリアちゃん でもぉ 私だってジャックとの二人の時間欲しいじゃん?」 ミリア「後でなにか埋め合わせしろ二人とも」 エカラ「それは私やエカナに言える事だよねお兄ちゃん ナエコさん」 エカナ「なら 埋め合わせはこうやってします すりすりですよお兄様」 エカラ「なるほど それだ行くよミリアちゃん」 ミリア「うん 分かった」 ナエコ「私も行くー」 ジャック「えぇぇ 俺に来るのかぁ? やめ・・・しわくちゃになるよ俺が・・・」 エカラ「すりすりだよお兄ちゃん」 ミリア「すりすりだジャック」 ナエコ「本当にあなたはモテモテねぇー すりすり」 エカナ「お兄様ぁー」 マリ「っち」 ジャック「あの子は?」 エカラ「マリだよ マリご挨拶して」 マリ「するか! いてて」 エカラ「どこまでも反抗的だね教育のしがいありそうだねー」 ジャック「あの子かエカラ達を売ろうとしたやつは・・・関心しないな」 エカラ「だからこれからだよお兄ちゃん 問題児はいくらでもいるからねぇー まぁ私に反抗しても無意味さを知ることになるだろうけど」 ジャック「エカラおっかねぇもんなぁ」 エカラ「お兄ちゃんほどじゃないよ」 ナエコ「ぇぇ おっかないジャックあるの?」 エカラ「あるよ その顔引き出すには相当な事起きないとね」 ナエコ「見たくないわねぇ・・・」 エカラ「マジでおっかないよ」 ミリア「僕に見せるのかその顔」 ジャック「見せないよ誰にもこれからは・・・エカラだけね知ってるのは それよりミリア 君がこうやって俺にすりすりに来てくれるようになったよね 前は全然来てくれなかったけど」 ミリア「エカナのおかげだよ エカナありがとう」 エカナ「そうですか それは良かったです」 マリ「はぁー」 エカラ「ごめん マリ ついて来て使っていい寝室に案内してあげる」 マリ「はぁ マジでここで生活すんのかよ だが私の住んでた家よりはいいな 美味い飯にもありつけそうだ」 エカラ「うん だからマリが来てくれた記念に今日は豪勢な食事を用意してあげるよ」 マリ「金もよこせ」 エカラ「強欲だね それよりお金何に使うの?」 マリ「そりゃ美味い飯に酒 他にもいっぱいあるぞ金の使いみちは」 エカラ「お酒!? ダメだよ 私の家に住むんならお酒はダメ!」 マリ「分かった分かった どうせ飲もうとしたって頭痛くなるんだろ? じゃ飲まねぇよ」 エカラ「この子に必要なのは教養だね」 マリ「そりゃそうだ奴隷として売られ奴隷を売ってきたそれだけの人生だ」 エカラ「これからそれ以外の人生が始まる 悪い事かな?」 マリ「知るか!」 エカラ「じゃあ宿題 見つけて自分の人生に良かったって思える事を時間はいくらでもかけていいから必ず見つけてね」 マリ「はいはい考えとけばいいんだろ」 エカラ「それより寝室ここでいいかな?」 マリ「っち なんだよ 私が寝てるところよりもいい場所じゃねぇか ベッドもやわらけぇこれだからクソ金持ちは嫌いだ」 エカラ「私が稼いだお金でもあるよ 悪事してて私よりも稼げない程度の存在マリ!」 マリ「相変わらずムカつくやろうだ」 エカラ「悪態ついてもいいけど私に勝てるわけないからね 強者には喧嘩挑まない方がいいよ 特にこの世界ではね強い魔法使いいっぱいいるし」 マリ「っち それより場所は分かったそろそろ飯食わせろ お前にこき使われて腹が空いた」 エカラ「じゃ 戻ろうか」

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