ジャックの息子2

ジャック「さーてと毒も良くなったし みんなの朝食作らんとな」 ジャック?「ナエコ・・・どこだ・・・」 ジャック「だから扉は強く開けるなよ ジョージ! え・・・俺がいるぞ・・・」 ジャック?「ナエコ・・・ナエコはいないか?」 ジャック「いるぞ・・・ナエコ来てくれ!」 ナエコ「どうしたの大声出して え・・・ジャックが二人・・・?」 迷宮者「やっと会えたな ナエコ・・・いや・・・分かってる・・・俺の妻のナエコじゃないなんて・・・でも抱きしめていいか・・・ナエコ?」 ナエコ「いいよ あなたがどんな人であろうとジャックはジャックだもん 辛かったわね・・・ここまで来るのに・・・」 迷宮者「なんで分かるんだ? なんで俺を理解できるんだ?」 ナエコ「ジャックだからよ 分かるわよ」 迷宮者「ごめん・・・ごめんな」 ナエコ「いいんだよ 泣いて・・・」 迷宮者「っく・・・」 ジャック「何があったんだ もう一人の俺」 迷宮者「ナエコとある脅威を退治した時の帰り道ではぐれた・・・そっからずっと探していたんだが未だに見つからない そしてここにたどり着いた 分かってるよ・・・どこかの世界のナエコでうめようとするのは間違ってるだけど もう精神が持ちそうにないんだ・・・」 ナエコ「大丈夫 大丈夫だから そんなことないからどこかの世界の私だろうがどこの世界の私であってもあなたを受け入れるよ 大丈夫」 迷宮者「ナエコ 君は本当に優しいね 妻になってくれてありがとう」 ナエコ「私もね きっとこの世界のジャックと一緒にきっとジャックに感謝するよ だから今は私でいいんだよ ジャック・・・」 迷宮者「本当にごめん ごめん」 ナエコ「あなたの今までの辛い思いは私にはいていいんだからね 大丈夫」 ジョージ「ただいまー えぇぇ!? 親父・・・が二人・・・」 ジャック「行くぞ ジョージ二人っきりにしてやれ」 ジョージ「あぁ・・・分かったよ・・・」


ジョージ「で 親父あの親父は誰なんだい?」 ジャック「知らね でも色々あってここにたどり着いたみたいだな ジョージお前と同じようにたどり着いたんだろうな」 ジョージ「そっか 俺のように来訪してくるジャックやあるいは息子の俺見たいなのが来る可能性があるのか・・・」 ジャック「次は何に燃えたジョージが来るんだろうなぁ?」 ジョージ「俺は親父ジャックに復讐する息子だったな 次はそうだな 破産した俺でも来るんじゃないか 親父金貸してくれってよぉ」 ジャック「金は貸さんぞぉ! アハハ!」 ナエコ「彼 少し落ち着いたみたい 今は疲れたのか寝ちゃった」 ジャック「寝かせてやってくれ 俺ももう一人の俺の話聞きたいから起きた時にも聞かせてもらおう」 


迷宮者「っく・・・ここは・・・」 ジャック「大丈夫か?」 迷宮者「なんとかな ナエコ 君は元気そうで良かったよ どこの世界のナエコでも」 ジョージ「しかし こうも立て続けにジャックが現れるなんてなぁー」 迷宮者「どういう意味だ?」 ナエコ「この子はジョージって言って お父さんのジャックに殺されそうになったのそしてジョージのお母さん ナエコは既に殺された・・・」 迷宮者「ふ ふざけるな! ナエコを殺した俺だと!? 許さん!」 ジャック「あぁ 俺も同じ気持ちだ やつはまた必ずジョージ前に現れるその時に決着をつける!」 ナエコ「こういう時はレヴェルカに頼ろう あの人は探し物得意 今まで会ってなかったリティーすら探し出せる人だし」 ジャック「ああ 行こうレヴェルカの元に」


レヴェルカ「おや 珍しいですねナエコさん それに・・・ジャックさん・・・少し歳を取ってますね」 迷宮者「あぁ 俺はナエコと結婚して子供もいる 娘でジョアンって言うんだ」 ナエコ「私もいつかああなるのかなー」 ジャック「いつかなんてケチな事言うなよ!」 ナエコ「ふふ 楽しみ!」 ジョージ「なんでだよ! なんでジャックとナエコは仲いいのに俺のクソ親父は母さんを殺したんだよ!」 レヴェルカ「色々あったようですね それにこのジャックさんどこの世界のジャックさん? あるいはどこかの次元のジャックさん・・・うーん これは面白そうな展開になってきましたね」 迷宮者「俺の出身はどこでもいい それよりジョージのクソ親父を探してくれ」 ジャック「いいのか? 先にあんたのナエコを探さなくて?」 迷宮者「ああ 先にジョージの親父をぶん殴らないと気が済まん!」 ジャック「そうだな!」 ナエコ「ええ!」 レヴェルカ「既に探していますよ 少し時間をください」 ジャック「この時間に戦力を集めた方がいいな」 レヴェルカ「いえ! どうやらクソジャックさんはナエコさんに手を出そうとしてます!」 迷宮者「どこのナエコだ!?」 レヴェルカ「どうやらあなたのナエコさんです! 時間がありません 迷宮者さん ジャックさん ナエコさん ジョージさん 今すぐ皆を送ります!」 ジョージ「いきなりだな! おい!」 ジャック「生きてろナエコ!」 ナエコ「私なんだから大丈夫よ!」 迷宮者「ああ 彼女は強い!」


抹消者「死ね ナエコ!」 迷宮者妻「遅い!」 抹消者「っち なんだ? どこの世界のナエコもナエコ癖につぇじゃねぇか」 迷宮者妻「何なのこいつ ジャック・・・だけど・・・違う まったく別の存在・・・」 抹消者「俺の嫁だったナエコは俺の心の隙を狙ってくるようなクソたっれだったのによう・・・俺も強いナエコと一緒にいたかったかもなぁ!? いや 違う違うな 俺はやっぱりナエコ嫌いだわ!」 ナエコ「そうね それくらいの方が容赦なく殴れるから!」 迷宮者「這いつくばれ クソたっれ!」 ジョージ「クソ親父!」 ジャック「大丈夫か ナエコ?」 迷宮者妻「あ あなたは・・・ジャックなのね?」 ジャック「うん ケガはない?」 迷宮者妻「大丈夫 ケガはしてない」 ジャック「あいつの武器には猛毒が塗られている かすっただけでもやばい」 迷宮者妻「それは危なかった・・・」 抹消者「クソクソクソ ナエコは殺す!」 ジョージ「哀れだなクソ親父! 母さんはお前に入れ込んでた! 今度はお前がナエコに入れ込むとはな!」 抹消者「クソガキがジョージてめぇも殺す つうかここいる連中は殺す! だがよ多勢に無勢だな ならよ分身と行こうか! この分身 俺よりつぇからよ まぁ 精々やるんだな!」 ジャック「クソ 本体を叩かないと もう分身が来やがった!」 迷宮者「やつと同じなら猛毒を塗った短剣を持っているはずだ!」 迷宮者妻「っく これは分身で対処がいっぱいだわ」 ナエコ「ジョージ! 気をつけて・・・あれジョージの方には分身が行ってない!?」 抹消者「ジョージ お前はこの俺が直々に殺さないと気が済まん!」 ジョージ「クソ親父! なぜだ!? なぜナエコがそんなに嫌いなんだ?」 抹消者「違うな ナエコだけが嫌いなんじゃないナエコを愛しているジャックも嫌いだ! そしてジャック愛するナエコも嫌いなんだよ!」 ジョージ「だからって殺す必要性ないだろ!」 抹消者「あるさ! ありとあらゆるナエコを殺し ありとあらゆるジャックから恨まれる 最高じゃないか!」 ジョージ「どこまでも邪悪でどこまでも狂ってるクソ親父めぇぇ!」 抹消者「お喋りはもういいだろう!? ジョージ!?」 ジョージ「クソたっれめ!」 抹消者「なんだその剣で俺を切りつけるのか!? 無理だな! ふん」 ジョージ「っぐ つぇぇ」 抹消者「違うな お前が弱いだけだ! 毒?ケチだな お前は撲殺してやる その命どこまで持つかなぁぁ!?」 ジョージ「結局 俺は親父に殺される運命なのか・・・」 ジョン「そうはさせない!」 抹消者「っち また邪魔しに来やがった!」 ジョージ「ジョン・・・来てくれたのか・・・」 抹消者「ならお前も分身と遊んでろ!」 ジョン「遅い!」 抹消者「なに!? 早い!」 迷宮者「分身の動きが鈍い! チャンスだぞ一気にやつに攻める!」 迷宮者妻「さっきはよくもやってくれたわね!」 迷宮者「このパンチは全ての世界のナエコの分だ!」 ジャック「なら これはジョージの分だ!」 ナエコ「あなたの負けよ!」 抹消者「っげ 口がじゃりじゃりするな・・・ボコボコじゃねぇかよ・・・ついにか・・・ナエコ殺そうとして自分が死ぬ 間抜けな話だ・・・」 ジョージ「そうだ 俺と母さんの前に現れなければ今もお前は普通に暮らせてた 俺も母さんもそうさ」 抹消者「そうだな・・・なんで俺はお前とナエコ殺そうしたんだろうなぁ?」 ジョージ「知るかよ! 最後に言い残すことはないか!?」 抹消者「あぁぁ もっとナエコ殺したかったなぁぁ」 ナエコ「最低!」 迷宮者妻「クソったれ!」 ジョージ「死ね! クソ親父!」 ジョン「待て・・・このパターンどこかで・・・」 ジャック「βジャックと同じだとしたら・・・?」 抹消者「ジョージお前は間抜けだなぁ!?」 ジョージ「え?」 抹消者「肉体などとうに意味など持たん!」 ジャック「まず・・・俺かよ!? っぐ」 ジョン「だ 大丈夫か? ジャック?」 抹消者「くっくっく うーん いい肉体じゃないか どうやらジョン お前も似たようなやつ飼ってるな?」 ジョン「っく 乗っ取られたかジャック」 ジャック「いや 主導権は俺にある 出て行け!」 抹消者「一番最初殺すのこいつの精神 抹消してやる!」 ジャック「俺が精神世界でこいつを倒す! 皆は俺が死なない程度にボコボコにしとけ!」 ジョージ「お 俺のせいなのか?」 ジョン「いいや やつはいずれ俺達を挑発してやらせようとするだろう それにやつは既に肉体を捨てる方法を持っていた なんという男だ!」


ジャックの精神世界


抹消者「ほう お前は一度過去に戻っているか」 ジャック「クソ 俺の記憶を見るな!」 抹消者「ああ くだらないなお前の記憶など!」 ジャック「ここでなら エカラの薬が使える!」 抹消者「ふーん ガキの女になったか それで?」 ジャック「この姿なら魔法がいくらでも使える!」 抹消者「魔法? 聞いたことないな」 ジャック「ならお前の負けだ」 抹消者「ここの世界なら無限に分身が出せる それをどうにか出来るのか っぐ なんだこの広範囲の炎は!? ぶ 分身が全部吹き飛んだ!?」 ジャック「これはエカラになれる薬 そしてエカラは広範囲の高威力魔法が一番得意そして俺の経験が上乗せされる」 抹消者「はぁ とことんついてねぇな俺は・・・」


現実


抹消者「クソ 動けねぇ!」 エカラ「お兄ちゃんが解けた事のない金縛りの魔法!」 ミリア「そこに僕の願いの力を足せば 何者も絶対に解ける事のない金縛りへと変わる!」 ジョン「助かった二人とも」 ナエコ「えぇ 助かったわ 後はジャック次第 勝ってね絶対だよ!」


ジャックの精神世界


ジャック「もう いい加減諦めてよ!」 抹消者「なるほど エカラになると言うのはそういう事か」 ジャック「そう 俺自身もエカラになっていくんだ」


現実


エカラ「お兄ちゃん 遅いなぁー あんなやつに手こずるとはね」 迷宮者「心配はしないんだね エカラちゃん?」 エカラ「うん 心配しないよ お兄ちゃんは一番強いから絶対負けない」 迷宮者「確かにすごい手練れだった だがジョンの方が強そうにみえた」 エカラ「力はね でもお兄ちゃんは色んな事が出来る人だから そういう意味では最強だよ きっと」 迷宮者妻「でね ジャックはね」 ナエコ「うんうん ふふ そうなんだ」 迷宮者妻「そうそう あの人は本当にいい人」 ナエコ「分かってるよそんなの!」 迷宮者「ハハ 早く戻ってこいジャック 君のナエコを待たせるな!」 ジャック「っく うーん 戻ったぞ多分・・・?」 ミリア「まだ金縛りは解くなよエカラ!」 エカラ「うん 分かってるよミリアちゃん」 ジャック「いい案だな金縛りは」 ジョン「いつものお前にしか見えないが?」 ナエコ「油断は出来ない」 ジャック「ああ しばらくこのままでいい それよりあっち起こった事を言う あいつもβジャックのように俺の魂に潜みやがった いつかまたこの世界にやってくると思う」 ジョン「βジャックと同時に現れたら・・・」 ジャック「最悪だ 決死の覚悟で挑まなくては行けない そうなったら俺達を殺してくれ・・・」 エカラ「うんん そんなことには絶対させないよ!」 ミリア「そんな事にはならない!」 ジョージ「っぐ これでクソ親父は終わったのか・・・?」 迷宮者「いや この口ぶりだとまだ終わってはいない」 迷宮者妻「ねぇ ジョージ あなたこれから行くところあるの?」 ジョージ「ない・・・」 迷宮者「なら俺達のところにこい」 ジョージ「そんな悪いよ」 迷宮者妻「どこの世界のジャックの息子だろうと私たちの子供でもあるよ クソ親父の息子でも息子自身がクソとは限らない 来てジョージ」 ジャック「それとも俺達の世界の方がいいのかジョージ?」 ジョージ「ハハ そうだなエカラ可愛いし残ってもいいかもな」 エカラ「ふふ 私かぁ 無理だよ 私はお兄ちゃんとミリアちゃんにしか目がないから!」 ジョージ「そうか! なら家族を楽しんでみるよ」 迷宮者「そうだ 俺の息子だ」 迷宮者妻「そう 私の息子」 ジョージ「じゃあな ジャックまた遊びに行くよ!」 ジャック「あぁ またな 俺が嫌いじゃなければ また会おう!」

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