ジャックの息子

ジャック「ナエコ おはよう」 ナエコ「おはよう あれ ジョンは?」 ジャック「あいつは・・・うわ 扉そんなに強く開けるなよジョン・・・? 誰だこいつ?」 ジョージ「見つけたぞ クソ親父!」 ジャック「はぁ? 俺にそんなでかい息子がいるわけねぇだろがよぉ」 ナエコ「隠し子作るにしたって大きすぎるわよ 誰よ あなた!」 ジョージ「母さんは下がってろよ」 ジャック「なんか見えてきたな ナエコ」 ナエコ「ねぇ あなたはどこの世界の私たちの子なの?」 ジョージ「俺はジョージ クソ親父を殺す者だ!」 ジャック「待てよ お前が恨み持ってるのは俺じゃなくてお前の親父だろ?」 ジョージ「親父の顔したやつはみな殺す! だがまだ一人も殺せていない クソ親父は逃げ足が速すぎる!」 ジャック「なるほど そりゃ俺だわな 逃げ足は確かに早い方ではある」 ナエコ「何があったのジョージ 教えて?」 ジョージ「クソ親父は母さんと俺を放置してどこかに行きやがった 母さんはクソ親父が帰ってくると信じてずっとクソ親父事しか考えられない 哀れなやつだった 俺の事も構いもせず そしてクソ親父は帰って来たと思えば 過去の汚点だと言い俺達を殺そうとした 母さんはその時死んだ 俺は命からがら今こうして生きている・・・」 ジャック「どうしてどこの世界の俺はくそったればかりなんだ!」 ナエコ「またβジャックの類かしら」 ジョージ「なんだよ クソ親父のくせに自分はクソじゃないって言いたいのかよ」 ジャック「別に俺がクソだと言いたいなら言えばいい! だが俺はそういう話を聞くと怒りしかわかないんだよ!」 ナエコ「そうね! 今度はこの子のクソ親父に叱責を与える番ね!」 ジョージ「なんだよ 俺の知ってる母さんはそんな強い人じゃない!」 ナエコ「私も強くなったのよ!」 ジャック「うん? なんだこの邪悪な雰囲気は・・・? 外に出ろ!」 抹消者「ふっふっふ おやおや ジョージを追っていたらこれはこれは」 ジャック「こ こいつがジョージの親父か・・・なんて禍々しい」 ナエコ「う 気持ち悪い なんなの・・・?」 ジョージ「前会った時よりも邪悪な感じになっているぞ!」 抹消者「ナエコ! お前はそこのジャック愛しているか?」 ナエコ「ええ 愛してるわよ!」 ジャック「俺だってそうだナエコを愛している!」 抹消者「反吐が出る! 決めた! 全ての世界のナエコを殺してやる そして愛したナエコを失ったジャックが皆 俺に復讐しに来る でも復讐したところでナエコは帰って来ない一生生きてる間にそれは楔へと変わる! だからまず初めにお前のナエコを奪ってやる! 俺はナエコを抹消する者だ」 ナエコ「嘘なんなの!? 本当にこれがジャックなの!?」 ジャック「邪悪すぎる 俺が今まで相対してきたやつの中で一番の邪悪 つまり俺がもっとも邪悪な存在と言う事・・・つまり俺もこうなるのか・・・?」 ナエコ「そんなわけない! あなたはこうはならない! あいつが邪悪なだけよ!」 ジャック「ならなんでβジャックは存在するんだ? あいつは俺なんだろ?」 ナエコ「そ それは・・・」 ジョージ「死ねクソ親父!」 抹消者「お前が先に死ぬんだよジョージ!」 ジャック「まずい! ジョージ!」 ジョージ「ジャックが俺の身代わりに・・・な なんでなんだよ?」 ジャック「っく ダメージはそこまでもないか・・・ ジョージを守るのは当たり前だろ?」 抹消者「クソ クソ 反吐が出る! 決めたお前も殺してやるジャック!」 ナエコ「そうわ行かない! 私が相手!」 抹消者「っく いいパンチじゃねぇか 本当にナエコか?」 ジャック「っぐ 毒か・・・しかも致死毒か・・・」 抹消者「前回はジョージ取り逃したからな 一撃与えれば勝ちの状況まで持っていけるようにした しかしだな普通は即死するほどの毒だぞ どうなっている?」 ジャック「悪いがこっちも相当な経験積んでるんでな 毒一本じゃ簡単にはやられん だが・・・く この状況はまずい ひとまずエカラの世界に行かなくては」 抹消者「許すと思うか・・・? っち 邪魔するなナエコ ここで取り逃せばやつは殺せん ジョージを取り逃したへまはもうしない!」 ナエコ「ジョージ ジャックをお願いね!」 ジョージ「分かった母さん ほら立てよジャック」 ジャック「あぁ 行くぞジョージ・・・」 抹消者「クソ 逃がしたか! ナエコお前だけでも殺してやる!」 ナエコ「そう上手くは行かない! ふん!」 抹消者「っち 本当にナエコかよ ちくしょう 一撃でもあたれば毒で・・・ っぐ つぇぇ クソ な 上だと」 ジョン「許さんぞ! よくも俺の親友に手を出したな! 代償はでかいぞ!」 エカラ「許さないぞ!」 抹消者「っく これじゃナエコは殺せん しかもジョージも取り逃した クソ 退却するか」 ジョン「逃げれるとでも!? く 眩しい だが」 抹消者「遅い! あばよ!」 ジョン「クソ 俺まで取り逃すとは」 エカラ「そんなのどうでもいいよ! お兄ちゃんがまずいよ! 行こう早く!」 ナエコ「死なないでよジャック!」 ジョン「毒ごときで死ぬたまではないだろうが・・・死ぬなよ!」


抹消者「クソクソ ナエコとジョージは殺す! そして俺を追って来た先でジャックを殺す! クソクソクソクソ 俺の大っ嫌いなナエコを愛しやがって! ナエコ愛しているジャックから全てのナエコを奪う必ずだ!」


ジャック「うーん・・・気持ち悪い」 ミリア「無理するな」 エカラ「この毒はすごいね・・・お兄ちゃんだから耐えれた 私が浴びてたらどうなってたか・・・」 エカナ「お兄様・・・毒を消す魔法が余り聞いていません・・・」 ナエコ「たっく! なんなのあのジャックは!」 ジョージ「分かっただろ母さん あれがやつの本性」 ジョン「あれがジャックだと!? ふざけるな!」 ジャック「あれが俺の本質か・・・βジャックしかりジョージのクソ親父しかり・・・」 エカラ「そんなわけ・・・ないよ・・・」 ミリア「なぜ強く否定できない? エカラ?」 エカラ「そのね お兄ちゃんと私ね過去の冒険の時に残虐な行いを楽しんでた時あったの・・・内容は言えないけど」 ナエコ「そうなの? ジャック?」 ジャック「あぁ・・・俺は殺戮を楽しんでた あれはまさしくβジャックやジョージのクソ親父その者だった・・・ごめん・・・もう二度とあんなことしないから」 エカラ「うん 今も反省してる・・・」 ナエコ「ならいいじゃない 過去をどれだけ言ったって仕方ないよ」 ミリア「そうだ エカラ 僕は願いを叶えし者として自分の世界を消した 長も両親もお姉ちゃんも・・・それに比べたら」 エカナ「違います! ミリアお姉さまが好きでやったことじゃないですよ!」 ミリア「だからって僕がしたことには変わんないんだよ! エカナ!」 ジャック「騒ぐな・・・俺が一番きついんだ」 ミリア「ごめん」 エカナ「ごめんなさいお兄様・・・」 ジャック「ジョージのクソ親父は必ずまた仕掛けてくる・・・対策を考えないと」 ジョージ「ごめんな ジャック俺のせいで」 ジャック「気にするな だがこの毒をまず癒さないと!」

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